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作文とは別モノ!? 子どもが小論文を書けるようになる知識と習慣

  • 2015.1.22
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【ママからのご相談】

息子から推薦入試で提出する小論文の添削を頼まれたのですが、読んでみてがっかりしました。何を言いたいのかさっぱりわからなかったのです。抜本的に変えないといけないと思いましたが、私自身も何から直せばいいのか、どうすればいい小論文になるのかわかりません。何かアドバイスはありますか。

●A. 小論文の基本の型を覚えましょう。

ご相談いただきありがとうございます。プロ家庭教師の佐々木恵です。

小論文については、学校できちんと習う機会も少ないですし、作文との違いがわかりにくいために、最初は混乱して支離滅裂なことを書いてしまう人が多数います。

しかし、型を覚えてそれに沿って書けば、きちんとした小論文が出来上がります。今回はその簡単なコツを紹介します。

●小論文が支離滅裂になる理由

多くの小論文が何を言っているのかわからない状態になってしまうのは、思いついたことをつれづれなるままに書いてしまっているからです。

一度、「これはいい」と書いてみたかと思えば、書いていくうちに考えがまとまらなくなり、あるいは書きながら気持ちが高揚し、「やはり良くない」と書いてしまう。これは“作文”です。意見がぶれてしまうから、読んでいる方が混乱してしまうのです。

●序論・本論・結論の流れをつくる

小論文では、“序論”・“本論”・“結論”の流れを意識しましょう。

小論文は問に対する自分の意見や考えを、その理由を述べていくものです。

・序論……私は○○(意見)と思います

・本論……なぜなら○○(理由)だからです

・結論……だから○○(意見、結論)です

この形にのっとって書けば、論文として成立します。必ず下書きをして、これらをまとめるようにしましょう。

●普段から練習する

難しいことのように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。日常会話でも、この流れで会話をしています。

たとえば、「休日の明日、どこへ行く?」という問いかけに対して、「遊園地に行こう。天気も良さそうだし、新しいアトラクションもできたみたいだから、明日は遊園地に行こう!」この会話も、序論・本論・結論にのっとっています。

この型を定着させるためには、ニュースなどを見ながら、息子さんと会話をすることをおすすめします。「このニュース、どう思う?」に対して、「これには反対だな」と、一言で返す練習をしましょう。そして、理由を話すのです。

この練習は、序論・本論・結論の流れで話すクセを付けるだけでなく、日頃のニュースに興味をもち、社会を知ることで小論文の幅を広げる効果があります。

基本の型さえ覚えれば、簡単に書けるようになりますよ。がんばってくださいね。

【参考文献】

・『1日たった1分 文章力がなくてもスラスラ書ける小論文の超書き方講座』石橋知也・著

(ライタープロフィール)

佐々木恵(プロ家庭教師)/塾講師歴6年、家庭教師歴6年。指導してきた生徒数は100名超。勉強が苦手・嫌いな中学生・高校生の苦手科目を克服する指導に定評がある。特に数学指導では、定期テストの得点を3か月で30点以上引き上げることも。勉強が苦手で自信がなかった学生時代に、当時の恩師から褒められたことで成績が急上昇し、自信をつけた。この経験から、現代の子どもたちに社会で生きていくために必要な自信を培ってもらうことを目標に、その子の性格や特性を分析し、その子に合った勉強法を提案し、個別授業を展開している。2014年4月25日に、電子書籍「うちの子なんとかなりませんか? 勉強嫌いを克服して30点上げる7つの方法 (ごきげんビジネス出版)」を発売。

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