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夫と義母の仲が良すぎ! 明るすぎる進化系マザコン夫はどうすれば?

  • 2017.11.20
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ⓒPiotr Marcinski‐stock.adobe.com

マザコンの代名詞といえば「冬彦さん」。テレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』で佐野史郎さんが演じ、妻である賀来千香子を追いつめていく役で大ブレイクしましたよね。

ドラマ上の設定なのでやや大げさな表現だったのかもしれませんが、母親に溺愛されて育ったために、ママ=理想の恋人となった冬彦さん。必要以上に親子でベタベタする様子がマザコン男性=不気味というイメージを世の女性に強烈に植え付けました。

そして、時代は21世紀。家族関係もゆるやかに変化してきたようで、私が心理カウンセリングするなかで受ける印象としては、冬彦さんのような粘着質タイプのマザコン相談は減ってきました。それと反比例するように、増えてきたのは明るいマザコン。ある意味、健全なマザコン男性が増えているように感じます。

■やたらと義母と一緒にいたがる夫、もしかしてマザコン?
最近、家族関係の相談でよく聞くのが、妻からの「夫と義母が仲良しすぎて、やたらと一緒に行動したがる」というものです。

たとえば「長期休暇に旅行へ行こう!」という話になったら必ず、「おふくろもヒマにしてるんだろうから誘ってあげようよ」などと家族行事に義母を誘ったり、逆に義母から「お誕生日のお祝いをしましょう♪」「○○作ったから食べにきて」などとお誘いが多く、それに家族全員付き合わされたり…。

別に義母が嫌いなわけではないけれど、やはり嫁の立場としては何かと気をつかい純粋に楽しめなかったりするわけで、「そんなにしょっちゅう会わなくてもいいんじゃない?」と言いたくなるそうです。しかし、正直に「会いたくない」というのは、夫と溝ができそうで言えない…というご相談でした。

■昔のマザコンと現代のマザコン、その違いは?
人は、以下の4つの要素によって、性格が形成されているといわれています。

1.規律に厳しいリーダー要素

2.他人に共感的な世話焼き要素

3.調子がよく享楽的な要素

4.他人と迎合する依存的な要素

この4つの要素の強弱により、考え方や性格に違いが出てきます。

従来のマザコンは、母親が「1.リーダー」、夫が「4.迎合」要素が強いタイプのため、夫が母親の言いなりになって妻をないがしろにするトラブルが多かったです。

しかし、最近は「息子=家の跡取り」といった意識が薄れてきたせいか、母親、夫ともに「3.享楽的」もしくは「2.世話焼き」な関係が増えてきたように感じます。

私自身は年齢的に姑世代に近く、実際に年配女性とお話をする機会が多くあります。彼女たちからよく出る話題は以前なら「孫自慢と嫁批判」でしたが、最近はほとんど「子ども家族との仲良し自慢」になってきました。嫁批判などしようものなら「あら、あなたそんなこと言ってたら息子家族に嫌われるわよ~」とさとされるほどです。

■嫁と張り合うヒマはなし! 人生を謳歌する現代のお姑さん

ⓒJeanette Dietl‐stock.adobe.com

嫁という立場で義母と接していると、まるで夫をはさんで「どちらがより夫を理解しているか」を競っているような気になってしまうかもしれません。しかし、最近の姑は嫁と張り合う気はなく、ただ「息子家族と仲良く過ごせる私でいたい」と思っているように感じます。

ですので、気をつかうことなく夫と一緒に子どものカタワレとして楽しんであげましょう。享楽的な要素が強い男性は「ラクであればなんでもいい」だけなので、母親と仲良しであったとしても、妻より好きというわけではないのです。目くじらたてることはありません。

ただ、それがあまりに頻繁で疲れてしまうようなら、無理に会うこともありません。夫に「たまには夫婦2人だけで出かけたいな」と言ってみたり、「今日はちょっと調子が悪いから私は家にいるけど、気にしないで子どもと実家に行ってきて」と快く送りだし、一人でのびのび過ごしましょう。

男性は、多かれ少なかれ皆、マザコンの部分は持っています。義母と接しているのを見て、仲が良くてもお互い「NO」を言えているようならば、あなたの夫が冬彦さんに豹変する可能性は低いと思います。ただし、「妻としてこれだけはゆずれない」ということがあれば、きちんと夫に伝えておくことは大切です。あとは無理せず気楽に「息子家族の一員」という立場を楽しみましょう。


(佐藤栄子)

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