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平安時代のロマンを感じて。宇治川ほとり日本最古の神社建築

  • 2017.11.10

京都府の南側、宇治の地に鎮座する世界遺産

京都府の南部に位置し、宇治茶の産地としても名高い宇治市。「宇治上神社」は、世界遺産にも登録されている京都の文化財のひとつです。

美しい緑と、豊かな宇治川の流れに囲まれる境内には見どころが満載。平安末期の建築で、神社としては最古のものと言われる社殿は必見です。美しい自然と建築に、日本文化の真髄を感じることができます。

平等院鳳凰堂の鎮守社として崇拝されてきた歴史

神社の創建については諸説あり、はっきりとした起源はわかっていません。「宇治上神社」のすぐ近くの宇治神社とは、二社一体の関係にあったと言われています。

9世紀末期、近くに平等院鳳凰堂が建立されて以来、宇治上神社と宇治神社は併せて鎮守社として崇拝されるようになりました。現在でもこの3社は参拝することができ、1日で回れる人気の観光コースでもあります。

宇治七名水のひとつ「桐原水」で清めてから参拝

古くから、お茶の名産地としても知られる宇治。おいしいお茶に欠かせない上質な水が流れる場所としても、歴史に名を残しています。

宇治エリアにある7つの名水「宇治七名水」。「宇治上神社」には、この7つの名水のうち、現存する唯一の湧水である「桐原水」があります。長い歴史の中で愛され続けてきた名水で、手や口を清められるのも特別な体験です。

境内で圧倒的な存在感を放つ「拝殿」でお参り

境内への入り口である門をくぐるとまず現れるのが、その存在感に圧倒される「拝殿」で、「宇治上神社」の中でも一際大きな建築物です。

その前に高く盛られた円錐型の山が「清の砂」。毎年9月1日に奉納され、1年の間、神社を清める存在として盛られ続けます。境内にそびえ立つ巨木は、樹齢330年以上にもなるケヤキ。神社を守るご神木です。

「拝殿」の後ろに鎮座するのが神社の「本殿」

巨大な「拝殿」の後ろ側に鎮座しているのが、国宝にも指定されている「本殿」です。

「拝殿」に比べると、その大きさは劣りますが、美しい曲線を描きながら湾曲した屋根はお見事の一言。平安の建築様式を現代に伝える貴重な建造物です。一間社流造りと呼ばれる、中央の社殿が小さく左右の社殿が大きい建築にも圧倒されます。

JR奈良線「宇治駅」から歩いて20分ほどの場所にあります。周辺の平等院鳳凰堂や宇治神社も併せて参拝ルートとして人気があり、学業成就にもご利益があるとされています。

スポット情報

・スポット名:宇治上神社
・住所:京都府宇治市宇治山田
・電話番号:0774-23-2511

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