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失恋の意味がわかる日はある日突然やってくる

  • 2017.11.26

この世に意味のないことなんて、なにひとつとしてありません――たとえば美輪明宏さんはこう言います。占い師のなかにも、こういうことを言う人がいますよね。でも失恋の真っただ中にいる人は、その意味に気づかず、ただただ苦しいのだろうと思います。
が、失恋の意味がわかる日って、ある日突然やってきます。わかる、というか、改めて別れの理由が認識できる、というか。

■■わかっていることが改めて「わかる」日

その瞬間は、ホントにある日突然やってきます。わたしと彼が別れた理由は、こういうことだったんだ、というのが理解できる瞬間は、おどろくほど突然にやってきます。
たとえば、24歳の彼女と28歳の彼がつきあっていて、彼が穏やかな優しい性格で、「わたしは彼のことが好きだけど、なんとなく彼に満足していない、もっと激しい性格の男子と遊んでみたい」と思って、じぶんから彼に別れを切り出したケース。
こういうケースって、彼女は別れの理由をじぶんでわかっているわけです。「わたしが、彼より激しい性格の男子と遊びたかったと思った」というのが、別れの理由です。ほかにどんな理由もない。
でも別れたあと、彼女は泣きます。不思議なことですが、彼女は涙にくれて「やっぱりあの優しい彼より、いい彼氏はいない」なんて言います。そして「どうしてわたしはあんなにいい彼氏をふってしまったのだろう」と言います。どうしてもなにも、理由は明確なのに。
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で、何年か時が経って、ある日突然、別れの理由を彼女は理解します。「あのとき、わたしが、ほかの男子ともっと遊びたいと思ったのが別れの理由だ」と、誰もがわかっていることを、彼女は改めて理解し、認識するわけです。

■■別れた元カレが、あなたの幸せを遠くで祈っているから

おそらく多くの別れって、じぶんでその理由がホントはわかっているけど、それをじぶんなりに理解・認識できるようになるまで時間がかかる、ということだろうと思います。
彼に好きな人ができたのが別れの理由だとか、わたしの浮気が原因だとか、彼とすれ違いの生活が続いたのが理由とか、なんらか、みなさんわかっているはずなんです。
でもそのわかっていることを、主観的に見ているうちは、理由が「わからない」。客観的に見れるようになってはじめて理由が「わかった」となるでしょ?
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恋は時間を味方につけたほうがいい、というのは、たとえばこういうことです。失恋して、その失恋の意味を、じぶんで十分理解するには、時間が必要。
時間は失恋の痛い心に、もれなく理由をもたらします。理由がわかれば、「別れはつらいものだけど、世の中には無駄な別れもなければ、無駄に傷つくこともない、すべてに意味がある」と思えてきて、その時点であなたは救われます。
それはきっと、別れた元カレが、あなたの幸せを遠くで祈っているから。別れた相手もあなたもともに、幸せになってはじめて、ひとつの恋の物語が完結するから。(ひとみしょう/文筆家)
(ハウコレ編集部)

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