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「かくしゲイ」に「女装紅白」、オネエ目線の「ゲイの年末年始」

  • 2018.1.10

昼はプランナーとして働く、自称OL(おっさんレディ)のT子の連載コラムです。

新年あけましておめでとうございます。今年は平成30年! 平成はもう30年経ったんだって考えると感慨深いですね。新年のコラムネタは何がいいのかな?と悩んだりしたんだけど、やっぱり「ゲイの年末年始」についてですかね。

「実家帰省組」「旅行組」「居残り組」の3つに大きく分かれるとは思うのですが、それぞれについて“ゲイあるある”をご紹介したいと思います。

実家帰省は「かくしゲイ大会」!?

まずは「実家帰省組」について。正月は実家で過ごすというごく普通の過ごし方ですが、家族や親せきにカミングアウトしていないゲイだと実家帰省はだいたい苦痛に。

その原因は、親や親戚からの「結婚しないの?」「いい人はいないの?」口撃。家族だからこそ、遠慮もなく根掘り葉掘り質問してくるのですが、これっていい年齢になった独身であれば、ストレートの方でも男女関係なくあることです。でもゲイの場合それを“嘘”で返さないといけないから、そのことがわりと重荷なんですよね。

彼氏がいても「彼女はいない」とか、「結婚もチャンスがあればね」とか思ってもいないことを言ったり。ゲイにとって、そのときばかりは、“普通の息子”を演じなければならない「かくしゲイ大会」なのです。

シャイニーゲイがハマる年末年始の海外旅行

続いて「旅行組」だけど、年越しを“楽しくぜいたくに”過ごしたい、シャイニーなゲイたちはわりと海外で年末年始を過ごしていますね。日本では家族で過ごす年越しということが多いかもしれないけど、海外だとクリスマスは家族で正月はみんなと…って習慣だったりするし。

そして「海外旅行組」の場合、毎年正月は海外と決めているリピーターが多い気が。実家にも帰らず暇でダラダラ過ごすより、毎年普段より高い旅行代金を払ってでも充実した時間を過ごしたいって、ゆっくりする正月なのに頑張って走る「箱根駅伝」のように、クセになってしまうものなのかしら?(ちょっと強引w) アタシは年末年始を海外で過ごしたことが一度もないからその良さが分からないんだけど。

新宿2丁目は年末の「残りモノ」にも優しい街

そして「居残り組」ですが、はい、実家にも旅行にも行かない「残りモノ」ですよ(笑)。

過ごし方は1人だったり友人と過ごしたり、おウチだったり飲み屋だったりいろいろだけど、だいたい紅白を見て、初詣行って、福袋買って、寝正月を過ごすといった定番の「日本の正月」ではないでしょうか? 新宿2丁目も正月は休みのお店が結構ありますが、大晦日は紅白営業や年越し営業があって、年末の「残りモノ」にも優しい街だし。

それこそ「女装紅白歌合戦」なる2丁目ならではの恒例年越しイベントもあって、昨年のテーマは「女装と歌おう」。もう男だろうが女だろうが、「残りモノ」だろうが何でも受け入れてくれます。

2018年、アタシの抱負

さてさて、アタシはどう過ごしたかって? これを書いているのは年末年始前ですが、長い休みをいただけたので久しぶりに実家帰省の予定です。

実家が遠いものでこれまで年末年始を外して帰省していたのですが、なんと10年ぶりくらいの正月帰省。その間においっ子やいとこの子どもも増えたので、今から「かくしゲイ大会」(隠してないが)の辛さにプラスして、お年玉(もちろんあげるほう)に恐々としています。そして2018年のアタシの抱負は「みんなに応える」かな。自分のためにやりたいことはこれまでにだいぶ達成できたので、仕事でもプライベートでも自分ができることで人を幸せにできたらと。

ということで、このコラムでも相談とかあれば答えていきたいと思います。仕事でも恋愛でも人生でも何でもお寄せください。本年も「ちょっとオネエ目線」をよろしくね~!

■PROFILE

T子
新宿2丁目のドラァグクィーンやお店のママから、各界のスペシャリストや芸能人までさまざまな人脈を持ち、シティリビングにてインタビューコラム「おネエno部屋」を3年間にわたり連載。恋愛、美容、仕事、人生など、さまざまなOLの悩みに答えてきた。昼の姿はプランナーとして、PR会社に勤務する普通のOL(おっさんレディ)。最近の趣味はグルメとインテリア、そして愛犬のジジと遊ぶこと。

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