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現代的視覚トリックを体験「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」

  • 2018.1.25

思い込みや既成概念に訴えかける現代アートを体感

視覚トリックを用いて、今までにない没入感を味わうアート「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」が現在、六本木・森美術館で開催されています。

「習慣や既成概念は、恐ろしいほどの耐久性で、私たちがおそらく気づかないくらいに、私たちのリアル、現実認識をコントロールしている」と考えるエルリッヒ氏。目で見て、体感し作品と一体となって楽しめる本展は、世界でも過去最大規模の個展44点の作品を集めた大規模な展覧会となっています。

何気ない日常を切り取りトリックと融合させた作品たちに、既成概念や常識などを取り払い、曇りのない目で物事を「見る」ことの大切さを教えてくれます。

近くでよく見ると驚きが。「反射する港」

会場へ入るとまず、暗がりに手漕ぎ式のボートが水に揺れながら漂う「反射する港」を見ることができます。

遠くから見るとボートの船影が水面に反射しているだけに見えますが、近づいてよく見てみるとそこに水はなく、水面に揺らいでいるように見えるボートのシルエットは、船とおなじ素材で逆向きにつくられたオブジェだったのです。反射イメージからボートは水面に浮かぶものという既成概念を利用した作品となっています。

SNS映え確実!重力に逆らってぶら下がれる建物

作品と参加者が一体となることで成立する「建物」シリーズの最新アートは、展示されているものの中でも特に人気のある作品。

床に設置された3階建ての建物の壁面に、参加者が各々好きなポーズをとり横たわると、それが鏡面に反射され、あたかも重力に逆らいながら壁面の窓枠や壁にしがみついているように見えるという体験型の作品です。

作品と一体となった自分を撮影することもできるので、まさに「インスタ映え」する体験型アートにもなっています。

独特の世界観を通してみることで気づくリアルの魅力

迷路のような空間が無限に広がる「試着室」や廃校となった学校の教室に亡霊のように自分が映り込む「教室」など、作品と一つになることで別世界に迷い込んだような感覚にさせてくれる展示物が多くあり、まさに“見ることのリアル ”をダイレクトに感じることができるでしょう。

展示会は2018年4月1日まで、10:00-22:00(火曜10:00-17:00) まで開催されています。あなたもアートの一部となって、“見ることのリアル”を実体験してみてください。

イベント情報

・イベント名:レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル
・催行期間:2017年11月18日 〜 2018年04月01日
・住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F、53F
・電話番号:03-5777-8600

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