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どんな男子だって「エッチしたいだけではない」

  • 2017.12.13

言い寄ってくる男子に「わたしのカラダだけが目的なの?」と、何回言ったことか・・・・・・と、暗い気持ちになって過去を振り返っている女子もいると思います。若いとどうしても「まずはカラダの関係をば」と言ってくる男子が多く、そういう男子とおなじ数だけ、イヤな目にあう女子がいますもんね。


あなたが「カラダだけが目的の男だろう」と思っていても、当の男子は「カラダも」目的であり、なにもエッチしたら満足して、あなたのことをポイ捨てするわけではないという・・・・・・なんだか擁護するような話ですが、今回はこういうお話をしたいと思います。

■「カラダも目的」を別の言葉に置き換えたら・・・

カラダだけが目的の男子にしか見えない男子は、あなたのカラダと、それ以外のなにを欲しがっているのか?女子として非常にいぶかしく思うかもしれません。


ことさら「やろう」と言ってくる男子って、じつは淋しがり屋さんで、愛に飢えている(かつ、無限に愛を求めている)。たとえばこういうことが言えるように思います。


具体的に言えば、もしもあなたと彼とでカラダの関係になって、それなりに彼が満足した場合、彼は次の日も、その次の日も「やろう」と言ってくるでしょう。


一般的に考えて、半年も1年も、彼があなたを求めてくるとは思えないですが(淋しさを他人のカラダで解消するような人って、どこかしら自己中心的な考え方を持っていることもあるので)、数ヵ月くらいは求めてくるかもしれません。


成長過程においてなぜか抱えてしまうことになった淋しさという名の巨大な水がめを満たそうと、彼はほぼ毎日「やろう」と言ってきます。


彼にとって「やる」という行為は、性的な満足を得る行為のみならず、精神的に満たされていないものを満たす行為でもあるからです。


だから彼は大真面目に「カラダ『も』目的」だと言います。「ぼくは淋しいです。だからしたいです。あなたの温もりでぼくの淋しさを癒してください」とは言えないので、「カラダも目的」と、別の言葉で言います。

■淋しさって一度、人肌に触れただけでは消えてくれない感情なので

ときどき、どんな男子を想定して書いているのか不思議に感じる恋愛コラムを目にします。「とにかくヤルことだけが目的の男」をとりあげて書いてあるコラムです。が、そういう男子ってごく少数であり、どれくらい少数かといえば、40代で親からキラキラネームを授かっている人くらい少数派ではないかと思います。


たとえば「礼」と書いて「ペコ」と読ますお名前を親からいただいている、現在40代の人って、ごくごく少数ですよね。40年前は「ペコ」に漢字を当てるのであれば、「缶押」しか思い浮かばなかった人ばかりではなかったかと想像します。


男子でことさら女子のカラダを求めてくる人って、ようするに淋しさを山のように抱えている。こういうことが言えるように思います。


だから、女子から見てカラダだけが目的に見える男子は、(自己中心的な発想であるにせよ)本当は精神的なこともすごく重視しているわけです。だからカラダの関係になった場合、一度だけで関係が終わることはないはずなんです。淋しさって一度、人肌に触れただけでは消えてくれない感情なので。

■かわいそうと言えばかわいそうかもしれません

ただ、淋しさが妙に見え透いている男って、おそらく女子にしてみればどことなくダサく見えるのでしょうし、そういう男子に抱かれたいとは思えないでしょうから、女子としてはこれまで通り、そういう男子のことをスルーしておくといいのだろうと思います。


そもそもカラダの関係になることでみずからの淋しさを消したいという発想じたいが、男尊女卑的と言えるかもしれませんよね。でも女子のなかにも、淋しさをエッチで消そうと試みている人って、いますよね。それに人間は誰だって、多かれ少なかれ淋しさくらい抱えているので、なにも淋しさからはじまる関係が良くないとは思わないです。


が、並外れた量の淋しさを抱えている人はどうしてもつい、カラダの関係を先行させちゃう傾向がある、というのは、古今東西、老若男女に共通することであり、「わたしのカラダだけが目的なの?サイテー」と言ってあげるのも、女子にしてみればこれほどハタ迷惑な男もちょっとほかにいないでしょうけど、かわいそうと言えばかわいそうかもしれません。(ひとみしょう/文筆家)


(ハウコレ編集部)

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