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【女子のばんそうこう】あなたという1人の女子。〜ひとりぼっちの夜に〜

  • 2017.12.30

今年(2017年)4月に始まったこの連載も20回目。うおお…もう今年が終わるなんて…時の流れが早すぎやしませんかね。

というわけで2017年の締めくくりに私から、唐突かつちょっと真面目なメッセージをおくりますね。

女子よ、どうか自分を否定しないで。

決して自分を嫌いにならないでください。

他人からはのほほんと生きているように見えても、どうしようもなく落ち込んだり、言えない劣等感や悩みを抱えて「うう…」とうずくまりたくなる日がある。

慌ただしく過ごした日の夜など、布団に入って目を閉じた途端に「考えても仕方のないこと」を考え始めてしまう。苦しくて、未来が見えなくて、自分を消してしまいたくて、「私のことなど誰も気にかけてくれない」と思って泣く夜がある。

そんな夜でもあなたは絶対にひとりぼっちじゃない。

あなたはダメでも何でもない。

あなたを大切に思っている人は(いま欲している人ではないかもしれないけれど)必ずこの空の下にいるし、少なくとも私は、そんな夜にあなたのことを思っている。あなたにとっては見ず知らずの人間だけど、同じ思いを何度もしてきた女として「ひとりじゃねえぞー!」と叫びたい。

世間の勝手な価値観と期待と圧力、人の目。女子たちが「自分には価値がないのでは」と下向きのらせんの渦に巻き込まれてしまう瞬間がいくつもあるのは痛いほど分かる。

でもそこから逃れようと、こちらのことを対して好きじゃなさそうな男性の誘いにのったり、誰かの無責任な意見に振り回されて自分を曲げたり、自分の時間を放り出して何かに無理に添うようなことは、しなくていい。

誰もが振り返るような美しさを得ようとしたり、誰にでも好かれるスペックや技を身につけようとしたり、それができなくて激しく落ち込んだりは、しなくていい。それは、自分を好きになるための行為ではないから。

ほんとにね、小さくて(他人から見たら)つまんないこと。それの積み重ねが、あなたを毎日少しずつ救い、少しずつ上向きにするから。

自分がやった自分の世話だけが、自分の背筋を伸ばす。もちろん彼の愛の言葉とか誰かからの褒め言葉も素晴らしいけど、「自分で自分を褒めたくなるちいさな繰り返し」が、いちばん効く。

趣味に打ち込んでみる。部屋を片付けていらない服を手放してみる。仕事で何かひとつ工夫をしてみる。掃除や洗濯、料理をちょっと頑張ってみる(決して女子力とやらのためじゃなく、生活をコツコツまわすことは予想以上に心の安定に結びつくから)。

スマホから目を離して、本を読んでみる。散歩して、ひとりでお茶をしてみる。ノートに何か書いてみる。歌をうたってみる。ストレッチをしてみる。身体を動かして汗をかく機会を、一度でいいからもうけてみる。

ああ、なんか私ちょっと頑張ったかもな。ひとりで楽しんだな。

一日の終わりのそんな思いが、自分を好きになる、自分を信じる、いちばんの栄養剤になるから。

人となるべく比べない(だって何もかも違うから)。人をおとしめて自分を安心させない。「誰かよりまし」なんて価値観を持たない。自虐しない。誰かに認めてもらおうと必死にならない。

だってあなたは、あなた1人しかいないから。

あなたには他の人が決して真似できない魅力と強みがある。それはもしかしたらかなりマニアックかもしれないけど、絶対にある。だから決して、卑下も否定もしないで。あなたが思ってるより、あなたは魅力的だということを、がっつり胸に刻んで。

例えば「いま以上の恋はできない」「私を愛してくれる人はもう現れない」みたいな悲しみを持ってるなら、「生きてりゃこれ以上はいくらでも登場する!」と私が太鼓判を押す。女の人生まだまだ長い。新しい幸せは思わぬ方向から次々とやってくるよ。

だから絶望しないで。今がどん底だと思えても、大丈夫、絶対に上向くから。楽になるから。泣いたって愚痴ったって怒ったって暴れたっていい。ただ、無理はしないで。自分を殺さないで。味方はたくさんいるから。ひとりじゃないから。

もしいま「手の中に泥だんごしかない」と思ったとしても、磨き抜いたらつるつる輝く玉になるよ。あなたはあなたのままで素敵だし、何にでもなれるんだ。2018年は、自分をがんがん可愛がろうぜ。

Written by あゆみ

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