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自分も周りも〝ぐっとポジティブになれる〟お仕事名言とは?【はあちゅうのお仕事名言博物館】

  • 2018.1.26

会社員&フリーランスとして働いてきた作家が、自身の経験した〝仕事にまつわる名言〞を紹介します。

昔から「休み明け」が苦手です。お休みがうれしく待ち遠しいのとは裏腹に、休み明けは、憂うつ・不安・緊張がぐるぐると交互にやってくる。学生時代、新学期が始まる前日は緊張で眠れませんでした。会社員になってからもそれは同じ。仕事が嫌いなわけではないけれど、早起き、通勤電車、毎週月曜の朝礼、残業……そういったもろもろが頭をよぎると「ああ、またあの目まぐるしい日々が訪れるのか……」と今まで自分がそれらを平然とこなしていたことのほうが奇跡に思えました。けれど、そんな自分を反省したことがあります。それはベンチャー企業に勤めていた時のこと。お正月休み明けの朝礼後に、役員が「あー、仕事やりたくてやりたくてしかたなかった!」と腕まくりをしながら言ったんです。今月はこれを“お仕事名言”とさせていただきます。

自分の仕事を好きなことは仕事人として最強である

これを聞いて「そうだよね、仕事が憂うつだと思った時点で負けてるよね……」とちょっとした敗北感を抱いたのを覚えています。役員への敗北感というより、自分が自分に負けた悔しさです。仕事に取りかかる前に、気持ちで逃げていちゃダメじゃないか……。逃げ腰の自分が情けなくなりました。「仕事がやりたくてしかたない」――こんなセリフが自然に出てくるくらい仕事が好きな人だから、役員にまで成り上がれたのだと思います。自分の仕事を好きでいられる人は仕事人として最強ですから。私だって、たかが「休み明け」に怯えている場合じゃない。ウキウキしながら仕事にぶつかっていけるくらい仕事を好きでいなくちゃ、立派な仕事人とは言えないなと反省しました。
同時に、そういう前向きな言葉を自分から発していくことの大切さも学びました。その時その場にいた人はみな、そのひと言で背すじがシャンとしたはずなんです。社員の間に漂っていただるっとした気分をその言葉が取っ払ってくれて、背骨にぐっとしんが通りました。

リーダーはポジティブの発信源であれ

もしかしたら役員だって、憂うつがまったくないわけではないのかもしれません。同じ人間だから、休みが名残惜しいという気持ちが少しくらいあってもおかしくはありません。けれど、仕事が好きだと公言することで自己暗示もかかるし、周りの空気も変わる。リーダーになる人って、きっと自分と周りのテンションを上げるコツを知っているんですよね。「楽しい」と思い込むことが、楽しさへの第一歩。楽しもうという気持ち、私も、大事にしたいと思います。
●はあちゅう
作家・コラムニスト。新刊『「自分」を仕事にする生き方』(幻冬舎)発売中。公式ツイッター&インスタグラム■@ha_chu

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MORE2018年2月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! イラスト/湯浅 望

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