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世田谷線ねこさんぽ#4−ほんのりバター風味の「ねこどら」を販売中! 宮の坂の和菓子店「まほろ堂 蒼月」

  • 2017.12.13
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東急世田谷線の前身「玉電」開通110周年を記念し、豪徳寺の招き猫をデザインした「幸福の招き猫電車」が現在運行中。そのほのぼのとした電車に乗り、沿線の猫にまつわるスポットをめぐってみませんか。第4回目は宮の坂にある「まほろ堂 蒼月」をご紹介します。

こちらは、招き猫電車の由来にもなった「豪徳寺」の近くにある和菓子店。開通110周年記念の商品として、豪徳寺の招き猫の焼き印を押した「ねこどら」を販売しています。店内にはカフェスペースもあるので、ドリンクメニューとともにゆっくり味わっていきましょう。

窓辺で招き猫が手招きをしているお店

「まほろ堂 蒼月(まほろどう そうげつ)」は、世田谷線宮の坂駅から徒歩約3分。線路沿いの道にあり、のんびりと走る電車の窓からも見つけることができます。

2015年春にオープンしたお店は、シンプルで洗練された雰囲気。居心地のよいカフェスペースの窓辺では、ちょこんと座った招き猫がおいでおいでと手招きしています。「お店の前を通ったら招き猫と目が合ったから入ってみた、というお客さんもいるので、招き猫のご利益はありますね」とにっこり笑うのは、店主の山岸史門(ふみと)さん。

子どもの頃からものを作ることが好きで、色や姿形が美しい日本伝統の和菓子に興味をもったことから、和菓子店で長年にわたって修行。日本茶カフェでお茶や接客についても学ぶなど、さまざまな経験を積み重ね、こちらのお店を開きました。

「和菓子を好きな人だけでなく、もっといろんな人に本当のおいしさを知ってほしい。かしこまりすぎることなく、気軽に楽しんでもらえたらいいですね」と山岸さん。定番の和菓子に自分なりの色を加え、だれもが手に取りたくなるような和菓子を作っています。

定番をひとひねりしてオリジナルの和菓子に

一番人気は「青豆大福」。一般的に豆大福は赤えんどう豆が使われますが、こちらでは青えんどう豆を使用。白いお餅に緑の豆の色が映え、見た目がきれいです。一日かけて丁寧に作っているあんこはすっきりとした甘さで、塩味がきいた青えんどう豆の独特な風味とよく合います。

道明寺といえばピンク色の桜餅ですが、こちらでは夏は紫陽花の青、秋は柿の橙、冬はゆずの黄などと色が変わります。「柿の道明寺」は柿の風味のあんこを包んで、柿の葉でくるり。季節感のある味と上品な甘みで、お茶はもちろんコーヒーの苦みともぴったりです。

ねこさんぽのお土産におすすめのねこどら

豪徳寺の招き猫の表情がおちゃめな「ねこどら」は、小麦粉の配合を工夫した皮がふんわりとパンケーキのよう。バターを薄く引いて焼き上げているので香ばしく、ほんのりとした甘みを感じます。あんこの甘さもあっさりで、つい2個目に手が伸びてしまいます。

開通110周年の記念として豪徳寺の招き猫をデザインした商品は「ねこどら」のほかにも、山下駅の「たまでんカフェ山下」で「豪徳寺招き猫御朱印帳」、世田谷駅の「まちもりカフェ」で「お猫様の金平糖」など、世田谷沿線の全8店舗で販売しています。

「招き猫の商品を提案するなかで、いろいろなお店の方と知り合い、横のつながりが生まれました。今後いっしょに世田谷線や地域をどう盛り上げていけるか楽しみですね」と山岸さん。

「幸福の招き猫電車」は、たくさんの人にハッピーをふりまきながら運行中。どうぞ、世田谷線ねこさんぽにおでかけください。ほんわかと心が温まる“福”と出会えますよ。

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