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【読むだけでいい女になれる?】いい女が語る、いい女論【齋藤薫、石井美保、神崎恵】

  • 2017.12.24

女性の魅力は、見た目の美しさだけじゃないと、誰もが気づき始めているのではないだろうか。ならば今、いい女とは?いい女が考えるいい女論に、そのヒントが詰まっている。

「服から生き方まで “洗練美人” な女」

美人の定義は、本来が大きくは変わらないはずなのに、最近はそこに明らかな変化を感じている。形そのものを美しくすることや、いつまでも若く居続けるのは、それほど難しいことではなくなったから。そこで必須となるのが洗練。

洗練がないと、カッコよくないと、なかなか人を魅了できないうえに、そもそも美しく見えないという新しい基準ができている気がしてならないのだ。

女の靴にたとえれば、一見同じような10センチヒールのシンプルな靴がずらりと並んでいたとしても、その中でパッと目を引くのは、やはりデザインの隅々までが洗練されている靴。なんの衒いもないのに圧倒的に美しいルブタンのパンプスみたいに、洗練は上質の美しさを生む絶対条件になっているのだ。

とはいえ、洗練とはファッションセンスばかりじゃない、人間的なセンスも問われるわけで、だからたとえば森星さんや、ジジ・ハディッドのように、ファッションから私生活まで、存在そのものが注目される、生き方までカッコいい人を美人と呼ぶ、〝洗練美人〞の時代の到来なのだ。

「したたかな女」

正直、今は肌悩みを解決する選択肢はいくつでもあって、落ち込むことはないし、年をとることもマイナスではない。だから今から、いろいろな情報を持って、その中から今の自分に合った最善策を"したたか"に選び取る力をつけておくべき。

美しい肌とは、シミやシワがないことではなく、まず健康であること。細胞にエネルギーが満ちた"生きている肌"があれば、笑いジワやほうれい線だって魅力的に見えるはず。今の肌は過去の自分がつくったもの。これからの肌は日々のスキンケアと意識で、いくらでも変えられる。そして、抗えないものは美容医療の力を借りて。

10年後の自分に自信を持つために、その時々で最善策を見極める、したたかな美容を始めてほしい。

「ポジティブ思考の女」

自分の美の軸を持ち、立ち居振る舞いや言動が美しい人は、オリジナリティと自信に溢れ、ポジティブなオーラを放つから、美人に見えるのだと思います。

また、いつも美しい肌でいることは、自分自身の気持ちが高まるだけでなく、生活すべてが満たされているという想像を自然に生み出し、人との付き合い方、仕事の進め方も前向きに、すべていい方向にいくはず。

もし今、自分の肌が好きじゃなくても、きちんと手をかけてあげれば、1ヵ月もしないうちに肌は応えてくれる。だから、まずはスキンケアを楽しもう。その先に、本当の美しさが待っているから。

「聞き上手な女」

あらゆる年代の女性とお会いして感じるのは、人の話にきちんと耳を傾けられる人は、心も肌も柔軟で美しいということ。

相手の話を素直に、好奇心を持って聴くことができる人は、キレイのヒントを吸収して、どんどん美しくなっていく。自分の体や肌の声もよく聞こえているから、化粧品との付き合い方も上手。毎日変わっている肌状態に合わせて、スキンケアの足し算、引き算も自然にできているのだと思う。

忙しかったり、悩みがあると、つい自分の話ばかりしてしまうけれど、〝聞き上手〞な人と一緒にいると、なんだか心地いい。そんな女性こそ本当の美人!

「生きている顔を持つ女」

温もりや湿度、ツヤ、血色感といった、リアルな生命感のある顔が、私は好き。女の人って、完璧になった瞬間に色気がなくなり、人との距離も開いてしまうから、いい意味で力の抜けた美しさを目指したい。

静止画がキレイというより、動いているときに可愛い人。そんな"生きている顔"を持つ女性に、人は心地よさや新鮮さを感じ、また会いたい、そして会えば会うほど好きになってしまうのだと思う。

だから、完璧な美しさや、ひとつのキメ顔に執着せず、いろいろな顔を持つべき。日々移り変わっていく肌や時代を見つめながら、キレイを更新していくこと。それが人の心に響く、自分だけの個性や可愛らしさにつながるから。

撮影/池田保、スタイリング/高橋尚美、取材・文・構成/寺田奈巳

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