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カブトムシは美味しい!? 食べることができる昆虫6選

  • 2015.1.14
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【ママからのご相談】

子どもたちが、カブトムシは食べられるといいます。図鑑に載っていたといいますが、いまいち信じられません。ほんとうに食べられるのでしょうか?

●A. カブトムシは食べられます。ただし、日本のものはまずいそうです。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

お子さんのとってもすてきな発見ですね。タイ、ラオス、カンボジアなど東南アジアでは120種類以上の昆虫が食用とされ、市場や屋台でも昆虫料理がごく普通に並んでいるそうです。

そんな中、カブトムシは家庭料理として食べられています。頭と固い羽をとり、フライパンで軽く炒めたあと、すりつぶします。そのあと、ナンプラーなどの調味料と混ぜ合わせ、チェオ(もち米につけて食べるつけダレのこと)を作るそうです。チェオの材料は季節によってとれる生き物が主材料。

カブトムシのほか、タガメ、カメムシ、コオロギ、ケラ、カエルなど入れる場合もあるのだそうです。幼虫は炒め物、揚げ物、煮物に。またパプアニューギニアでは『パプアキンイロクワガタ』をおやつとしていただくそうです。残念ながら日本のカブトムシは腐葉土臭が強く、おいしくはないようです。

●昆虫食は世界のトレンド!?

FAO国際連合食糧農業機関が次世代のタンパク元を昆虫食と明記したのも、記憶に新しいかと思います。世界各国で見てみると、食べられる昆虫は1,900種以上もあり、地球上の20億人がおいしく頂いているそうです。日本でも、イナゴや蜂の子、蚕をはじめとした昆虫食が、伝統料理として食卓にのぼります。

●日本でも手に入る! 食べられる昆虫6選

●(1)イナゴ(成虫)

エビやカニに似た風味。つくだ煮の他、唐揚げにすると小エビに似た味わいがある。購入により入手できます。

●(2)トノサマバッタ(成虫)

イナゴに比べて肉厚。その場で採取して、揚げで食べると美味しいとか(採取のみ)。

●(3)タイワンツチイナゴ(成虫)

トノサマバッタよりもさらに肉厚。東南アジアでもっとも人気が高い屋台の定番メニューです。こちらも唐揚げで。アジアスーパーで購入できます。

●(4)ミールワーム(大型)

ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫で、スーパーワーム、ジャイアントミルワーム、ジャンボミルワームなどの名前で、ペットショップやネット通販などで購入できます。虫入りキャンディーでもよくみられます。

食べ方は、頭をまず切り落とし、中身をチューブのように絞りだし料理します。脂肪分が多く、ナッツ風味の味わいがあるそうです。

●(5)イガラ(さなぎ)

柿や桜、梅などの木に小さな白黒模様の小さな卵のようなさなぎがついています。これを剥がして、フライパンでいってクリーミーな中身を食べます。幼虫に間違って触れると強烈な痛みを伴うので注意が必要です(採取のみ)。

●(6)セミ(アブラゼミの幼虫、成虫)

どちらも油で揚げると、ナッツの香り。羽化直前の幼虫は鶏肉の味がするそうです。成虫は羽もOKとか(採取のみ)。

●探してみよう! オオカマキリの卵のう

公園や草地にいってオオカマキリの卵のうを集めてみましょう。卵のうは枯れ草色で厚いスポンジ状の物質に包まれています。枯れたススキの茎や、細めの枝に産みつけられていることが多く、大きいので比較的見つけやすいです。ふ化するとこの中から200~300匹のカマキリが産まれます。

●食べ方

採取した卵のうは、桜の季節までファスナーつきポリ袋にいれ、観察できる場所に壁に張り付けふ化を待ちます。ふ化後、だんだん黒っぽくなってきたら、いっきに油通ししていただきます。

オオカマキリの若齢幼虫は油でサッと揚げたものを、お料理に添えたり、冷奴のトッピング材料にしたり。カリカリとおいしいのだそうです。

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他にもアリの子やミツバチ、タガメ、かみきり虫、タケムシ、ヤママユ、カイコなど日本でも手に入れられる昆虫食材があります。世界も食文化も広く奥深いもの。世界にあふれる多様な文化に目を向けるお子さんの成長が楽しみです!

【参考文献】

・『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』木谷美咲/内山昭一・著

(ライタープロフィール)

*SARASA*(ママライター)/母方、父方とも子沢山の家系に恵まれ、現在4児の母。魚類、両生類中心飼のアクアリスト。猫の額ほどの敷地でプランター菜園を勤しむ。趣味は俳句。フリーライター/占い師としても活動中。

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