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恋のバトンを相手に渡したら、次はあなたがもらう番です

  • 2017.11.11
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好きな人を追いかけることは楽しいし、それ自体が彼に、あなたに対する恋心を花開かせるために重要な要素ですが、あなたが追いかけられるターンがないとさみしい。


そして、いずれ彼との恋の不均衡の火種ともなりかねません。


そこで今回は、その取扱いにつき要注意な「追いかける」行為について、少し考えてみたいと思います。

「追いかける」ことで引き寄せる彼の気持ち

―返報性の原理―
人は、相手から何かをしてもらったときに、お返しとして何かをしてあげなくてはいけない気持ちに駆られますが、これがこの「返報性の原理」。


そして、これは何かしらの「行為」を伴わなくとも、「気持ち」だけでも生じる現象ですよね。そう、誰かが自分のことが好きということを周りの人や、ひょっとしたら本人から伝えられることで、自ずと自分も、その人のことが妙に気になりだしてしまうことがあります。


恋愛において、「追いかける」という行為には、この現象を引き起こしてくれるというとても重要な役割があります。


あなたが誰かを好きになり、その人に対して全力でアプローチをすること。あなたとしては、相手のことが好きだから当然のようにしていることでも、この「追いかける」態度そのものが、結果的には相手の「好き」も引き出してくれているわけです。

バトンパスの大切さ

しかし、こと交際が始まった後においては、追いかけ続けることにはある種の危険が伴います。


私の知人にある女性がいまして・・・・・・。この子は、ずっとある男性のことが好きで、ずっとアプローチを続けて、ようやくその彼と交際に至りました(告白も彼女から)。


けど、交際後も、「彼女が追いかける」という構図は変わらず、いつしか、彼は追いかけられることに慢心したのか、彼女のことは大切にしないし、挙げ句の果てには、浮気に走っては彼女がしぶしぶ許す、みたいなことにもなってしまいました(最終的には、その子の方からお別れしたそうです)。


追いかけ続ける怖さはここにあります。
「追いかける」ことがふたりの関係性そのものとして固定化されてしまって、ふたりの関係のバランスが保てなくなる。そのせいで、追いかける(彼女に向けてアクションをとる)必要のない彼は、いつまでも自分本位でいて、彼女も、彼に追いかけることを求めることができない。


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一方が他方を追いかけているのは、お互いがお互いのことを好きという前提があって、その上で、そのときのムードというか、コミュニケーションのひとつとしての「追いかける」があるべき、だから、あなたが相手を追いかけることが、ふたりの関係性そのものとして固定化してしまうことだけは、避けなくてはいけないわけです。


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一方で、追いかけることを一度やめ、相手にバトンを渡すことには、ふたつのメリットがあります。


ひとつは、相手の「うぬぼれ」を防止するため。追いかけられることが慢性化してしまっては、もう、彼はあなたを追いかけることなど思いもよりません。一度でもこうなってしまった相手を翻意させるのは困難。アクションを求めても「お前ってそんなに重かったっけ?」と思われるのが関の山。


もうひとつは、あなた自身が追いかけるに値する存在だということを気付かせるためです。当たり前ですが、カップルである以上は、お互いがお互いのことを(少なくとも気持ちの面では)追いかけていなければなりません。


そして、実際に相手を追いかけてみることで、「ああ、自分はこの人が大切なんだ」と、自らの行為によって再認識するんです。一度掃除を始めると、ますますやる気が出てくるのと少し似ていますね(笑)。

思い切ってバトンを離そうっ!

もっとも、この重要なバトンパスも、肝心の相手がこれを受け取ってくれないと、バトンは宙を泳いでやがて地面に落ちるだけ。

このことが、また、バトンを離す(追いかけるターンを相手に委ねる)ことの難易度を上げています。


「私がLINE送ったり、『会お』って言ったりするのやめたらどうなるんだろう・・・・・・」という不安が、バトンを握る力を強めますよね。


でも、ずっとバトンを持って走るのは、無理です。
だから、遅かれ早かれ、そのバトンをパッと離してみてください。大丈夫です。きっと相手はバトンを受け取ってくれます。


どんな人だって、一度始まった恋が意図せぬ形であっさり終わるというのはためらいますし、万が一、そのままバトンがポタッと落ちても、そのときはその程度の恋だったって次に進めばいいです(どうせやがて「追いかける」が固定化してろくでもない恋になるだけの恋です)。


あなたがバトンを持って頑張って走ったのだから、今度は彼に走らせる権利があります。
これまで頑張って、相手に尽くしてきたはず。頑張ってきたはず。でもそろそろ、彼にも自分から私を追いかけてみてほしい。気持ちの面でも、行動の面でも。


そんな気分になったときは、恋のバトンを握る手をサッと彼の方に向かって話してるべきタイミングかもしれませんね。(遣水あかり/ライター)


(ハウコレ編集部)

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