女子の理想の愛のお値段は月収40万円以上と判明「それに対し男はなぜ黙り込む？」

婚活アプリ「SweetRing」を運営する株式会社Sweet Techが、独身男女200人を対象に、結婚観についてのアンケート調査を実施した結果が、なかなかリアルでよかったです。
たとえば「結婚時に必要だと思う月収はいくら？」という質問に対して、＜男性の56％が30万円以下と答えたのに対して、女性への質問「結婚相手の男性に求める月収」に53％が40万以上と答えています＞とのこと。

 

■男女平等という世論が大きくなりつつある昨今においてもまだ・・・

＜2015年の25から30歳男性の平均年収が383万円、30から35歳男性は451万円（参考：国税庁 民間給与実態統計調査 平成27年分）との調査結果が出ていますので、アンケートでの男性の回答は現実的な数字といえます＞とのことです。
ざっくり、20代は月収30万円（年間の額面支給額360万円）、30代は月収35万円前後（額面400万ちょっと）というのが、肌感覚の「正解」だと感じている人も多いでしょうから（これでも多いと思う人もいるはずですが、まあ）、半数以上の女子が求める「月収40万円以上」の結婚相手は、場合によってはレアということになるように思いますが、みなさん、毎月のお給料、いくら？
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男女平等という世論が大きくなりつつある昨今においてもまだ「結婚生活は旦那の稼ぎでやっていく」という人々の考えは衰え知らずであり……と書くと、呆れ怒り狂う女子もいると思います。それに対して「だからさあ、そこで怒るってことは、男女不平等思想を助長することになるんだよ」と言うと、火に油を注ぐ結果になるのが目に見えているので、今回はちがう視点でものを言います。
 

■奥さんの自信のほどやいかに

北欧の国々の税金は、日本よりうんと高いことで有名です。でもたとえば大学まで無料で行けるし、年金制度もしっかりしているので、高い税率であっても満足しているという人も一定数いるらしく、そういう北欧の街頭インタビューをときどきテレビで目にします。
結婚生活もおなじで、月40万円以上を彼女がお望みなのであれば、40万円稼げる男になってから結婚してもいいと（それまでは結婚は保留にしようと）男が考えたとしましょうか。
で、たとえば月収40万円で結婚したとして、奥さんは北欧の社会保障制度並みに、旦那に、旦那がもたらしたお金と同等のなんらかを返してくれるのでしょうか？ という問題が生まれます。だって「平等」って、たとえばこういう問題を生むでしょ？
どうなんでしょ？ 返してくれるのでしょうか？
これ、愛に値段をつけましょうという野暮にして、まったく意味のない話をしているわけではありません。
2～30代くらいで月40万円以上稼ぐなんてことは、今の世の中からすれば至難の業です。至難の業が言いすぎなのであれば、それなりの才覚のある男じゃないと無理。その才覚ある（相対的に見て優秀な）男に、奥さんはなんらかのリターンをもたらしてあげられる自信がおありなのでしょうか？ と聞いています。
 

■男たちは口をもごもごさせるか黙り込むしかないのです

「できれば今と同じ生活水準を保って結婚生活を送りたい」「子供ができることを考えたら、結婚相手の収入は多ければ多いほどいい」などと思う女子がいて、当たり前でしょう。生活水準って、一度上げたら誰にとっても下げるのはむずかしいわけだし、まだ見ぬ希望の光、つまり子供のことを考えたら、お金はないよりあったほうがいいに決まっている。
でも、男はおそらくあなたの生活水準のことや、まだ見ぬ希望のことではなく、毎月必死になって得たお金に見合ったリターンを、夢見ているはずです。現金なヤツじゃなくとも、必死になって手にしたものを、いわば自動的に吸い上げられる立場にいる人は、ふつうはそう考えるでしょ？
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つまり男って、愛とか恋に値段をつける思想じゃなくて、わが妻が「お値段以上の女性かどうか」を、つねに意識しているところがあるように思うんです。
これ、風俗嬢に対するお値段のつけかたとは、まったく別なんです。だからたとえば、専業主婦の家事労働に値段をつけ時給換算する女性は、まっさきに男の結婚対象外になるわけですが、では値段以上のものってなんなのかと言われたら、判然としない。愛とか安らぎなど、現実主義者の女子にすぐさま論破され、粉々に砕け散るような単語しか出てこない。
だから「400万円以上」と非常に明快なことを言う女子に対して、男たちは口をもごもごさせるか黙り込むしかないのです。（ひとみしょう／文筆家）
（愛カツ編集部）
■参考・引用 結婚観調査で《結婚とお金》に対する男女の本音が明らかに-質問から始まる婚活アプリSweetRing-（PRTIMES）