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ロクシタンとピエール・エルメが、ひとつになった新名所。

  • 2017.12.20

今年の年末のパリ一番の驚きは、ロクシタンとピエール・エルメが一緒にシャンゼリゼ大通り86番地にコンセプトストアを開いたことといっていいだろう。自然素材とサヴォワール・フェールという共通項を持つ2つのメゾンは過去にもコラボレーションをしたけれど、それは期間限定商品だった。それが、なんと! というわけで、12月8日のオープン以来、はやくもパリの新名所となり、観光客が店内を賑わせている。店名は番地をとって、86Champs(キャトロヴァン・シス・シャン)。

ゴムまりのような丸い電球で埋められた天井。甘い香りも漂って、なんだか遊園地に来たみたいにワクワクさせる店内だ。photo:86 Champs – Matthieu Salvaing

有名な2メゾンが内装を任せたのは、ローラ・ゴンザレスである。パリで目下人気上昇中の室内装飾家だ。彼女の素材のミックスの斬新さは、ピエール・エルメに負けず劣らず。ロクシタンが大切にする自然素材も彼女は多用。洗練された明るい雰囲気で、入ってくる人々をハッピーな気分にさせるインテリアを仕上げた。

ロクシタンのアイテムの優しい香りと、ピエール・エルメの甘い香りが混じりあう店内。中央にパティスリーのサークル状の売り場があり、その左右がロクシタンのブティックだ。クリームに使用するエッセンスのためにバラやヴェルヴェーヌの蒸留を行っているコーナーではハンドクリームを試せ、また香りのオルガンもあって、とロクシタンの舞台裏に触れることもできる。使い慣れた品を買う前に、ブティックを一周していろいろ試して、新しい発見をするのもいいだろう。2つのメゾンによるこの86 Champsだけの限定品もあるというので、これも見逃さないように。

マカロンのショーケース。

室内装飾家のローラ・ゴンザレスがプロヴァンスの自然とパリのシックをうまくミックスした店内。

ロクシタンの香りやクリームが店内のいたるところで試せるのがうれしい。photos:86 Champs – Matthieu Salvaing

そして奥がピエール・エルメのマカロンやパティスリーを味わえるデザート・バーだ。エルメが厳選したカフェや紅茶の種類もとても豊富。そして、メニューには“デザートのお供に”と銘打って、蒸し野菜、キッシュ・ロレーヌ、ブレス産の鳥のロースト、カラスミのパスタ、サラダやサンドイッチ、パスタなどが並んでいる。ここでの主役はあくまでも、スイーツ! ピエール・エルメおなじみのパティスリーや、チョコレートのイニシエーション・プレートなどを楽しめる。

デザート・バー。オレンジとグリーンの組み合わせのインテリアは、ほどほどフェミニンでほどほどナチュラルという微妙な色バランスが魅力だ。photos:86 Champs – Matthieu Salvaing

開店は7時30分。ショピングから始めるか、朝食から始めるか……。朝食はアラカルトでも頼めるけれど、4種類のセットもなかなか魅力的である。シンプルなパリジャン朝食(28ユーロ)、パティスリー朝食(48ユーロ)、 卵料理がつく86Champs朝食(38ユーロ)、デトックスジュースやホワイトオムレツのヘルシーな朝食(48ユーロ)。

パティスリー・バーでピエール・エルメのスイーツを満喫!photos:86 Champs – Matthieu Salvaing

グリーンの大理石が美しい化粧室へと続く階段(photo:86 Champs – Matthieu Salvaing)やテラスの籐の椅子などに目に優しい素材に、つい寛ぎの時間を過ごしたくなる。

86Champs
86, avenue des Champs-Elysées
75008 Paris
tel:01 70 38 77 38
営)7:30(土日 8:30)〜23:30(金土 24:30)
無休
www.pierreherme.com/storelocator/champs-elysees

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