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フードジャーナリストの小松宏子さんがセレクト!「春を呼ぶ桜のスイーツ」

  • 2018.2.27
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長かった冬もそろそろ終わりを告げ、桜の季節ももうすぐです。そこで、桜が咲くのが待ち遠しいあなたへ、ひと足先に「桜のスイーツ」をお届け! 和菓子から洋菓子まで、春の香りがいっぱいの美味しくて可愛いお菓子全11品を紹介します!

さくらエクレア by『アンダーズ 東京』


毎年春満開のころのスイーツが好評の『アンダーズ 東京』。2018年は「さくらスイーツ」と題してさまざまなお菓子を用意しています。そのなかから小松さんが選んだのは「さくらエクレア」。ピンク色のクリームや桜の花びら、そしてパールのような可愛い飾りもあしらわれて、見た目も可愛い華やかなスイーツです。ひと口食べると口いっぱいに桜の香りが広がり、幸せな気持ちに。「大小のサイズが揃う、人気アイテムの春バージョン。さくさくした食感のホワイトチョコのクランチが、春の淡雪が降ったときの桜の花のようでなんとも可憐」と小松さん。春の手土産として大活躍する逸品です。

 

*「さくらエクレア」〈スモール〉¥200、〈ラージ〉¥490

*販売期間/2018年3月19日(月)~4月27日(金)

 

■お問い合わせ先/アンダーズ 東京 tel.03-6830-7765(ペストリー ショップ)
andaztokyodining.com

さくらのシュニッテン by『リリエンベルグ』


神奈川県川崎市の新百合ヶ丘の閑静な住宅街にたたずむ『リリエンベルグ』。ドイツ語で「百合の丘」という意味の名前のとおり、地元百合ヶ丘に根ざし、週末には行列ができるほど、多くのファンをもつ名店です。こちらの春の期間限定ケーキが「さくらのシュニッテン」。枝垂れ桜をイメージしたというこのデコレーションは、本当に繊細です。「桜のケーキが今のように一般的になるずっと前から作っている名品。上質なバタークリームは『リリエンベルグ』ならではの美味しさです」と小松さんも絶賛。桜をかたどっているのは和菓子に使われる練り切り。ひと口いただくと、桜の香りがふんわりと広がり、お豆の風味やコクのあるバタークリームが、春のハーモニーを奏でます。

 

*「さくらのシュニッテン」〈16cm〉¥2,400(1人分にカットされたタイプもあります)

*販売期間/2018年3月上旬~4月桜が咲いているころまで。


■お問い合わせ先/リリエンベルグ tel. 044-966-7511

桜の道明寺羹 by『HIGASHIYA』


四季の変化を楽しもうとする日本人の心の豊かさから生まれた和菓子。この伝統文化を、現代に合わせて提案する『H IGASH I YA』が、2018年3月2日より期間限定にて販売するのが、春のお菓子「桜の道明寺羹」です。静岡県大島桜の青々とした桜葉を塩漬けにしたほどよい塩気と香り、そして桜の花びらによる色合いと春の季節ならではの風味は、ほかにはない特別なもの。「道明寺の粒々がキラキラとしてきれい。細かく刻んだ桜の葉の塩漬けのほどよい塩味と、道明寺のもちもち感が絶妙」とは小松さんの弁。桜の花びらを大きく描いた限定仕様のパッケージもあり、卒業や入学、就職などのお祝いにも最適。桜の季節を彩る春爛漫の和菓子です。

*「桜の道明寺羹」〈1棹〉¥1,800

*販売期間/2018年3月2日(金)~4月下旬予定


■お問い合わせ先/HIGASHIYA  tel.03-5724-4738

桜の有平糖 by『紫野源水』


江戸時代創業の老舗和菓子店「源水」の三男に生まれたご主人が、生家で修業を積んだ後に創業した『紫野源水』。店頭に並ぶお菓子はどれも「源水」の流れを汲みながらも、研究に研究を重ねて生み出されたこの店ならではの味わいです。四季折々に作られる和菓子もどれも好評ですが、なかでも桜の季節に、ご主人である井上 茂さんがひとりで作る「桜の有平糖」は春の訪れを告げるお菓子として有名です。「可愛らしさではピカイチ。有平糖は飴とは異なり、金平糖と共に南蛮菓子として渡来した砂糖菓子のひとつです。透きとおった花びらの愛らしさにはうっとりするほど。手土産にもコンパクトで気が利いています」という小松さんの言葉どおり、5枚の花びらは淡い透明のピンク色で、まるでガラス細工のよう。その美しさをしばらく楽しんでから味わってほしい逸品です。

*「桜の有平糖」〈桜6個・葉2個入り1箱〉¥1,200

*販売期間/3月上旬~4月下旬


■お問い合わせ先/紫野源水 tel.075-451-8857

花衣 by『御菓子司 塩野』


東京・赤坂に昭和22年に創業した『御菓子司 塩野』。四季折々の美しい和菓子は長いあいだずっと多くの人たちの目と舌を喜ばせています。そんな老舗銘店の春の代表的なお菓子である「花衣」は、ういろうで作った薄ピンク色の桜の花びらが、ふんわり舞い下りて重なったような、なんとも可愛らしい形の生菓子。なかには黄味の餡が入っています。小松さんも「桜の和菓子の決定版。これ以上、エレガントで美しい桜はほかに知りません。透けるほどに薄い花びらの重なりが、本当にきれい。東京を代表する和菓子の神髄です」と大絶賛。上品な甘さと形で、誰からも愛される桜のお菓子です。

*「花衣」〈1個〉¥400(税込)

*販売期間/2018年3月5日(月)~31日(土)、4月10日(火)~20日(火)


■お問い合わせ先/御菓子司 塩野 tel.03-3582-1881

シャンパン寒氷 by『菓匠 花桔梗』


尾張と京都の銘店の味を受け継ぎ、洋の味わいと和の豊かさの両方をあわせもった和菓子を生み出す『菓匠 花桔梗』。シャンパンやクリームのもつ華やかな香りとコクを、和菓子の意匠や素材と組合せてさまざまな和菓子を作っています。なかでも「シャンパン寒氷」は小松さんも絶賛する美味しさで、「しゃりしゃりとした食感と、口のなかにあふれるシャンパンの風味。花びらのようなハートの形がなんとも可憐です」とコメント。和菓子の寒氷にシャンパンをたっぷり練り込んだ斬新なお菓子で、すりガラスのように美しく、見た目も春にぴったり。表面はしゃりっとしていて、なかは寒天らしい弾力のある食感が特徴。シャンパンの華やかな香りが広がり、お花見のお供にもおすすめです。

 

*「シャンパン寒氷」¥1,400

*販売期間/通年

 
■お問い合わせ先/菓匠 花桔梗 tel.052-841-1150

サントノレ・サクラ by『ラデュレ』


マカロンを生み出し、カフェとパティスリーを融合させ、パリのサロン・ド・テの歴史を創り上げた『ラデュレ』。可愛い色づかいのたくさんのスイーツはもちろん、パッケージにいたるまで、おしゃれでロマンティックな世界観が、日本上陸以来高い人気を誇っています。そんな『ラデュレ』の春のスイーツは、昨年販売して大好評だった「ルリジューズ・サクラ」に続き、2018年3月1日(木)より「サントノレ・サクラ」が登場します! 定番の「サントノレ」に、桜の香りのクリームをたっぷり使った新作は、目にも舌にも麗しい逸品。「桜の花を飾ったラデュレピンクの愛らしいルックスはため息もの。桜の香りのクリームが本当に美味しいです」と小松さん。満開の桜の季節をいっそう楽しく彩るスイーツは誰からも喜ばれること間違いなしです。

*「サントノレ・サクラ」〈1個〉¥840

*販売期間/2018年3月1日(木)~


■お問い合わせ先/ラデュレ カスタマーサービス tel.03-4578-0846

桜もち by『長命寺桜もち』


300余年前より変わらぬ味を今に伝え、多くの人々を楽しませている「長命寺桜もち」。創業者山本新六が享保二年(1717年、大岡越前守忠相が町奉行になった年)に土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにして、それでおもちを包んだ「桜もち」を考案。そして、向島の名跡・長命寺の門前にて売り始めた、ということが「長命寺桜もち」の由来だそう。そのころより桜の名所であった隅田堤(墨堤通り)は、花見にはたくさんの人が集い、桜もちが大いに喜ばれたといわれています。そんな由緒ある桜もちは、春を呼ぶお菓子には欠かせない存在。「あまりにも有名ですが、桜もちのなかでは断トツの美味しさ。3枚の桜の葉の塩漬けで包んであるところが特徴。見た目も美しいし、香りの高さも最高です」と小松さん。桜の葉もちょうどよい塩梅で美味しいのですが、本来は香りのためのもの。食べるのはお好みでとのことです。

*「桜もち」〈1個〉¥200(税込)

*通年で販売していますが、3月4月の桜のころは、電話で早めに予約してからの購入を。


■お問い合わせ先/長命寺桜もち tel.03-3622-3266

モンブラン SAKURA by『パティスリー キハチ』


四季折々のいちばん美味しい素材をいちばん美味しいときにお菓子にする『パティスリー キハチ』。スイーツの新しい発見や楽しさ、喜びをいつも提供しています。そんなこちらの桜のスイーツは「モンブランSAKURA」。まろやかな白餡ミルクムースの上に、ほんのり桜が香る口どけのよいバタークリームを絞った桜色のモンブランです。「桜ペーストを加えたバタークリームをモンブラン状に。なかには白餡のミルクムース、中心には梅とイチゴのジュレと、和の要素を上手に洋菓子に仕立てる技はさすがキハチです」と小松さんが言うように、白餡ミルクムースと、梅とイチゴのジュレが、さっぱりとした酸味がアクセントになったハーモニーを奏でて。土台には、刻んだ桜の葉を混ぜ込み、全粒粉を配合したシュトロイゼル(フランス菓子で、粉、バター、砂糖、シナモンなどを混ぜ、ポロポロの粒状にしたもの)を使い、ザクザクとした食感と桜の葉の香りが楽しめます。上には、桜の花をイメージして絞ったクリーム、ほのかな塩味の桜の花も飾り、桜づくしのスイーツは、お花見や春の手土産におすすめです。

 

*「モンブランSAKURA」〈1個〉¥584(税込)(パティスリー キハチ)

*販売期間/2018年2月28日(水)~4月24日(火)

 
■お問い合わせ先/パティスリー キハチ tel.0800-300-3313

桜マカロン by『パティスリー グレゴリー・コレ』


1998年4月23日に神戸市の元町3丁目にオープンした『パティスリー グレゴリー・コレ』。阪神淡路大震災で傷ついた神戸復興への情熱と、「洋菓子の街 神戸」から本物のフランス菓子を発信したいという強い信念をもち、当時ニースにあったホテルネグレスコ総製菓長だったグレゴリー・ジャン・マルセル・コレ氏の思いがオープンへのきっかけになりました。それ以来ずっと伝統的なフランス菓子に現代の新しい感性を入れた芸術品ともいえるスイーツを提供し続けています。そんな人気店から小松さんが選んだ桜のスイーツは「桜のマカロン」です。「甘酸っぱいさくらんぼクリームとさくさくのマカロンが好相性。どことなく和菓子の風情もあって、見た目も本当に美しい!」と小松さん。日本の桜をイメージし、可愛らしく華やかな春のスイーツです。

*「桜マカロン」〈5個入り〉¥1,300、〈10個入り〉¥2,600

*販売期間/2018年2月27日(火)~3月31日(土)


■お問い合わせ先/パティスリー グレゴリー・コレ tel. 078-200-4351

季節の棹菓子 桜の園 by『松華堂菓子舗』


『松華堂菓子舗』は、江戸時代後期に現在の愛知県に『松屋』という屋号で開業した老舗の和菓子店です。当時から上生菓子を中心にお菓子の創作を始め、美味しい逸品作りを目指し、各種博覧会等で優等賞を獲得するまでになりました。四季折々の和菓子を提案するなか、春の品々から小松さんが選んだのは「季節の棹菓子 桜の園」。「愛知県半田市は昔から茶道が盛んな土地柄。老舗菓子舗『松華堂』のお菓子も茶事で使われることで磨かれたそう。なかでも季節の棹菓子は独特で、なんとも奥ゆかしい美味しさ。お取り寄せるにも向いています」と小松さん。伊勢芋を使った軽羹生地を上下に、ヨモギ入りの浮島生地を中央におき、そして軽羹と浮島の間にやわらかめの羊羹を流してあります。切るときれいなピンクとヨモギのグリーンが表れて春らしい印象に。お花見をしながら食べたくなる和菓子です。

 

*「季節の棹菓子 桜の園」〈ハーフ・10.5cm〉¥726、〈1棹・21cm〉¥1,453

*販売期間/2018年3月中旬~4月中旬

 
■お問い合わせ先/松華堂菓子舗 tel.0569-21-0046

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