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あなたにも訪れる?産後の離婚危機の考え方

  • 2017.12.7

こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。

結婚して○年、表立って話が出てくるわけではありませんが、離婚危機や離婚話はちらほら小耳にはさむようになり“離婚”は案外身近な問題なのだな、と感じるようになりました。

とてもとてもデリケートな問題で、その原因や経緯はまさに千差万別ですし、乗り切る特効薬はありません。

しかし、今回は離婚危機を乗り越えた数組のカップルを取材し、印象に残った“ねぎらい”というワードに焦点をあて、その体験談をご紹介 させていただきたいと思います。

●離婚危機体験:Aさん

私の場合子どもが生まれてがらりと夫婦関係が変わってしまいました。

いわゆるワンオペで、仕事を続けながら妻である私がキャリアをあきらめ、家事と育児を一手に背負うのがつらかったです。

夫も、周囲の亭主関白な旦那さんと比べればがんばってくれていたほうですが、私は目がまわりそうな毎日の中で夫がダラダラしたり、愚痴をこぼしたりするたびに「私のほうが愚痴りたい」「手伝ってよ」「あなたの子どもでもあるんだよ」という気持ちを押し込んでだんまりを決め込んでいました。

そのうち、子どもにも良くないのはわかっているのに激しい喧嘩が続く ようになり、なんとか状況を変えようとしていましたがどんどん深みにはまっていく感じになりました。

あるときアメリカのドラマを見ていて、カップルカウンセリングの存在を知り、日本でもないか探して行ってみました。

大都市に比較的多く、実際に欧米で実績を積んだ方や、心理士などの資格を持った方も多くいます。

カウンセリングを受けて私がまずやらされたのが交換日記でした(笑)

ばかばかしいな、と思いながら始めましたが、続けていくにしたがって圧倒的にお互いの状況把握が足りていなかった ことに気づかされ、「お疲れさま」とか「大変だったね」とか、そういうねぎらいの言葉が自然と出てくるようになりました。

交換日記だと、忙しくても空いた時間にチェックできるから、私たちに不足していた部分をうまく補う、専門家ならではのやり方だったのかな?と。

ただのラッキーだったのかもしれませんが私の場合はそういうねぎらいの言葉が出だして、夫からも次第にそういった言葉をかけてもらえるように なって、氷が解けていくように離婚危機を乗り越えることができた気がします。

男性はカウンセリングにかなり消極的な人が多く、抵抗を示します。実際うちの夫も連れていくのにかなり難儀しましたが、子どものためにと真剣に話し合って了承してもらえました。

先生によると、両方が望ましいけれどどちらか片方だけのカウンセリングも可能ですといっていました。もちろん、子連れでも快く引き受けてもらえます。(東京都 30代女性 会社員)

●離婚危機体験:Bさん

ウチは育休明けくらいから不穏な空気になって、一時は弁護士や、行政の無料相談のようなところに何度か相談しに行ったこともあります。

そういうところで相談をすると、決まって離婚を勧められたけれど子どもには父親なのかな、と踏み切れないでいました。

そんな時に数家族で行ったバーベキューで、とても失礼な言い方なんですけれど、旦那さんの扱い方がとてもうまい方がいて、正直目から鱗でした。

簡単に言うと、枕詞のように「顎で使っちゃって申し訳ないんだけど」とか「面倒なことお願いしてゴメン」とか、ちょっとしたクッションを置いて旦那さんにモノを頼む んですよね。

あと、ちょこちょこ「○○して大変だよね、お疲れ」とか、そういうねぎらいの言葉が入るんです。

うちの夫はなんで何にもしてくれないのかな、って今まで数えきれないくらいイライラしてたんですけど、真似してやってみたら意外と手伝ってくれるように なりました。

同じ亭主関白でも、おだてたりねぎらったり、そうやってうまくやっている方もいるんだなと思ったら、もちろんそっくり同じにはできないんですけど、可能な限りやってみようかなと。

そう意識するようになってから、本当に少しずつなんだけど変わった気がします。

あとは、子どもが成長したので、自分の心に余裕ができたのも大きかったかな。その後仕事を辞めてしまったので、うちの場合は離婚回避ができてよかった。(神奈川県 30代主婦)

●離婚危機体験:Cさん

うちの夫は、一切の家事をしません。

私が専業なのでそれは妻の仕事、という論法らしいのですが、子どもが幼いころは本当に大変でした。

もちろんイライラもしましたし、いわゆる離婚危機のような状態になりました。

が、何をどうアプローチしても他人を変えることってできないんだなと悟った瞬間がありまして、その昔、心理学の勉強をしていた頃の恩師の言葉を思い出しました。

先生は期待のキャンセル という言葉をよく使っていましたが、私もそうしようと。

よそはよそ、うちはうち、で他の旦那さんがしてくれるようなことを、主人に期待するからその落差に感情が揺さぶられるんだな、と。

まあ一番の問題からは目を背けただけなんですけど、そのかわりに仕事を頑張ってくれた、とか、全然別なところで感謝をたくさんするように しました。

危機は危機でもこじれすぎる前なら、こういうちょっとした心がけでも、回避できると思います。(東京都 40代主婦)

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今回様々な話を聞き、離婚危機はともすれば誰にでも訪れるものなのかもしれないと感じました。

回避をしたみなさんは言い方はさまざまですが、感謝やねぎらいを意識しています。

ねぎらいは、何か仕事をなしえた人でなければ貰えない、というものではありません。

減るものではないので、シャワーのようにお相手に与えてOKなのです。

もしかしたらそんなねぎらいのシャワーが夫婦関係をよりよく改善する一助になるのかもしれませんね。

●ライター/鈴木ハナコ
●モデル/福永桃子・藤沢リキヤ

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