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めんどくさいかもしれないけど「やればやるほど」愛が深まること

  • 2018.1.12

あまりに疲れているときなど、ご飯を食べるのもめんどくさいときがありますが、そういう極端な例はさておき。今回は、恋愛において、めんどくさいかもしれないけど、やればやるほど愛されることについて。

■女子力に見合う男子力を返してほしいですか?

たとえば裁縫。なにも「裁縫全般ができるようになりましょう」ということではないです。1万ピースのパッチワークができれば、それは称賛に値するはずですが、それができないからといって、彼に愛されないというわけでもないでしょう。


でも、ボタンはわりとよく、どこかに消えてなくなってくれるので、ボタンくらいちゃちゃっとつけられたほうが、それこそ女子力が高いと思われるでしょうし、喜ばれるでしょう。


料理もおなじでしょう。ご飯など外に食べに行ってもいいわけですが、めんどうかもしれませんが、そこをなんとか、何回も何回も繰り返し料理することで、彼氏にさらに喜ばれるでしょう。


いわゆる「女子力」と言われているものの多くは、めんどくさいことですが、やればやるほどこなれてきて、ディテールまできちんとできるようになり、引いては彼氏に喜ばれるものです。


が、彼氏に女子力を提供するかわりに、見返りとして彼氏に「男子力」を要求したくなる女子だっているでしょう。男女平等と言うなら、女子力に対する見返りがあって当然だと。まあ、そのとおりかもしれません。

■男子力とは

男子力って、ようするに「彼女を守る力」のことだろうと思います。そしてそれは昔から「あって当たり前」とされてきているので、今さらあえて「男子力」と呼ばないだけなのでしょう。女子も外に出て元気にはたらく時代ですが、それでもやっぱり「わたしの彼氏が主夫になりたいと言うのなら、それでもいいわ」なんてことを言う彼女はすごく少ないですよね?


男が稼いで彼女を守るという思想の中で、わたしたちは暮らしているということなのでしょう。それがいいのか、悪いのかは、さて置き。


彼女を守ること。男たちはこの命題に明確な答えを出せていません。答えがわからないから「とりあえず毎月精一杯仕事をして稼いで」ということに注力します。


稼ぐに代わる答えがあれば、そっちに飛びつきたい男子だっているはずですが(どう頑張っても給料が増えない男子とか)、そういう男子は、ほぼ見たことがありません。「彼女がその女子力を発揮しておれにやってくれているあれやこれや」に報いるためには、まず仕事でお金を稼ぐ、彼女に良い想いをさせてあげたい。


これが世の男たちのホンネではないでしょうか。つまり男の全人生を賭して彼女に報いようとしている、ということでしょう。仕事って「全人格」的なコトだから。「事に仕えると書いて仕事といいます」と言われますが、「仕える」のって、全人格的行為であるはずだから。

■なぜなら愛は空を飛んで、ちゃんと伝わるものだから

ということは、女子も「ちゃちゃっと女子力を発揮する」のではなく、全人格的に女子力を発揮しないと、男女で差し出しあっているコトがイコールにならないですよね?全人格的な女子力ってなにかといえば、それは心をこめて裁縫や料理をすること・・・・・・かもしれませんが、それではカラダがもたないですよね。


彼は全人格的行為としての仕事をしています。それと釣り合う、彼女の全人格的な行為って、仕事をしている彼を遠くから「今日も元気に精一杯、仕事に打ち込んでほしい。できれば無事に帰ってきてほしい」とお祈りすることではないでしょうか?ちゃちゃっと祈るのではなく、めんどうかもしれませんが、全人格的に(つまり真剣に)お祈りするのです。


ちゃちゃっと仕事をしている人々はよく浮気し、真剣に仕事をしている人々はカップルで仲がいい、という統計を知りませんが、公然と「わたしたちラブラブです」と言っているカップルを見ていたら、彼はよく働き、彼女はめんどうかもしれないけど、彼の成長と無事を心のどこかで祈っているようにしか見えないときがある、ということです。


「このクソ忙しいのに祈ってなんかいられるか」と言いたいときだってあるはずですが、ご面倒でも祈ったほうが、彼との間に愛が育まれるのではないかと思います。愛は目に見えないけれど、空を飛んでちゃんと伝わるものだから。(ひとみしょう/文筆家)


【今夜はちょっと、恋の話をしよう】
(ハウコレ編集部)

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