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有名美容家が指南!「肌感度」アップのための 美・習慣と新テクノロジーとは?

  • 2017.12.30

SHISEIDOによると、女性のスキンケアに求める意識は徐々に変化してきており、悩みに対する対処療法的なものから、未然に防ぐ予防的なもの「プリベンション意識」が高まっているそうです。
そんな中、SHISEIDOが20~59歳の女性に行った調査によると、「お手入れしているのに、なぜだか分からないけれど急激にスキンケアが効かなくなった」などの感覚の変化を感じるのが、30代前後、エイジングケアの必要性を感じる時期であることも分かりました。
年々スキンケア製品の機能が進化しているにも関わらず、スキンケア効果を感じにくくなると感じる女性たち。この要因として「肌がスキンケアに対し正しく効果を感じる力、反応する力(=“肌感度”)が衰えている」ということが考えられます。
 

“肌感度”は、正しい努力とアイテム選びで向上できる

しかし、年齢によって低下するといわれるスキンケアの効果の感じやすさ、すなわち“肌感度”は、日々のスキンケアのテクニックと、正しい“肌感度”向上のメカニズムを理解することで向上できる可能性が大きいといえます。
“肌感度”を上げる習慣とメカニズムに関して、美肌づくりの専門家 深澤 亜希氏が解説します。

◆監修者◆ 深澤 亜希(美容家/ビューティースキンスペシャリスト) 1977年生まれ。幼少期をタイで過ごし、高校はアメリカへ留学。現在は、書籍の執筆、女性誌やWEB、TV、広告やトークイベントへの出演、化粧品会社や、商品開発のアドバイザー、またアジアでも書籍を出版、イベント出演、など幅広く活躍。著書には、10週連続Amazon美容・スキンケア部門1位、台湾でも翻訳出版された「白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40」(三空出版)や、「7日間で恋もキレイも手に入る! 魔法の美人プログラム」(大和書房)など。一般社団法人 日本コスメティック協会認定 スキンケアマイスター/一般社団法人 日本コスメティック協会認定 コスメマイスター
 

「自分への感度」の高い人が、“肌感度”も高い

美しくなりたいと思っても、著名人の美容テクニックや使用アイテムを真似したり、そのときの流行や口コミの評価が高い商品を単純に取り入れるだけでは、美しくなることは難しいのです。それよりも、自分自身と向き合って、気付くことこそが美しさを作ります。

美容のプロの多くは、美容テクニックやそのときの使用アイテムによって、自分自身の肌にどのような結果が出るかの相関関係を日々把握するようにしています。自分の肌に合うものは何か、どうしたら肌状態がよくなるのか、毎日じっくり自分の肌と向き合っているのです。
このように、自分に対して何かを施し、結果を確認しながら改善や修正をしていくことをこまめにできる人、すなわち“自分への感度”が高い人は、自分の肌の傾向や、その肌に合うものを選べるようになります。年齢とともに気付きにくくなる肌の変化に気付きやすく、その差をすぐに補おうと努力できるため、年を重ねても美しい方が多いはずです。
 

深澤亜希が勧める“肌感度”を上げるための美・習慣とは?

自分の“肌感度”と、毎日向き合うことで“肌感度”向上を目指す、レコーディングスキンケア。
チェックポイントは「と・う・き・は・だ」
“肌感度”を高めるために今日からできることとして、日々の肌状態を記録する「レコーディングスキンケア」をおすすめします。日々の肌のコンディションと、良くなったにしろ悪くなったにしろ、その原因として考えられること(新しいアイテムを使用した、食べ過ぎた、生理が来た、など)を一緒に書き添えてください。
手帳でもスマホでも構いません。肌をチェックするポイントは「陶器肌」と覚えてください。(と:透明感/う:潤い/き:均一な肌色/は:ハリ/だ:弾力感)です。
毎日自分の肌と向き合い、この5つの状態が「(昨日より)上がっている」のか「(昨日より)下がっている」のか、感じる時間・考える時間をつくることは、“肌感度”を高めるのに非常に有効です。一か月続けることで、肌状態をコントロールすることができると思います。
 

2018年大注目のスキンケアトレンド“肌感度”に有効な新しいテクノロジー

2018年は“肌感度”を意識した新商品が各ブランドから続々と登場する兆しがあります。そこで“肌感度”を高めるためにおさえておきたいテクノロジーをご紹介。

ポイント1 肌に「スキンケア成分を浸透せよ」と指令を出す、“情報感知”トレーニング
肌に“情報感知”をトレーニングするような、“不規則に形を変える”成分。
スキンケアアイテムの中に、肌に優しいマッサージ作用を施すようなパウダー成分を配合することで、肌にダメージを与えるような強いマッサージでなく、優しく馴染ませるだけでほどよい刺激を与えられます。特にグミのような弾力性を持っているパウダーは、力を加えると柔軟に形を変えることで、不規則かつデリケートな刺激で “肌感度”のトレーニングになり、肌の「情報を感知する力」そのものを向上させるということが期待できます。

ポイント2 肌全体に“情報伝達”をするためのエネルギーを産生するミトコンドリアに注目
ミトコンドリアの保護を意識した、強い生命力を持つ“明日葉”

感覚神経が感知した情報を伝達し、感じるためには大量のエネルギーが必要とされます。このエネルギーを産生するのがミトコンドリア。ミトコンドリアは、ダメージを受けるとエネルギーを産生することができなくなり、かつ多くの活性酸素を産生してしまうことも知られています。それを防ぐために注目したい植物が、強い生命力を持つ明日葉です。
明日葉は、ビタミンB2を多く含み、ダメージ下の状況からミトコンドリアを保護し、エネルギーを産生。肌の細胞エネルギー効率を上げ、肌再生を助けることに繋がると考えられます。皮膚や粘膜が強化され、乾燥肌や肌荒れなどのトラブルの予防、改善効果が期待できます。活性酸素が過剰に発生するのを抑制するとも言われています。

ポイント3 効果を実感するポイントは「なめらかさ」と「浸透感」の両方を実感できる“テクスチャー”
「なめらかさ」と「浸透感」の掛け合わせが使用感のよさ、ひいては効果の実感へ。
SHISEIDOが2017年6月に実施した世界各地での「お客さま意識調査」の結果、女性が効果を実感するポイントとして、なめらかさと浸透感の双方がもとも重要であるということが分かりました。

ポイント4 心地よい“香り”、触覚に訴えかける“パッケージ”
自分を見つめながらじっくりとスキンケアを行う上で、香りはとても重要。さらに、従来のスキンケア概念にあまり見られなかった、“触覚”へのフォーカスも2018年らしいトレンドです。
 
2018年は美容のためにも「自分と向き合う時間」について考えてみませんか? 肌感度をUPさせるアイテムにも注目です。
 
【参考】2018年スキンケアトレンドの大本命は“肌感度”!
有名美容家が指南!「肌感度」アップのための 美・習慣と新テクノロジーとは?はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

神崎 利奈

コスメライター/ブロガー/イベントレポーター
コスメの成分についてまで詳しくなってしまうほどコスメ好き。食や美容、健康のイベントに300件以上参加し、レポートしています。お仕事のご依頼はkanzakirina@gmail.comまで。

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