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子どもの寝つきが悪い?子どもがぐっすり眠れるママの知恵

  • 2017.12.6

こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。

お子さんは普段何時頃寝ていますか?

約4分の1の幼児が22時以降に就寝すると報告されていることからも(ベネッセ教育総合研究所,2015)、「なかなか寝てくれない」「眠るのが遅くなってしまう」と悩んでいるママは多いと思います。

ただ、多くの専門家が“睡眠”の重要性を指摘しています。

たとえば、三池輝久著『子どもの夜ふかし 脳への脅威』では、子どもたちが元気で充実した家庭・学校・社会生活を送るためには、小さいころから健やかな眠りを確保できるように生活環境を整え、子どもにその大切さを教えることが効果的であるなどと述べられています。

また、睡眠に問題をもつ子どもには、頭痛や肩こりなどの身体症状とともに、集中力や記憶力の低下、感情抑制の困難がみられることも指摘されています(大川2010)。

このことからも、子どもにとって“睡眠”はとても大切なものだといえます。

そこで今回は、お子さんがぐっすり眠れるママの知恵 をご紹介します。

●心をリラックスさせる

ぐっすり眠るためには、心の安定が必要不可欠です。

私も経験がありますが、心配や不安がある時にはからだは疲れているにもかかわらず眠れなかったり、何度も起きたりしやすくなります。

ですから、お子さんの心配や不安をできるだけ解消するように心がけましょう。

ただ、そうは言ってもすぐに解消できる問題ばかりではないですよね…。

そんな時には、「ママとパパがいるから絶対大丈夫だよ。」「明日また一緒に考えようね」などと一旦子どもがその不安を手放せるような声かけを私は意識しています。

子どもにとっては、ママやパパの存在は大きいものです。

ママやパパが言うなら大丈夫と感じ、安心して眠れるお子さんも多いと思います。ぜひお子さんが安心できる言葉かけ を意識してみてください。

また、お子さんがぐっすり眠れなかったり、これまではぐっすり眠れていたのに眠れなくなったりしている場合は、何らかのサインであることも考えられます。

お子さんの日常生活の中で気がかりな点はないかをしっかり確認 し、丁寧に対応していく必要があると思います。

●からだをリラックスさせる

ぐっすり眠るためにはからだをリラックスさせることも大切だといわれています。

ぜひお子さんのからだがリラックスできる方法をみつけてみましょう。

たとえば、親子でストレッチ なども楽しくできそうですね。

また、からだをリラックスさせる方法として、入浴もたびたび紹介されています。

ただ、先ほどもご紹介した『子どもの夜ふかし 脳への脅威』によると、就寝前にじっくり温まるような入浴はおすすめできない そうです(理由:寝る前に熱いお湯に入ると深部体温が上がるため)。

できれば就寝の2時間前には入浴を済ませることが望ましいとのことです。

●毎日同じリズムを心がける

毎日違ったリズムで生活するよりも、同じリズムで生活することに心地よさや安心感を感じる方はとても多いです。

ですから、毎日同じリズムで入眠までの一連の行動を行う のもオススメです。

たとえば、わが家の場合は、晩御飯→お風呂→読み聞かせ→入眠というリズムを意識しています。

ですから、読み聞かせの頃になると「そろそろ寝よう」という雰囲気が漂い始めます。

ちなみに、寝る前に読む絵本は、恐ろしいストーリーや悲しいストーリーよりもできるだけ安心できる内容の絵本を選ぶようにしています。

怖い夢をみることに不安を感じているお子さんの場合には特に気をつけてあげてくださいね。

●ママもリラックス

“ママの気持ちは子どもに伝わりやすい”といわれています。

ですから、忙しいママにとっては少し大変なことですが、お子さんの入眠前はできるだけママもリラックスするように心がけましょう。

これは私の経験談でもありますが…、「早く寝てほしい」と思えば思うほど子どもはなかなか寝てくれない気がします(苦笑)。

「今日も一日楽しかったね」などとゆったりとした気持ちでにっこり語りかけられたらいい ですね!

いかがでしたか?

今回はお子さんがぐっすり眠れるママの知恵をご紹介しました。

何かの参考になったら嬉しいです。

文献:第5回幼児の生活アンケート(2015)ベネッセ教育総合研究所
http://berd.benesse.jp/up_images/research/sokuho_201511.pdf
三池輝久著 『子どもの夜ふかし 脳への脅威』
大川匡子(2010)『子どもの睡眠と脳の発達 睡眠不足と夜型社会の影響』学術の動向vol15(P34~39)

●ライター/今井千鶴子
●モデル/藤本順子

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