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「元カレを見返すためだけに自分磨きをする」その行き着く先

  • 2017.12.3
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「あんなにひどい言い方しなくてもいいじゃない。何で自分ばっかりこんな苦しい気持ちにならなきゃいけないの!こんな惨めな思いをさせてただじゃすまないんだから!」
恋の終わりは、新しい自分の始まりでもあります。大好きだった人ほど、別れた時の傷つき具合は大きくなりますが、そのぶん大きく成長するチャンスでもあります。
その瞬間は辛い思いをしても、結果的に成長できたのであれば「別れてよかったな」と思えることも多いのですが、「あいつ絶対見返してやるんだ」と言う気持ちで変わろうとすると、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性もあるのです。

■ブラックエンジンとホワイトエンジン

ところで人が変わろうとする時、その人にはブラックエンジンとホワイトエンジンの二種類のモチベーションが作用します。
ブラックエンジンは、モテたい・お金に持ちになりたいといった欲や見栄、危機から脱出したい・二度と同じ体験をしたくないという、恐れや不安などを動機としたモチベーションのことを指します。
一方ホワイトエンジンは、世のため人のためになるようなことがしたい、困っている人を助けてあげたいという、感謝や貢献の気持ちを動機としたモチベーションです。
それぞれの特徴として、ブラックエンジンは即効性はありますが持続性にかけます。ホワイトエンジンは即効性にかけますが持続性があります。
「あいつを見返してやりたい」と言う思いはブラックエンジンに該当します。

■ブラックエンジンの使用上の注意

ブラックエンジンは非常に強力なので、自分を変えるにはいいきっかけになります。スポーツの世界などでも「悔しい」「今度はあいつに負けない」という思いが自分を成長させることがよくあります。
しかし自分を変えようとする時、ブラックエンジン「だけ」になってしまうと、あまりいい結果にならないことが多いのです。
理由は主に2つあります。それは「次の目標がなくなってしまうから」「負の感情を出発点にしているから」という理由です。
仮に元カレを見返すために、一生懸命ダイエットをして、ネイルと化粧の勉強をし、資格も取って給料も上がったとしましょう。そこまでは素晴らしいことです。
問題は、その後がないことです。元カレを見返すためにその努力をスタートしてしまっているので、元カレを見返すことができた瞬間に、その努力を継続する理由がなくなってしまうのです。
そうなれば体重はリバウンドをし、化粧ノリも悪く艶のない肌になり、仕事でもうまく行かない自分に戻ってしまうことさえあります。
加えて負の感情からスタートした努力は、負の感情の連鎖を起こします。晴れて彼氏を見返してやり仮に新しい恋人に恵まれたとしても、元彼の方はいい気はしません。
一時的には胸がスカッとして気持ちいいかもしれませんが、バカにされたと思う相手は嫌な気持ちになります。もしかしたらあなたの悪口を言って、周囲に自分の評判を貶めるようなことを吹聴するかもしれません。

■見返そうとして努力を始めても良いが、実際に見返そうとしてはならない

誰かを見返そうとして努力を始めることは悪いことではありません。しかし、その努力の矛先を見返したい誰かに向け続けるのは、最終的には自分にマイナスの結果をもたらします。
そこで、きっかけこそ「絶対に見返してやる!」というブラックエンジンだったとしても、途中でホワイトエンジンに切り替えることをオススメします。
わかりやすい目標は「最高の恋愛をし続けるための努力をしよう」というもの。これなら見返すこと自体は目的にならないですし、誰かを敵に回すようなこともしなくなります。
そして逆説的ではありますが、あなたが幸せそうにしている姿を、あなたの知らないところで元カレに見せつけてやることこそが、もっとも元カレが「良い女性を手放してしまったなぁ」と後悔させることにもつながるのです。
あなたの「変わりたい!」という思いは誰かを見下すために用意されているのではなく、あなた自身がより幸せになるために用意されているのです。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)

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