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いま、一番行きたいのはオボンジャン!

  • 2018.1.29

#TravelINSPO

1 アドリア海の中ほどに位置するオボンジャン島。面積はわずか0.7㎢という小さな島だ。

クロアチアの歴史的都市シベニクから船に乗り、約25分。ここは、アドリア海に浮かぶ1,200もの島々のひとつ、オボンジャン島。かつては無人島だったという、知る人ぞ知る隠れ家的サマーリゾートだ。実は、オボンジャンは1970年代に入るまでほとんど手つかずの状態で、"忘れ去られた島"だった。その後、電力や宿泊施設などの設備が整い、クロアチア人の避暑地として長らく親しまれてきた。それが大きく生まれ変わったのは、わずか2年前のこと。日本でもなじみのあるOutlook Festivalなど、音楽フェスを主催する英国企業Sound Channelが島を買い取り、「大人のためのパーティリゾート」として新たな幕を開けたのだ。満を持して、2017年夏にはフェスElectric Elephantが開催された。美しい海を眼前に、ビーチが、ボートが、ダンスフロアに……。というと「まるでイビサじゃん!」なんて思う人も多いだろう。だが、アゲアゲなムードとは異なる絶妙なチルアウト感が心地いい。まさに"大人"のための雰囲気で一線を画すのだ。

ビーチに隣接するバーのデッキで、DJがプレイするチルアウトミュージックをバックに、どこまでも碧く透き通る海で泳ぎ疲れたら、カクテル片手にソファへ身を委ねてリラックス。そして宿泊は、森の中に点在するベルテントで。とはいえ"テント"と侮るなかれ。ウッドデッキにセンスのいい家具など、必要なものはむしろ贅沢なほどに揃っている。幾千もの星に輝く夜空のもと波の音をBGMに、仲間と恋人と、語り合うのもいい。

さらに、最新の技術やアイデアを導入したエコロジカルなアプローチにも注目したい。さまざまな企業や団体と協働し、カーボンフリーやリサイクルを推進。レストランではオーガニック食材を使用するなど、島を挙げてサスティナブルで新しいリゾートを目標に掲げている。次の夏は、オボンジャンで特別な時間を過ごしてみたい。

2 カスタムメイドのアコモデーションはすべて、樹々に囲まれ、アドリア海を望むロケーションに立つ。スタイリッシュな内装に、環境へ配慮した設備が特徴で、テントとロッジの2タイプから選べる。

3 ビーチから眺める、ターコイズに輝くパノラマの景色が贅沢!

4 音符マークのキュートな看板。島全体が、センスのいいアートワークで飾られている。

5 フェスにはDJ Harveyをはじめ、DJのレジェンドが結集。日没後にはプールを囲んだ和やかな雰囲気のナイトパーティも。

SOURCE:SPUR 2018年2月号「2018年の#INSPOを探せ」
text:Shiho Nakamura map:AYART MART

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