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恋愛はボランティアじゃない。「おごられ方がなってない!」と怒る男子ってなんなの?

  • 2017.11.18
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デートのときに「おごられ方がなってない」とダメ出しする男子は少なからず存在します。


「おごられ方ってなんだよ!」とツッコミたくなるわけですが、決して「おごられ上手」になろうということではなく、そこに秘められた男子の深層心理を眺めつつ、男子の「〜してあげたのに!」欲求の本質について考えてみたいと思います。

「おごられ方」を求めるのは自分勝手?

自分が好きでごちそうしておきながら、相手にも自分が満足するだけの誠意や感謝を求めようというのは、なんだか勝手ですよね。


ボランティアをしておきながら、してあげた相手に対して「なんでお礼の品とかをくれないんだよ!」と怒っているみたいで、かなり違和感があります。


恋愛がボランティアなんだとしたら、女子に対して「おごられ方」なんていうものを求めるのは、完全にルール違反、失格な行動なわけです。

なぜ男子は「なってない」女子におごるのか

「おごられ方」なんてよくわからないものを求めるくらいなら、はじめからおごらなきゃいいだけです。


それでもどうして、男子は「おごられ方がなってない」女子におごるのでしょうか。
それはやっぱり、そこに恋愛感情があるからです。


好きだから、相手に何かをしてあげたい。そしてその気持ちは、決して見返りを求めない感情じゃありません。


男子としては、彼女や気になる女子にごちそうをして、「かっこいい」と思われたい(おごるだけでかっこいいと思われると考えていることは安直かもしれませんが)、そして、もっと好きになってもらいたい。


だからこそ、男子はおごるし、おごった結果、相手の女子の反応が、イマイチ(おごってもらえることが当たり前と思ってそうとか)だと、イラっとするわけです。

恋愛≠ボランティア

たしかに自分がしたいことを自分の意思でしているけれども、それが功を奏しないと、凹んでしまう。場合によっては、相手に当たってしまう。


先のとおり、ボランティアだったら一発退場なこの態度も、恋愛だったら、正直、当然のもので、むしろ健全です。


恋愛は、相手にご奉仕する慈善事業などでは全くなく、むしろ、相手から愛情という見返りを常に求めているもの。


はじめから、本当になんの見返りもなく相手に尽くせるのだとしたら、それは、もう恋愛感情ではなく単なる親心です。


たしかに、お母さんは息子から「ありがとう。ママもっと好き!」って言われることなんてハナから期待してません。もちろん、言われたら言われたで嬉しいのでしょうけど。


私たち女子だって、おごることはなくとも、例えば好きな男子にご飯を作ってあげたとき、最初はただ単に「おいしいものを食べて元気になってほしい」という気持ちでも、いざ彼氏が寝っ転がりながら、「まあまあだねー」なんて言って食べたら、絶対に悲しいわけですが、これこそが、恋愛がボランティアとは違う証拠。


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ここでは、「おごる」という切り口で考えてみましたが、ひいては、これは恋愛全般に言えることです。

恋愛は、必ず、最初のうちはギブアンドテイクで成り立ちます。

「見返りを求める恋愛」なんていうと聞こえは悪いですが、「もっと好きになってもらいたい」という気持ちを否定できる人なんて、それこと本当の恋愛を知らないだけです。
相手に何かをしてあげて、それを相手が喜んで受け取って、そして、お互いがハッピーになっていく。


この繰り返しが恋愛の基本。
そして、「最初のうちはギブアンドテイク」と言いました。
この繰り返しを経て、そこからやがて、何かをしてあげるという行為ではなく、お互いの存在自体が相手にとってのギブであり、テイクになっていくのだと思いますし、そこまでいってはじめて、「無償の愛」を語る資格のあるステージなのだと思います。


そして、逆にそのステージに行くまでは、相手のギブに対しては、しっかりとリアクションをして、こちらからの愛情をテイクさせてあげるべきでしょうし、それこそが、相手に何かをしてあげようという次へのモチベーションになります。


たしかに、「おごられ方」に注文をつける男子は、間違いなく自分勝手です。でも、自分が別のシチュエーション(例えばさっきの手料理の例)で、反対の立場に置かれたときに、全く無感情でいられる自信がある人なんてそうそういないはず。


彼氏や気になる男子から、「〜してあげたのに!」と逆ギレのようなダメ出しを受けたときには、「はいはい」と受け流しつつも、心の中で、相手が自分にしてくれた「ギブ」を、「もらって当たり前」と思ってしまっていた面がないかどうか、もう少しだけ、「ごちそうさまって言いながらスマホいじってたかもしれない・・・・・・。ごめん」とか「せっかく予約してくれて、ごちそうしてくれたのに、『このお店、あんまりおいしくなかったねー』とか平気で言って、ごめんね」とか、ちょっとだけでも反省要素が見つかるのなら、次からは気をつけてあげるだけでも、きっと無用なギスギス感なくスムーズなギブアンドテイクができるようになっていくんだと思います。(遣水あかり/ライター)


(ハウコレ編集部)

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