『glee／グリー』リア・ミシェル、恋人の死を乗り越えた彼女の強さとは？

こんにちは。海外ドラマコラムニストの伊藤ハルカです。

このコラムでは、海外ドラマの裏情報や、海外ドラマに登場する注目のセレブを紹介します。今回は、世界中にミュージカルブームを巻き起こしたドラマ『glee／グリー』でレイチェル役を演じるリア・ミシェルにフォーカス！ 5オクターブを誇る音域で世界中のファンを魅了した歌姫リアの素顔とは？ 

■『glee／グリー』のストーリーを簡単にご紹介！2009年よりアメリカで放送が開始されたミュージカルドラマ。オハイオ州にある田舎の高校のグリークラブ（合唱部）が舞台となっています。花形のアメフト部やチアリーディング部と違って、オタクやちょっと変わり者が集まるクラブとして有名なグリークラブ。周囲からの嫌がらせや冷やかしに耐えながら、みんなで全国大会優勝を目指すお話。毎回多彩なチームメンバーが、古き良き名曲から最新曲まで、アレンジのきいた最高のパフォーマンスを魅せてくれるのが見どころのひとつです。

■才能に溢れる若きディーバニューヨーク市ブロンクス区で生まれたリア。ブロードウェイや舞台に簡単に触れられる環境だったからでしょうか。幼い頃に、舞台や音楽の虜になります。物心ついたころから歌に踊りにとレッスンに足しげく通い、1995年、往年の名作『レ・ミゼラブル』でブロードウェイデビューを飾ります。当時リアはわずか9歳。初舞台は、日頃の努力と素晴らしい度胸で最高のものになりました。以降、彼女は継続的にブロードウェイのショーに出演します。1998年に『Ragtime（原題）』、2004年に『屋根の上のバイオリン弾き』に出演し、2007年には『春のめざめ』というショーへの出演で、ドラマ・デスク賞ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされます。順風満帆な彼女のショー人生にさらに大きな変化をもたらしたのは、2009年、ミュージカルドラマ『glee／グリー』への主演でした。

■まさかのオーデションでダメ出し？2009年から放送開始となり、シーズン6まで続いた名作『glee／グリー』。リアは主役のレイチェル役に抜擢され、海外ドラマ主演の座を勝ち取ります。オーデションの時に、リアはピアノの間違いを指摘し、間違った箇所から歌い直したらしく、多くの審査員を前に見事な度胸。リア自身、オーデション直後は落ちたなと思ったとか。しかしその不安はよそにレイチェル役を勝ち取ったリア。彼女が演じる『glee／グリー』のレイチェルは、歌の才能あふれる高校生。でも自分に自信がありすぎて、周囲からの反感を買ってしまう役でもあります。リアがオーデションでピアノに指摘したところがレイチェルとリンクして、功を奏したのかもしれませんね。そして本作をきっかけに、リアは世界的に大ブレイク。歌だけでなく、多くのCMに出演したり、書籍を出版したり、活動の幅を広げていきます

■突然訪れた恋人の死順調に思えた彼女の人生に、突然闇が訪れます。最愛の恋人の突然の死です。『glee／グリー』で共演するリアの最愛の恋人コーリー・モンテースが、ヘロインとアルコールの同時摂取が原因で突然帰らぬ人となってしまったのです。同棲を間近にして起こった悲劇。芸能界きっての仲良しカップルとして有名だった2人ですから、リアのショックは相当のものだったはず。周囲はしばらくリアを見守るしかありませんでした。時を経て、表舞台に立つようになったリア。「私自身が人生を充実させることこそ、コーリーが望むこと！」とよく言っています。そして、初のデビューアルバム『ラウダー／LOUDER』をリリース。「どんなに辛い事があっても、人は立ち上がれるはず。私が自分自身を見失っていないと示す事で、もしかしたら誰かがある種の強さや安心を感じてくれるかも知れない」。リアがそんな思いを込めてリリースした本作は、発売後、アメリカをはじめとする11か国で1位を獲得します。

■穏やかな時間を大切にするリアコーリーの死後1年が経った今、ミュージックビデオで共演したマシュー・パエツという男性と新たな交際をスタートしたリア。2人の間にはとても穏やかな時間が流れており、久しぶりにリアに幸せな時間が流れているよう。28歳にして様々な経験をしてきたリア。ネクスト『glee／グリー』となる新たな作品では、リアは一体どんな顔を見せてくれるのか？ リアの今後に注目したい！

■作品情報

『glee／グリー』＜放送情報＞

シーズン3FOXチャンネルにて毎週土曜9:00PM～ 2話連続放送中シーズン4FOXチャンネルにて11月22日(土) 10:00PM～放送スタート 毎週土曜9:00PM～ 2話連続放送シーズン5 全話一挙放送

http://video.foxjapan.com/tv/glee/

FOXチャンネルにて12/23(火・祝)1:00PM～12/24(水)9:00AM放送予定

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Text Haruka Ito