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毎月死にたくなっちゃう…ツラすぎる「PMDD」の意外な原因3つ

  • 2015.1.15
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月経が始まる10日~1週間くらい前からって不快な症状が怒涛のように押し寄せてくるPMSですが、働く女性の増加とともにPMSは増えているとされ、「PMS的症状が一切ない!」という女性は今ではわずか10%程度しかいないともいわれています。

PMSが重篤化したPMDD(月経前不機嫌症候群・月経前不快気分障害)になると、日常生活に支障が出てしまうほど、メンタル面に不調がでてしまうことも。現在、月経のある女性の約5%にPMDDが見られるといわれていますが、PMDDに陥らないようにするには何に気を付ければいいのでしょうか。

■原因はプロゲステロン!? 

月経の周期は低温期(卵胞期)、排卵期、高温期(黄体期)の3つに分けられていますが、PMSやPMDDの症状が現れるのがこのうちの“黄体期”。

ご存じ“エストロゲン”の分泌量は排卵期に向けて増加し排卵以降は少しずつ減少する一方、もう1つの女性ホルモン『プロゲステロン』の分泌量は黄体期に一気に増加し、月経が始まると一気に減少することから、後者のプロゲステロンにPMSやPMDDの原因があると考えられています。

PMS・PMDDの“容疑者”3つ

一般的にいわれているプロゲステロンだけがPMSやPMDDの原因であれば、月経のある女性はみんなその症状が出るはずですが、そうでない人もいるのは他にも原因があると考えられています。今回は3つ取り上げます。

(1)隠れ貧血

“隠れ貧血”とも呼ばれる『潜在性鉄欠乏性貧血』。通常の血液検査ではなかなか気づけないから厄介な貧血です。

一般的な貧血の検査では測定されない『フェリチン値(貯蔵鉄)』の量が少ないのがこの潜在性鉄欠乏性貧血の特徴ですが、実はこの“隠れ貧血”症状がPMSやPMDDの症状と一致するものが多い事から、その関連性が指摘されています。

また月経前の子宮では虚血性貧血が起こっていることも分かっていて、本来なら脳に供給される血液が子宮の周りに集ってしまうことで、脳への血液供給が減少してしまい、めまいや集中力の低下といった症状につながっていることも。

(2)機能性低血糖症

黄体期に分泌量が増加するプロゲステロンがインスリンを効きにくくしてしまうので、糖分をとったときにインスリンが過剰に分泌されてしまうことがあります。過剰に分泌されたインスリンは血糖値を急降下させますので、低血糖状態になってしまうのです。

すると今度は血糖値を上げる為にアドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンが過剰に分泌され、イライラや攻撃的な気分、抑うつ感などを作り出してしまいます。

(3)セロトニンの減少

排卵後はエストロゲンの分泌量が減少すると同時に、脳内では“幸せホルモン”ともいわれるセロトニンの分泌量が減少してしまいます。このことでも頭痛が起きたり、情緒不安定といった症状が出やすくなるとされています。

今スグ始めたい!PMDDを予防する食べ方3つ

(1)鉄分は「ビタミンCと一緒に」摂る

隠れ貧血予防に鉄分の多い肉・魚を食べてほしいのですが、カラダが鉄分を吸収できなければ意味がありません。ですが、ビタミンCと一緒に摂るようにすれば鉄分の吸収率をUPさせることがわかっていますのでレモン汁をかけて食べるなど、お気に入りの食べ方を見つけてみては。

(2)食事中のお茶に注意

緑茶やコーヒーに含まれる『タンニン』が鉄の吸収を阻害するとされていますので、食事中前後のお茶には注意です。

(3)セロトニンを作る食べ物

セロトニンの減少を防ぐために、その原料となる『トリプトファン』を含む食べ物をとりたいところ。かつおやまぐろ、チーズなど。

さまざまな原因で起こり得る辛~いPMSやPMDD。過剰なストレスはもちろんご法度ですが、普段の食生活の工夫でも予防したいものですね。

(トータルヘルスナビゲーター:SAYURI)

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