友達以上恋人未満な関係、相手はどう思ってる？

友達以上の関係って、たとえばふたりで2泊3日の旅行をし、恋人のように手をつないで歩き、手をつなぎながら寝た（エッチなしで寝た）とか……「胸でかいな〜」と彼に胸を触られてもイヤな気がしないとか、まあ、こういうことですよね。
恋人未満の関係って、たとえばカラダの関係はないとか、彼は用があるときしかLINEしてこないとか、こういうことでしょう。
これくらいなら、まだ、かわいらしい恋（うぶな恋）みたいなものですが、これらに以下のような要素が加わったら、もうややこしくて、どうにもなりません。

■いつまでも苦しい関係を続けたくないと彼は思っています

女子にとって、友達以上恋人未満の関係が精神的に苦しいように、男子にとっても同じように苦しいので、人にとっては「友達以上恋人未満の関係の彼女とはもう終わりにして、ほかの女子と交際しよう」と考える男子がいます。
これ、友達以上恋人未満の関係の女子のことが嫌い、ということではなくて、いわば彼なりの自己救済措置です。いつまでも苦しい関係を続けたくないと彼は思っています。
そういう彼は、たとえばほかの女子と頻繁にLINEするようになります。でも、人生、そう簡単に「渡りに船」なんてことは起こるはずもなく、その女子とはLINEのやり取りだけ。
で、たとえばクリスマスに、LINEしている女子とデートできなかった彼は、友達以上恋人未満の関係の女子とクリスマス・デートをします。
クリスマスにご飯を食べに行って、彼がふたりでデートしている写真をSNSに載せてくれて、イルミネーションを見に行ったりします。

で、ふいに彼があなたの頭を撫でてきて「かわいいなあ」と言います。
あなたは「またウソを言って！」と素直じゃないことを言います。
すると彼は、「本心から言っても、そうやって、また流して……人間ってそんなものなのかなあ、はぁ〜」と、ため息をつきます。

というような友達以上恋人未満の彼は、なにを考えているのか？

■ふたりはどこへも行けない

あなたとつきあいたいと思っている。たったこれだけのことを、彼は真剣に思っています。
友達以上恋人未満の関係の男女って（これは男女どちらとも、ということです）、とにかく素直じゃないんですよね。
相手に対して素直じゃないというのと、自分の気持ちに素直じゃない（つまり、自分で自分の気持ちにウソをついている）ということ。
だから、友達以上恋人未満の関係には出口がない。つまり、ふたりはどこへも行けない。
これ、あなたか彼か、どちらかが（あるいは双方が）素直になれば解決する話ですが、コトはそううまくいきません。経験上その他の理由で、うまくいかないと断言してもいい。
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とくに若い頃は、「素直じゃない」というパワースポットにポコッとハマってしまうことがよくあるでしょう。一度そのパワースポットにハマってしまえば、痛い思いをしないとそこから抜け出すことができない。これが人生のセオリー。
この心の痛みから立ち上がるのには、時間がかかる。つまり、ある程度の期間は心が苦しい。これも人生のセオリー。
こんな痛みを、苦しみを、味わうくらいなら、あのときさっと、彼に告白してつきあっておけばよかった。こう後悔しても、もう遅いのです。
というようなことを経験したことのある人が、「人生に『もしも』はない」という名言を生み出したのです。（ひとみしょう／文筆家）
（愛カツ編集部）