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破って罰金5万円?意外に知らない自転車通行ルール

  • 2018.1.29
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こんにちは。エッセイストの鈴木かつよしです。

若者の“自動車離れ”に歯止めがかからないわが国にあって、火野正平さんの『こころ旅』しかり小野田坂道くんの『弱虫ペダル』しかり自転車人気は右肩上がりの傾向がつづいています。

たしかに自転車に乗ることは自分の体で風を感じることができるので爽やかですし、それが子どもと一緒となれば本当に楽しいですよね。

近所のスーパーや公園へ行くだけでも楽しいのに、ちょっと遠出ともなれば心が躍るほどワクワクするものです。

そんな自転車ですが、「正しい乗り方」をきちんと押さえておかないと思わぬ“怖いめ”に遭遇してしまう場合があります。

今回は警視庁の『自転車安全利用五則』に沿って、子どもと一緒に安全に“こころ旅”を楽しむための自転車のルール についてお話しさせていただこうと思います。

●自転車の正しい乗り方その1:自転車は、車道が原則、歩道は例外

自転車に安全に乗るための5つの大原則のその1は、「自転車は車道が原則」 というものです。

ただし、例外があります。歩道に「自転車通行可」の標識がある場合は歩道を走行してかまいません。

また、13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者や身体の不自由な人は歩道を走行してかまいません。

それから、安全のために客観的にみてやむを得ないと認められる場合も歩道を走行することができます。

いずれにも該当しないのに歩道を通行する場合は、自転車を手で押して歩行者として通行する 必要があります。

●自転車の正しい乗り方その2:車道は左側を通行

自転車安全利用5則の2番目は、「車道は左側を通行」 です。

当たり前のようですが、この“当たり前”を守らないと『3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金』という罰則もありますので気をつけてくださいね。

また、自転車道がある場合は、工事などの場合を除き、自転車道を通行しなければなりません。

●自転車の正しい乗り方その3:歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行

3番目はあまり知られていないルールかもしれません。
自転車で歩道を走行する場合は、「歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しなければならない」 ことと、「歩行者の通行を妨げるときは一時停止しなければならない」ことです。

スピードを出しすぎれば凶器に変貌してしまう自転車は、明らかに弱い立場である歩行者に120パーセントの注意を払わなければいけないということですね。

●自転車の正しい乗り方その4:安全ルールを守る

正しい乗り方大原則の4番目は「安全ルールを守る」ですが、具体的には以下の事項を必ず守るようにしましょう。

・飲酒運転禁止
・(幼児同乗でない)2人乗り運転禁止
・並進走行禁止
・夜間はライトを点灯
・信号無視禁止
・(交差点での)一時停止

親子でサイクリングしているときについつい忘れてしまいがちなのが「並進走行禁止」 ではないでしょうか。

自転車に乗りながらの会話は楽しいものではありますが並んで走ることは歩行者や他の自転車にとって大変に迷惑ですので絶対にやらないように気をつけましょう。

2万円以下の罰金又は科料の罰則もありますよ。

●自転車の正しい乗り方その5:“子どもはヘルメットを着用”と、その他の禁止事項

大原則の5番目は「13歳未満の子どもはヘルメット着用」 と、その他の違反しやすい禁止事項を絶対にしないことです。

平成26年~28年の東京都内の自転車事故死亡者の損傷部位に注目すると、なんと68.2パーセントの人が頭部の損傷で命を落としていたことがわかっているのです。

したがって子どもだけではなく、大人も積極的にヘルメットを着用して交通事故による被害の軽減に努めるべきでありましょう。

「ヘルメットは大げさだし格好わるい」なんて言ってるパパ・ママ。その感覚ちょっと時代遅れですよ。

NHK・BSプレミアムの人気番組『こころ旅』では旅人の火野正平さんはじめスタッフの人たち全員が重々しいヘルメットでなくても防護性のある帽子タイプをはじめとする軽い(それでいて、しっかりとした)ヘルメットを着用して、不慮の事故に備えています。

おしまいに、「違反しやすい禁止事項」とその罰則(カッコ内)についてふれておきましょう。

スマートフォン・携帯電話は使用禁止(5万円以下の罰金)、ヘッドフォンやイヤフォンも使用禁止(5万円以下の罰金)です。傘差し運転はもちろんダメ(5万円以下の罰金)。

ブレーキ不良やそもそもブレーキを備えていない自転車は禁止(5万円以下の罰金)です。

また、警報機が鳴っている踏切の遮断機内立ち入りは電車を非常停止させ大勢の人に迷惑をかけることにもなりかねないため3カ月以下の懲役(又は5万円以下の罰金)という罰則もありますので絶対にしないように注意いたしましょう。

●参考リンク:自転車安全利用五則(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/menu/five_rule/

●ライター/鈴木かつよし

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