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カラフルな世界にキュン。マリメッコが提案する理想の暮らし展

  • 2018.1.23
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日本初の茶室文化×マリメッコのデザイン

デザインブランド・マリメッコは、もともとはフィンランドのアパレル企業。布地から始まり、今では食器や家具など生活用品全般のデザインを手掛ける世界的人気ブランドに成長しました。カラフルな色で生活を豊かにしたいと願った創設者アルミ・ラティアの願いがこもったデザインは、どれも華やかでキュート。

本展には、マリメッコの精神と歴史紹介やマリメッコ監修のお茶室とサウナのインスタレーションがあり、日本発の茶室文化とマリメッコのデザインを掛け合わせています。

マリメッコデザインの持つ「パターン」、「カラー」、「かたち」と日本の茶室空間を照らし合わせると、意外にも共通点があり、新しい発見に気付けるかもしれません。マリメッコが目指す「理想の暮らし」を五感で感じ取りながら、これからのライフスタイルを描きましょう。

フィンランドと日本の意外な共通点

『マリメッコ』は「マリのためのドレス」という意味。戦争後の荒廃した時代である1951年にフィンランドで誕生し、生活をデザインの力で豊かにしてきました。今では数多くのデザイナーがマリメッコに携わっていますが、創業当初にデザインを担当したマイヤ・イソラ(Maija Isola)は、当時のナチュラルカラーが主流だった北欧文化風土にはなじみがないカラフルなデザインを提案し、マリメッコのビビッドなブランドイメージを根付かせたのです。

デザインのモチーフは自然から得られたもの。これは日本のデザインと共通していて、マリメッコでは日本人デザイナーのフジオ・イシモト(石本藤雄)も活躍しています。

また、フィンランドにはサウナ文化があり、外交の舞台としても活用されています。日本でも、かつて茶事の前に身体を清めていただくという作法があり、それは湯気を浴びるというサウナに近いものでした。これはおもてなしとワビサビが融合した日本の美学が宿った文化であり、フィンランド文化と通じるものがあります。

マリメッコの自然をモチーフにしたデザインと、フィンランドとの共通点を持つ日本の茶室文化を照らし合わせながら、デザインの奥深さと美学の化学反応を楽しみましょう。

文/萩原かおり

イベント情報

・イベント名:マリメッコ・スピリッツ-Elämäntapa マリメッコの暮らしぶりー
・催行期間:2017年12月15日 〜 2018年02月28日
・住所:東京都江東区新砂1-1-1 GALLERY A4
・電話番号:03-6660-6011

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