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ヴェトモン、師匠マルジェラから学んだスタイルに原点回帰。

  • 2018.1.22
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デムナ・ヴァザリアは、以前マルタン・マルジェラで学んだアプローチを取り入れ、自身のデザインルーツを振り返った。複雑にレイヤードされたヴィンテージ風のルックをチェックして。

アントワープ王立芸術アカデミーで学び、2006年に卒業したヴェトモンのデムナ・ヴァザリア。マルタン・マルジェラがメゾンを去る直前に入社し、そこで多くのことを学び強い影響を受けた。今回、「Elephant in the room(気まずい話題)」と題されたショーは彼のデザイナールーツを振り返り、刺激を受けたマルジェラのアプローチに回帰したもの。

まず、デムナが着目したのはフレアマーケット。多くのルックはヴィンテージ風の服が複雑にレイヤードされている。マルジェラもフレアマーケットの服を解体し、再構築するところからデザインを始めていた。

そしてチューリッヒに構えるヴェトモンのスタジオの横にある幼稚園に行き、Tシャツのイラストを描くプロジェクトを実施した。これもマルジェラからの影響だそう。「以前、インビテーションの絵を子供に依頼していたんだ」とデムナは振り返る。Tシャツはどれも自由に文字や象の絵が描かれ、中にはTシャツの縫い目のようなディテールにこだわったものまで。子供ならではの、なんともクリエイティブな作品に仕上がっている。

今シーズンはより凝ったファブリックやディテール、ハイブリットなアイテムが目立つ。ネットのように穴を開けたカモフラージュのパンツやジーンズ、ワンピースとトレンチコートが合体したもの、アニメプリントを施したシャツやボディースーツ、パッチワークを施したツアーTシャツなど、とにかく見ていて飽きないルックが勢ぞろい。知的なアプローチではなく、デムナが初めて自己表現や感情に着目したコレクション。ファッションの楽しさを十分に表現して魅せた。
参照元:VOGUE JAPAN

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