1. トップ
  2. ファッション
  3. ダイエットに失敗しても大丈夫! 「ネックライン」攻略で着やせ美人

ダイエットに失敗しても大丈夫! 「ネックライン」攻略で着やせ美人

  • 2017.11.20

第一印象を決める「フォーカルポイント」を制すればスタイルアップできる!

こんにちは、海保麻里子と申します。

私は現在、東京・南青山で似合う色やメイクアップ、似合う服の形や素材などをトータルでご提案するビューティーコンサルティングを行っています。

突然ですが、お店で洋服を試着したとき、
「ここのお肉がなければこの服、似合うのに…」
「ハンガーにかかっていたときはかわいかったのに、私が着るとやぼったい…」
と落ち込むことはありませんか?

そんなとき、無理にダイエットをしなくても大丈夫。実は、自分の体形に合った「ネックライン」の服を身につけるだけで、それらの悩みは解決するかもしれないのです。

実は人は、「フォーカルポイント」といって、「おでこから胸元までの30センチ」を見て相手のイメージを無意識に判断しています。その人の体形の印象を決定づけるのは、なんといっても胸より上のデザイン、つまり「ネックライン」がポイントなのです。

全体のバランスが整ったスタイルの良い人に見せたいなら、ネックラインを攻略することが一番の近道です。あなたという素材を最高に美しく魅せる体形別ネックラインのセレクト法をマスターしましょう!

バストが豊かな人は、Vネックで女性らしさを生かそう

まず、バストが豊かな人は隠すより、むしろその女性らしいボディラインを生かすのが正解です。

そのためには適度なネックラインの開きは必須。あまり深すぎて谷間が見えても品がないのでいけませんが、鎖骨が出るくらいデコルテ部分が大きく開いたデザインを選ぶのがポイントです。とくに首も短くバストもある人は、縦方向に大きく開いたVネックを選ぶと首が長く見え、フェイスラインもスッキリ。お顔が少し丸目の人は曲線を取り入れたUネックやハートシェイプを選ぶと女性らしく優し気に見えておすすめです。

また、胸元の装飾も重要な要素です。タックやフリル、リボンタイなど立体感がプラスされるデザインはかえって厚みが出て着太りして見えるのでNG。バストのある人それだけで装飾がいらないグラマラスなボディなので、シンプルが一番です。ハイゲージ(細い糸)のシンプルなVネックのニットやカットソー、シャツでも上のボタンを2つくらいあけて胸元にVゾーンをつくることを常に心がけてください。

バストがあまりない人は、装飾性をプラスして華やかに

逆に、バストがあまりないのがコンプレックスだという人にまず気をつけていただきたいのは、胸元が開きすぎのネックラインを選ばないこと。選ぶなら丸首や開きの小さいボートネックなどがおすすめです。

さらに大切なのは胸元に装飾性をプラスすること。タックで立体感をプラスすれば平面的な胸元でもふんわりと柔らかく見えますし、トップスにフリルやレース、リボンタイなどの装飾性があるデザインを合わせれば華奢さがカバーされ、女性らしい華やかさを演出できます。

NGなのは、シンプルなニットやシャツを合わせること。フラットな素材や飾りのないデザインは平らな上半身を強調してしまうので避けましょう。その場合はデコルテ部分にラインストーンやビジューが施されているタイプを選ぶ、またはスカーフやファーを巻くなどして、ふんわり感をプラスしてください。

首が細くて長い人はタートルネックが誰よりも似合う

寒い季節になると欠かせないタートルネックは、首が細くて長い人が着ると、フランスのパリジェンヌのようにおしゃれで抜け感のある印象になります。

首が細く長い人は身体も細いことが多いので、着太りする心配もありません。胸元や肩部分が寂しい場合は、長めのストールをゆるっと巻いてボリュームと立体感をプラスしてあげましょう。素材も厚手のものやローゲージ(太い糸)で編んだニット、胸元がケーブル編みになっているタイプを着ると、貧弱に見えなくておすすめですよ。

逆に、首が太くて短い人には、襟元が詰まっているタートルネックはNG。できれば真冬でもVネックで、外に出るときだけ首元にカシミアのマフラーをぐるぐる巻いていただくことをおすすめします。
「どうしても寒いのは苦手」という場合は、「薄手のハイネック(折り返しのないタイプ)のニット+みぞおちまでの長さのロングネックレス」のスタイルがよいでしょう。ネックレスが深いVゾーンをつくるため、縦ラインが強調され、実際よりもほっそりとやせて見えます。ただ厚手のタートルネック(折り返しがあるタイプ)は首元がモコモコしてもたつくので「首が細くて長い」という自信がある人以外は手を出さないほうが無難です。

なで肩の人は肩先にデザイン性のあるフレンチスリーブが似合う

なで肩は華奢な印象を与えるのでそれだけであればとくに問題はありませんが、気をつけなくてはいけないのは、なで肩で肩幅が極端に狭い場合。

肩幅が狭いと、顔や頭が実際よりもかなり大きく見えてしまいます。そういう場合は、肩先に飾りがあるスリーブラインがおすすめ。ふわっとしたパフスリーブやフレンチスリーブなど、目の錯覚を利用して肩幅が広く見えるデザインを選ぶようにしましょう。横ラインを強調するオフショルダーも似合います。逆にキャミソールタイプやビスチェタイプは、なで肩と肩幅の狭さを強調してしまうので避けたほうがベターです。

いかり肩の方は、なで肩の方と反対の着こなしをするとバランスが整います。
「ネックライン」以外にも、あなたに合った洋服を選ぶには、さまざまなポイントがあります。そのポイントは、著書『今まで着ていた服がなんだか急に似合わなくなってきた』にまとめました。
ぜひお読みいただき、これまで以上におしゃれを楽しんでくださいね!

<文/海保 麻里子>

プロフィール/海保 麻里子(かいほ まりこ)

パーソナルカラー&骨格診断サロン「サロン・ド・ルミエール」代表。百貨店、外資系アパレル(セリーヌ・ジャパン)を経てカラーコーディネーターに転身。ファッション業界での経験を活かし、現在青山と千葉のサロンにてトータルビューティーのカラーコンサルティングを行う。パーソナルカラー(似合う色)を切り口に顧客の魅力を最大限に引き出す「外見力アップ」の手法が評判に。日本全国はもとより海外からも多くの女性が来店し、診断実績は12,000名を超える。また、ホテルのブライダルシーンにおいてもトータルカラーコーディネートを手掛け、数多くのブライズビューティーをサポート。そのほかにも美容・ファッション業界でのカラーイベントやセミナー、社員研修なども幅広く実施。近著『今まで着ていた服がなんだか急に似合わなくなってきた』(サンマーク出版)も好評発売中。

の記事をもっとみる