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考えたい高齢者の独り暮らし。みまもり家族制度とは

  • 2017.11.16

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーでライターのyossyです。

2016年、”みまもり家族制度”事業を行う大手だった公益財団法人日本ライフ協会が公益認定取り消し・破綻という事態に陥り、利用者や利用検討者に衝撃が走りました。

しかし、なぜみまもり家族制度のような事業が必要とされるのでしょうか。また、今後どのように活用していけばいいのでしょうか?

●独り身高齢者の身元保証サービス

いわゆる”みまもり家族”制度などの身元保証サービスというのは、主に下記のようなことを請け負ってくれる事業のことを指すことが多いです。

日本ライフ協会以外にも、近しい事業を実施している企業・団体がたくさんあります。

・賃貸住宅の更新や転居、入院、福祉施設への入所等に際して必要な身元保証の代行

・困ったときに頼れる窓口

・万が一の場合の対応や葬儀に関する手続きの代行

高齢者向けの見守りサービスは、さまざまな企業・団体が実施していますが、身元引受人や葬儀・死後の手続きの代行までやっている部分に特徴があるといえるでしょう。

はじめに100万円前後の費用が発生するケースも 少なくありません。

親族・配偶者に先立たれてしまい、身元保証人がいない高齢者は多くいます。

総務省によれば、平成28年時点で総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は27.3%。

今後ますます高齢化が進み、「何かあったらどうしよう」と不安を抱える人が増えてくるでしょう。

そういった不安を解消してくれるうれしいサービスなんですね。

●成年後見制度とは

成年後見制度というのは、自分自身が判断力を失ってしまったときのために後見人を立てられる制度 です。

判断力がある人向けの”任意後見制度”と、すでに判断力が失われてきている人向けの”法定後見制度”があります。

勘違いしやすいですが、後見人は、正常な判断ができなくなった本人に代わって契約行為などを行う人なので、身元引受人とは異なります。

しかし、やむを得ない事情があれば、後見人がいることで入院等が認められるケースもあるようです。

正常な判断ができなくなる前に、まずこちらの検討をしておきたいところですね。

●信頼できる団体・企業、必要なサービスを

「不安だから」という理由で急いで契約をしてしまうケースも多いようですが、初期投資額が高額なことも多いため、落ち着いて冷静に選びましょう。

・賃貸住宅の保証のみ行うサービスを利用する

・緊急時の駆け付けのみ行うサービスを利用する

・万が一のときのために死後事務委任契約をしておく

といった方法もあります。

検討の結果、総合的にサービスを受けた方がいいと判断すれば、身元保証サービスを利用するといいでしょう。

高齢者に必要とされる身元保証サービス。非常にうれしいサービスですが、慎重に比較検討したいですね。

【参考リンク】
・総務省|統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)(PDF)

●ライター/yossy
●モデル/貴子

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