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子どもの「作ってあげる!」意欲をかきたてる料理絵本【親子で楽しむ絵本の時間】 第26回

  • 2018.1.13
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(C)bokan - stock.adobe.com

サラダにするためのレタスをちぎってくれたり、じゃがいもをつぶしてくれたり…。料理のお手伝いができるようになると、子どもの成長を改めて感じるママやパパもいるのではないでしょうか。切る、混ぜる、盛り付ける。手だけじゃなく意外と頭を使う作業の多い料理は、きっと子どもにも刺激的なはず。そこで今回は、料理に興味を持ってもらえるような絵本をご紹介しましょう!

■パパ、サンドイッチつくってあげる!

文:ピップ・ジョーンズ/絵:ローラ・ヒューズ/訳:ふしみ みさを/出版社:ほるぷ出版
「パパ、サンドイッチつくってあげる! 」

大好きなパパに、パパの好きなものばかりをつめこんだサンドイッチを作ることにした女の子のお話です。最初はバター、チーズ、トマトと食べ物だけだったのが、いつのまにかとんでもないものまで挟んでしまうことに…。現実にはありえない設定ですが、子どものパパへの愛情がたっぷりと伝わってきて思わずにんまりしてしまいそう。暴走気味の女の子がどんどんチャーミングに見えてきて「ぼく(私)もパパに作りたい!」と目を輝かせるお子さんが続出するかもしれません。

■きょうの おやつは

作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店
「きょうの おやつは」

ページの半分が鏡のように反射する紙でできており、直角に開いて三次元のイラストが楽しめる仕掛け絵本となっているのがこちら。たまごを割って、小麦粉、砂糖、牛乳をいれて泡だて器で混ぜ混ぜ…。熱いフライパンで焼き上げるのは甘いにおいがたまらないホットケーキです。見どころは「ほっ」とひっくり返すシーン!「今度一緒に焼いてみようか?」とお子さんの初めての料理デビューをママから提案してみるのもおすすめです。

■たのしいおりょうり

絵:おおで ゆかこ/監修:福田 淳子/出版社:河出書房新社
「たのしいおりょうり」

絵本と料理のレシピが融合した、子どものためのレシピ絵本第2弾となるのがこちら。紹介されているメニューは卵焼きから始まり、フレンチトースト、ミートローフ、グラタン、炊き込みごはんに茶碗蒸しなどバラエティ豊か! 親子一緒なら4歳程度から、子どもだけなら小学校3年生からとあるように子どもが理解しやすく、料理の基本もしっかりおさえられた内容となっています。イラストを描いているのは「シロクマくつやシリーズ」のおおでゆかこさん。おしゃれでキュートな動物たちにもぜひ注目してくださいね!

■バムとケロのおいしい絵本

監修:島田 ゆか/料理・レシピ制作:八木 佳奈/出版社:文溪堂
「バムとケロのおいしい絵本」

お粉をこねこねしたら、ぽんぽんと型を抜いて、鍋にぽいぽいっと入れて揚げるだけ。あっという間にドーナツのできあがり! 夢のような山盛りドーナツにうっとりできるだけでなく、絵本に出てくるおやつを忠実に再現したレシピも掲載されているので、絵本を読んだあと実際にキッチンで作ることができちゃいます。バム、ケロ、おじぎちゃんの3種類のステンシルプレートや、クッキーやドーナツの実物大型紙が付録で付いてくるのもうれしい! おいしそうな料理がたくさん登場するバムとケロシリーズの絵本。「読み聞かせして一緒に作ったら嫌いなものが食べられるようになった!」とお子さんの変化を感じたママもいるようです。

■サラダでげんき

作:角野 栄子/絵:長 新太/出版社:福音館書店
「サラダでげんき」

病気になったお母さんに食べさせてあげようと、サラダを作ることにした「りっちゃん」。そこに猫、犬、すずめなど続々と動物たちがやってきて、サラダにいれると元気になる食べ物について、いろんなアドバイスをしてくれます。動物たちの親身なアドバイスを素直に受け入れるりっちゃんにも愛しさがつのってくる、ハートフルな一冊。「お母さんのために、自分にもできることがある」と勇気づけられるお子さんもいるかもしれません。

「作ってみたい!」という子どもの意欲を引き出す、ステキな絵本をご紹介しました。もしかすると「作りたい!」より「作って!」と言われる絵本もあるかもしれませんが(笑)、おしゃべりしながらする親子クッキングはきっと楽しい時間になるはずです。
(すだ あゆみ)

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