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ピンクは女の子の色?母が感じた世間の”普通”と違い

  • 2018.2.9
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こんにちは。ママライターのマエジマシホです。

昨今、ニュースなどで、性別に対する価値観について見聞きすることが増えたように感じたことはありませんか?

公的機関の書類の性別を記入する欄に、男性、女性、その他、と表記されるケースもあれば、同性同士でも異性同士の結婚と同じ法的拘束力が認められる自治体も出てきました。

性に対する価値観の多様性をこれからの子どもたちはどのように受け止めていくのでしょうか。

そして親は性に限らず、価値観の多様性についてどのように子どもに教えていくべきなのでしょうか。

今回は、息子の実体験から性の価値観の多様性について、親のあるべきスタンスを提示したいとおもいます。

●ピンク好きな息子が幼稚園で直面したこと

息子は幼いころから、ピンクが好きな子どもでした。

初めて買う傘や長靴もピンクが入ったものを希望しました。

その希望は主人の強い意向により叶わなかったものの、なにかにつけてピンクのものを好む傾向は4歳になっても変わっていません。

幼稚園にもっていくお道具についても、入園当初は色にこだわらず自分の好きなものを持っていっていました。

しかし、最近になってピンクのものを避けるようになったのです。その理由を聞いてみると

「お友達から『ピンクは女の子の色だよ!』って言われたから…」

というのです。

筆者個人としては、性別など関係なく好きなものを使えばいい と日頃から考えているため、少々ショックを受けました。

●社会で「うまく」生きていくために

もちろん息子自身もショックを受けただろうとおもいます。話してくれた時は元気がなくなってしまいました。

親としては、息子に自分の好きなものは好きだと主張してほしい、という思いがありました。

ただ、自己主張ばかりしていては、社会生活を送るうえで孤立する 恐れがあります。

息子はお友達からピンクについての話をされたとき、反論しなかったようです。

お友達に反論して波風を立てるよりも、仲良く過ごせるほうを選んだ のでしょう。その選択は決して間違っていなかったとおもいます。

それをきっかけに息子の幼稚園のお道具からピンクは消えてしまいました。

●お互いの価値観を認めあうことこそ正解ではないか

息子が社会の価値観の壁にぶつかっている現在、筆者が親としてできることは、

『性別で色は決まらない』

『自分の、「好き」という気持ちを大切にしてほしい』

と息子に教えることだと考えています。青や水色が好きな女の子だっているでしょうし、息子のようにピンクが好きな男の子もいるのではないでしょうか。

女の子だって男の子と同じ形態のズボンを履きますよね。元々あるものには誰も違和感を持ちません。

性別によって「こうあるべき」だという価値観を子どもに植え付けるのは、親も含めた他ならぬ大人 ですよね。

お互いがお互いの好きなものを認め合う。ただ、それだけで何も問題はないとおもいます。

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筆者の主人は

「男の子だからピンクはダメ」

と言い切ってしまう人ですが、それも価値観のひとつです。筆者は主人の考え方に同意こそしませんが否定もしません。性に関しても

「自分は男性だ」

と感じていれば身体の性別に関係なく男性、という価値観で生きていっていいと思うのです。

十人十色、それぞれの価値観をみんなが認め合うだけで、社会はもっと生きやすくなるのではないでしょうか。

●ライター/前嶋志保
●モデル/藤本順子

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