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「保育園落ちた」はだれのせい? 保活に押しつぶされ続けるママを助けるには

  • 2018.2.8
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ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事「『保育園落ちた』自分が終われば他人事? 待機児童・保活問題を終わりにするために」で実施したアンケート。「待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせください」に、いま、まさに「保育園落ちた」の人たち、そしてすでに保活が終わった人など、幅広い層から多くの意見が集まりました。

待機児童が叫ばれて久しいのに、一向に解決する兆しがみえてこないこの問題。どうしたらこの状況を改善できるのでしょうか? 現実にこの問題と向き合っているママ、そして保活が終わったママの生の声をご紹介します。

■「保育園落ちた」この理不尽どうすればいいの?

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ネットでは今年も「保育園落ちた」の悲痛な声が集まっています。しかし待機児童問題というのは、ちゅいママも言うとおり、当事者にならないと「へぇ~~そんなに入れないのか~」と、対岸の火事になりがちです。
まさに! 来年度の保育園、ダメでした。第3希望まで出したのに…。
いまは職場の託児所に4歳1歳児を預けてます。結局、4歳児は来年度から幼稚園に通わせることに。仕事は多分、辞めることになると思います。
どうすりゃいいんでしょうか? 本当に子育て世代のこと、考えてほしい。まさに私も待機児童問題に直面しております! こんな田舎でも待機児童問題があったなんて…!とショックを受けました。
私の職業は育休、産休制度がないので妊娠したら一度辞めなくてはならず…。育休明け職場復帰の方が優先される市の仕組みに、正直、腹が立ちました。たしかにこれまで対岸の火事の心境で、保育園利用保留の通知が届いたいま、つらくて悲しくて仕方がありません。
決まっている仕事に行けない理不尽な状況。キャンセル待ちのような状態で待つのは不安ですし、職場にも何らかの連絡をしたいのに宙ぶらりんで社会人としての責任が果たせないかもしれないこの状況に常に落ち着かない心境です。
筆者も0歳から3歳まで認可保育園に落ち続け、家からかなり遠い認証保育園に通わせていた経験があります。見学で訪れた保育園に「いまから見学に来ても遅いよ。妊娠中にみんな申し込むわよ」と言われたショック。深刻な状況と聞きつつ、妊娠、出産とドタバタするなか、まだ産まれてもいないのに保育園を探すなんて、正直頭にありませんでした。

「子どもが産まれたことで失職しても我慢するのが当然とされてきましたが、もっと怒ってもいいのかなと思います」という意見もありました。ママたちが声をあげだしたことによって、この問題が表面化し、国などでも重要課題として意識されてきたんだろうと思います。

■保活でママが味わう世の中の矛盾

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ママたちは、保育園に子どもを預けると決めた瞬間から、「保活」が始まります。しかしここで味わうのは、世の中の仕組みの矛盾。「ニワトリが先か卵が先か」この命題を常に突きつけられます。

出産してから仕事を探そうとしたとき、ハロワにはとりあえず保育園に入れてと言われ、区役所には仕事が決まってないとまず無理!(決まってても無理!)とあしらわれたのを覚えてます。結局預けられず2歳半になった息子を抱え現在も専業主婦。保活の苦労せずに働きたい…。保育園に落ちて仕事を辞めて、再就職するのが大変。仕事が大好きでキャリアを一生懸命築いた人でも保育園に落ちたら辞めるしかないんです。
例えばサラリーマンの方々に「保育園落ちたから仕事辞めて」っ突然言ったらどう感じる? 「日本死ね」って言っちゃう気持ち少しはわかるんじゃないかな。時短で働けば保育園審査の順位は落とされ、兄弟が別々のところになることも多々ある。別々の保育園に仕事前に預ける大変さは実際にその状況になった親でしかわからない。そのことを自治体に訴えても「ルールですから」と言われる。
なかには保活のことを「つわりでつらかろうが働き続けて、はじめて立てるスタートライン」として、意地でも産休まで会社を辞めずに乗り越えたという人もいます。でもなかには、妊娠高血圧症候群などでどうしても仕事が続けられなかった人も。そして一度職を手放してしまうと、今度は職にもありつけず、保育園に入れないというダブルの苦しみも生まれます。

保活のために有利とされる出産月まであるというのは、異常な状態だと言えるのでは。こんな状態にも関わらず「わが都市は待機児童は0」と公言するところも。しかし実態は、車で片道1時間弱かかる保育園のみ。希望する保育園に入れるとはほど遠い状況だったという場合もあるようです。

■国は本当に待機児童問題解決したいと思っていますか?

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「一億総活躍社会」の実現のなかには、あたり前ですがママだって入っています。女性が活躍できる社会、子どもが多く育つ国というのは、人口が減り続ける日本にとっては緊急課題のはず。でも「本気で対策する気があるんですか?」と問いたくなるのがいまの日本の社会です。

あらたに政府が打ち出した「幼児教育無償化」。今回のアンケートで、このことに期待する意見は1つもありませんでした。その代わりに多くの人が求めたのが、「保育園全入」。仕事をしようと思っている人、仕事を開始する人など、「希望する人が、希望する保育園に全員入れる」ことを願っています。
結局国の偉い人が現状を理解していないんだと思います。保育園無償化とか、まさにその証拠。むしろ「保育料上げてもいいから保育園作ってくれ!」と思うのが、保育園落ちて育休延長せざるおえなかったわが家の気持ちです。全国の待機児童をなくしてから無償化とかを進めるべきでは? と思います。保育園無償化は、「やむにやまれず…」ではない潜在需要を掘り起こすことになり良くないのではないかと思う。むしろ、「なるべく手元で育てたいわ」と思えるような子育て支援を充実させるべきでは(気軽に相談や親のリフレッシュができる支援センターなど)。そして、「子育てって楽しくて価値のある仕事! 家で見てるお母さんも十分総活躍の仲間に入ってるよ」という社会のリスペクトがもう少しあってもいいかな。
また保育士の待遇改善を求める声も多くありました。実際に保育士をしていたという人からはこんな悲痛な声が聞こえてきました。

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元保育士でした。いずれまた保育士で復活したいかと問われると、保育現場は避けてほかの職に就きたいと思っています。現場では、子どもはかわいいし、楽しい仕事だと思います。が、年配の保育士からの頭が固い保育や、保護者からの容赦ない要望と保育から離れたクレーム、残業と家に持ち帰りの仕事の多さに、給料が本当に少ない。割りに合わなさすぎてまたやりたいな、とは思えないのです。
保育士の待遇を改善しないことには、箱ばかり作っても大切な子どもの命を預かる保育士がいなければ立ち行かなくなります。

このように待機児童問題というのは、あらゆる側面で考えていかなければいけない問題だと痛感します。だからこそ国として「子どもを育てること」「保育・教育」の根本を変えていかなければいけない問題なのではないでしょうか。

■どうしたら後に続くママを助けられる?

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しかし待機児童は、本当に国だけの問題なのでしょうか。ちゅいママは、待機児童問題の1つの要因として、「『喉元過ぎれば他人事になってしまう』側面があるからなんじゃないか」と提言しています。

「保育園に入れるまでにはあれだけ困っていたはずのに、入園できたら後に続く世代を助けてあげたいという気持ちが薄れてしまう」。このことに読者からも「当事者が年度で入れ替わり、継続して訴える方が少なかった待機児童問題の根幹」という意見をいただきました。
「喉元すぎれば他人事」もたしかにあるし、経験のない人には「努力したらどこかには入れるんでしょ」程度の認識だなと感じます。育休を終えて復帰したのですが、社内でも「戻れたのは当然」と見られているように感じます。ちゅいママさんのご意見に大変反省いたしました。
主人に転勤があるため、正社員で働きにくく、幼稚園からでいいかなと考えています。そのため保育園探しはしていません。正直他人事になっていました。選ばれる仕組みも知りません。「何ができるだろう?」他人事と思わず、すなおに大変さを聞き入れる耳を持ちたいと思いました。
ただ他人事になってしまうのは、なにも「私は終わったからもう関係ないわ~」というお気楽な気持ちから出ているわけではないんですよね。だって保育園時代だけがママなわけではないのですから。書いてあるとおりだと思います。ただ、子育て世代はみんな自分の生活に手いっぱいなんだと思います。声あげたくても、行動したくても優先順位は日々の生活だと思います。声上げてくれてる人も切羽詰まっててそうぜざる得ないというか…ほんと子育て世代にはしんどい国だと思います。
保育園が終われば待っている「小1の壁」「小3の壁」「中学受験」…。ママの戦いはなかなか終わりません。でも自分が保活で苦しんだ気持ちを、同じようにこれからのママにも味わわせてやりたい! なんて人は少ないでしょう。

「待機児童問題を他人事にしない」これは経験したママだからこそ言える宣言ではないでしょうか。選挙に行く、会社の同僚ママが困っていたら話を聞いてあげる、パパともたまには待機児童について話題にとりあげてみる。こんなささいな意識だけでも、世の中もう少し良くなっていくように思えます。

寄せられたご意見にもあった通り「他人事と思わず、大変さを聞き入れる耳」を持つこと、自分は当事者じゃなくても、大変な状況にある人たちに寄り添う気持ちを少しずつでもみんなが持てれば、現状が少しでも良くなるんではないかと信じています!

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待機児童・保活問題について、ご意見をお聞かせください
アンケート回答数:202
(アンケート集計期間:2018/2/1~2018/2/5)
(ウーマンエキサイト編集部)