1. トップ
  2. 恋愛
  3. 私は支配的な妻として、夫を拘束していたと思う【トイアンナのしくじり恋愛】

私は支配的な妻として、夫を拘束していたと思う【トイアンナのしくじり恋愛】

  • 2018.2.17

こんにちは、トイアンナです。過去の恋愛で失敗したことを振り返るこの連載を始めてから、タイムリーなことに離婚してしまいました(笑えない)。しかし転んでもただでは起き上がらないのが私です。ここはひとつずつ元夫にやってしまった所業を振り返ろうと思います。さあ、いざ反省タイム、スタート!

コントロール・フリークという業

そもそも私は「コントロール・フリーク」という業を持っています。コントロール・フリークとは「自分の周りにある何もかもを操作したがる」心の動きを表しています。


たとえば私は仕事の予定を1時間単位できっちりスケジュールへ放り込んでいますし、それが10分でも遅れるのを嫌がります。もっと幼少期を遡れば「時間割変更」「雨天中止」なんて変化も苦手でした。あらかじめ想定していた「パズルとして完成していたはずの予定」からズレてしまうからです。完璧主義者に多い症状で、。


これほどの完璧主義が周囲の人間へ向かうとどうなるか。答えは「やたら細かい上司」であったり「支配的な妻」だったりします。最悪ですね。私はよくモラハラを恋愛で危険視して記事に書いていますが(1)、背景には自分こそモラハラ加害者だ、という意識があるからだったりします。

彼の意見を、どこまで聞いていられたか

自分が「モラハラ予備軍」であることは予知していました。管理職としての危機感は早期に抱いて、矯正してきました。「これくらいの仕事をしてくれるだろう」と期待すると何で〇〇もできないの、と怒りを抱きかねないので、なるべく部下主導でプロジェクトを提案してもらう形へ変更。現在は多少マシになったかな・・・・・・と信じたいです。


けれど、元夫へは甘えてしまった。


子どもが欲しいか、欲しいとしてもいつになるのか。仕事を家へ持ち帰ることをどう思うか。双方の家族へ年始に挨拶をすべきか。これらに常識なんてありませんし、話し合って結論を出すしかないものです。けれど私は彼とぶつかるのが怖かった。彼以上の人なんて、この世にいないと思っていたからです。だから代わりに「期待」してしまったんです。きっと話し合わなくても、なんとかなるだろうと。


どうにもなりませんでした。

どうにもならない、だって他人の人生だから

彼には彼のキャリアプランがありました。私にも、ありました。「私を愛しているなら、どうしてXXしてくれないの」というフラストレーションをお互いに溜めていました。何度か話し合いをしました。けれど私が譲れなかった。「プライドが高かった」といえば聞こえはいいですが、人生を完璧にコントロールしたかったからでしょう。私の予測できない未来が怖かった。私の予測できない彼も、怖かったのです。


昨年、彼が転職しました。彼の年収が数分の1にまで減ること。正社員でなくなること。「これから子どもを産んで、子どものために生きる」ことを計画に入れていた私は、動揺しました。けれど冷静に考えれば、私の稼ぎだけで子供はどうにでもなるのです。それなのに私は「計画が崩れる」ことに耐えられず、始終イライラしていました。彼からすれば、私が勝手に作った人生の設計図へ当て込まれて迷惑したことでしょう。


結局私は、自分の人生設計に彼を押し込もうとしていたのです。だからこそ離婚してほっとしてしまった自分がいます。「これ以上彼は私の人生を壊さない」ことが確定したから・・・・・・。


コントロール・フリークは「病気」「診断名」ではありません。ただし完璧主義な性質は、一生変わらないという説もあります。(※)では、どうすれば相手をコントロールせず、幸せにできるだろう。この答えが出るまで、私は結婚を考える資格がないのだろうと考えています。


※エニアグラムの考え方に依ると「完璧主義者」などのタイプは生涯を通じて変わることはないとされます。 (トイアンナ/ライター)


【トイアンナのしくじり恋愛】
(1)http://toianna.hatenablog.com/entry/2016/10/14/173000


(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる