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パパの○○が必要! ママが“産後クライシス”になる理由とサポート方法

  • 2015.1.13
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【パパからのご相談】

先月妻が出産をしました。子どもが産まれたときには二人で大喜び。でも、初めての育児で毎日毎日バタバタの連続です。私も休日や時間のあるときには手伝っているのですが、仕事が毎日忙しくて、ほとんど育児は妻に任せているという現状です。最近の妻の様子を見ていると、なんだか疲れきっていて、元気もありません。そんな妻が気がかりです。どうしたらよいでしょうか?

●A. 子育てに対する夫婦の共通理解が重要です!

ご相談ありがとうございます。家族を笑顔にする教師&6人の子育てパパ・荒川茂樹です。

お子さんのご出産おめでとうございます。お子さんが、かわいくて仕方がないという時期ですね。でも、初めてのお子さんのときには、どのご家庭でもドタバタの連続なのです。

すべてきちんとやろうとしても、生きている意志を持ったお子さんを相手にしているので、なかなか思ったとおりにはいきませんね。お子さんをよく見て、笑顔で無理のないように取り組まれるといいですね。それにしても元気のない奥さんのことは、心配ですね。

●『産後クライシス』とは?

出産後のママさんの心の不安定な状態を最近は『産後クライシス』という表現で呼んでいることをご存じでしょうか。これは、内田明香・坪井健人著の『産後クライシス』の中に、

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『出産から子どもが2歳くらいまでの間に夫婦の愛情が急激に冷え込む現象』

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と定義されています。

出産をし、これからさらに幸せになる夫婦や家族生活のはずなのに、なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか?

そこには、女性がママになり、ママとして子育てをしていく感じ方と、男性がパパになり、パパとして子育てをしていくという感じ方のずれや、日本人に昔からある“男性は仕事、女性は子育て”という考え方に大きく関係があるのかもしれません。

ご相談者さまのパパさんは、奥さんに子育てをほぼ任せているという現状があるということ。仕事が忙しい中でもできる活動をやっていらっしゃいますが、奥さんがやっている育児は“24時間365日勤務”の年中無休の仕事なのです。

お子さんは、お二人にとって大切な大切なお子さんですね。ならば、育児もお二人の共通意識と共通理解をもっていくことがお子さんのためにも必要ではないでしょうか。

●ママを精一杯応援しましょう!

まずは奥さんになぜ、『産後クライシス』の状況が生じてきてしまったのかを考えてみることが重要です。一番大切なことは、旦那さんが奥さんを大切に思い、常に応援しているという意識を持つとともに、それを奥さんに対して精一杯表現することです。そう、奥さんの応援団長として!

●“奥さんとのコミュニケーションの時間を積極的に作る”こと

この重要性は、『産後クライシス』の本にも書かれています。まずは、じっくり奥さんの話を聞いてみてください。“育児のこと”“家事のこと”“自分自身のこと”など、きっとさまざまなことが出てくることでしょう。旦那さんは、それを認め、まずは受容するように聞いてみてください。

1日中お子さんと二人だけで過ごすことは、楽しさもある反面、初めてのことで不安や戸惑いも多くあります。それを奥さんが自分の中だけにため込んでしまうと大きなストレスとなり、お子さんの育児や夫婦関係にも大きな影響を及ぼしかねません。なので、奥さんの話を聞くということは、旦那さんの立派な仕事の一つではないでしょうか。

奥さんの話の中で、旦那さんに家事や育児の分担についてお願いすることが出てくるかもしれません。しかし、いくら奥さんのお願いでもそれを実行するのは旦那さん自身です。

今までの生活習慣が奥さんの今の状況を作ったことを考え、ぜひできることから実際に行動に移してみてください。いきなり全てを行おうとすると旦那さんに無理が生じます。旦那さんの無理は、奥さんやお子さんに跳ね返ってしまいますので、無理のないよう段階を追ってやっていくようにしてください。

●奥さんに常に感謝の思いを表現しましょう!

奥さんにいつでも感謝の思い“ありがとう”を表現しましょう!

旦那さんのいない間、奥さんは二人のお子さんである子どもの育児や家事を頑張っています。そのことに対して、“ありがとう”と日々心を込めていうことで、奥さんの心もちょっぴり元気になってくるはずです。

コミュニケーションや感謝の言葉は、積み重ねが重要です。奥さんの良き変化が見えるようになるまで、笑顔で頑張ってみてくださいね。一日も早く奥さんが元気になられることを願っています。

【参考文献】

・『産後クライシス』内田明香・坪井健人・著

(ライタープロフィール)

荒川茂樹(プロ学習講師)/東京都在住36歳。短大卒業後、一般事務・専業主婦を経て、長男が1歳の時に建材メーカーに再就職し、総務・労務も担当する経理主任として8年勤務。現在は税理士事務所にて経理事務業務のほか、Webや雑誌にてライティングを行う。夫、小学5年生の男子、保育園児の5歳男子と暮らす。著書『仕事も子育ても自分もうまくいく!「働くママ」の時間術』日本実業出版社より出版、台湾版も発売中。

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