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カウンセラーに聞いた!「夫に愛され続ける妻」になる意外な方法とは

  • 2015.1.17
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家族とは言え、パートナーは全くの別人格をもった他人ですので、 ぶつかり合って当然。しかし、 関係に亀裂が入り冷めきってしまった状態で一緒に暮らしていては ちっとも幸せではありませんよね。

仲睦まじい夫婦関係を維持し、いつまでも“愛される妻” でいるためには、受身でいるだけでなく様々な努力が必要ですが、 どうせなら専門家の助言のもと戦略をたてて努力したいもの。

そこで筆者自ら、認知行動療法を基盤とした“ オリジナル心理カウンセリング” が電話で気軽に受けられるというリクルート社の新サービス『RAPPORT(ラポール)』 を利用しカウンセリングを受けてみました。

認知行動療法とは?

『認知行動療法』とは、認知や行動にアプローチして、 偏った考え方や行動のクセを気付き変えていくことで、より気持ちを楽にしていく心理療法の一つです。“認知”とは、物事のとらえ方や受け取り方の事で、その認知に“歪み” があることで苦しみのループから抜け出せず、自分自身で破滅的な状態に追い込んでしまっている場合に有効とされる療法です。

認知行動療法では、カウンセラーがクライアントの悩みに寄り添ってクライアント自身が気づいていない認知の歪みを気づかせ、思考のバランスを取りながら心をラクにする状態をつくるための方法を考えさせてくれます。

そのイライラもアナタの“考えグセ”が原因じゃない?

認知行動療法は、私たちが日常生活を通して経験するちょっとした落ち込みや不安の解消にも役立ちます。それは、夫婦間の問題にも例外なく当てはまること。お互いにそれぞれ持っている思考のパターンを見極めて改善し、二人で充実した人生を送るために役立つ心理療法とも言えるのです。

実録!カウンセラーに夫婦問題を相談してみた

そこで、悩める主婦代表として、多くの夫婦間で起こるであろう問題の対処法について臨床心理士の 渡部先生にお話をお伺いしました。

——夫の帰りが遅いとイライラしちゃう…感情のコントロール方法 は?

津波のように襲って来る激しい感情に飲み込まれている時はまず、自分を落ち着かせる事から始めます。嫌な気持ちが止めどなくあふれて怒りを抑えられない場合は、その場をいったん離れて“呼吸法” をすることで少し冷静な自分が取り戻せます。

呼吸法をするときは、特に“ゆっくりと吐く” 息に意識を向ける事がポイント。また、その呼吸に合わせて、自分の感情やイライラする気持ちを木の葉に乗せ、その木の葉が川をゆっくり流れていく様子をイメージする“葉っぱと川のワーク”という方法も効果的です。

——どのように気持ちを切り替えたらいいの?

●step1:現状の心情を紙に書き出す

自分の気持ちが落ち着き始めたら、「 どういう事に対してイライラしているのか?」を紙に書き出して分析します。“状況”と“感情”を分けて書いてみます。

例えば、「状況:夫の帰りが遅い」「感情:イライラ!」でOK。

●step2: 思考のパターンにネガティブに偏るポイントがないか探す

そのイライラを解きほぐして行く作業に入ります。帰りが遅い夫を持つ妻はおそらく世の中にたくさんいるはず。 でもすべての妻が自分と同じくらいイライラしているか? と考えると、きっとそんなことはないですよね。

つまり、「 夫の帰りが遅い」という“状況”と、「イライラする!」という“感情”の間には、たとえば「私より仕事を優先するなんてひどい! 」といった、自分の “思考のクセ=物事の捉え方のパターン” が存在していると考えられるのです。

そこで次に、夫の帰りが遅いことに対して別の捉え方ができないか探してみます 。

例えば……

・「状況:夫の帰りが遅い」→「いつもの思考1: 仕事を優先する夫はひどい!」「いつもの思考2: 私は愛されてない!」→「感情:すごくイライラ!」ではなく、

「新しい思考1: 家族のために遅くまで仕事をしてくれるんだな」

「新しい思考2: 彼だって今の状況を好んでいるわけではなく、 付き合いがあるんだし…」

「新しい思考3: 夫の帰りが遅いということは残業代もUPするはず!ラッキー!」 →「感情:そんなにイライラしなくなったかも?」

…こんなふうに自分が納得できる新しい考え方を引き出し、 感情をコントロールしていきます。

とは言っても、夫婦間の問題でもあります。一人だけで溜め込み過 ぎる事は避け、相手に対して自分の気持ちを伝えて行く事も大切で す。

——でも夫が話を聞いてくれないし…

夫側の男性が話を聞いてくれないと感じている場合は、“ こちらの言いたいことが伝わっていない”事が考えられます。

男性は、感情をぶつけられる事に弱いので「 アナタが悪いんでしょう!」と攻撃的な言い方をされると、 その気迫に押されて心のシャッターを下ろしてしまう場合も。

その対処法としては、心理療法でも使われる、“アサーティブ” な会話を心がける事。相手の立場も理解し、 自分の気持ちも大切にした上で、相手に伝える方法です。

まずは、「あなたが悪い!」と主語を「あなた」で話していたら、 「私はこうされると悲しい」と「私」 に置き換えることから定着づけて。

そしてそもそも“ イライラの対象=パートナー” という構図がちっとも生産的でないことも忘れないで。「 好きだから一緒にいたい」「 愛しているから関係を良くしていきたい」 というイライラに隠された自分の素直な気持ちを相手に投げかけて 、より深く理解しあえる夫婦を目指しましょう。

いかがでしたか? RAPPORTでのワークを進めていくと、 自分を苦しめている思考クセを見つけられて、 心を軽くするスキルを身につける事ができます。 一人で悩むのではなく、 カウンセラーと一緒に問題解決に取り組んでみるのも選択肢の一つ だと思いますよ。

(山本 朱美)

【取材協力】

※ 渡部るり子・・・臨床心理士・EMDRセラピスト。 アディクション、 家族療法のトレーニングのためNYに約1年間留学。 カウンセリング歴8年。精神分析的精神療法、認知行動療法、 家族療法、EMDR(トラウマケア)など、 主に企業で働く人とそのご家族を対象にしたカウンセリングを行う 。

【参考】

RAPPORT(ラポール) – 株式会社リクルートホールディングス

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