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うちの子には関係ない?”元プログラマ”が書くプログラミング教育の必要性と対策

  • 2017.11.9
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こんにちは。ママライターのマエジマシホです。

スマートフォンが生活に浸透し、デジタルカメラも身近なツールとなった世代の子どもたちのことを『デジタルネイティブ』と言います。

常にインターネットにアクセスできる環境が生まれた時から整っていて、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの機器を抵抗なく扱える子どもたち 、というわけです。

今後は、超高齢化および超少子化時代が続くと言われ、社会を支える労働力は減っていくことが予想されています。

そんな中で、労働力不足を補うひとつの手段としてAI(人口知能)の存在がクローズアップされつつあります。

そして、デジタルネイティブ世代に求められるのは、このAIをさらに進化させていくことです。

今回はデジタルネイティブ世代に求められるプログラミング教育の現状について 元プログラマの視点も交えて見ていきます。

●プログラミング教育の必要性

超少子化は解消する傾向が見られないことから、そう遠くない将来に日本の労働力は不足すると言われています。

その対策のひとつとしてAIを活用することが求められているのですが、これで万々歳というわけには行かないのです。

何故なら、AIを使いこなす、あるいはAIに関するプログラムなどを造り出せるスキルや知識を身につけていない人は、AIに職を奪われる危険性が高まっている からです。

だからこそ、今小学校からのプログラミング教育が必修化されるといった人材育成に国策として取り組もうとしている わけですね。

デジタルネイティブ世代ではない立場の人々からすると、小学生がパソコンやタブレットを扱うことに対して少々抵抗があるかもしれません。

しかし、時代は確実にIT系の技術を小学生から身につける必要性があるほど進んでいるのです。

●学校で教えてくれることには限界がある

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることは既に決定しています。

しかしこれがスタートのため、教える側も試行錯誤していくことになるでしょう。

教える側はデジタルネイティブ世代ではなく、教わる側はデジタルネイティブ世代であるというギャップも教材選びに苦労しそうだな、と個人的には思います。

そしてプログラミング教育という漠然としたテーマをどこまで具体化するのかという点も気になります。

詳しくは2020年からスタートするプログラミング教育の中身を見てみないと判断できませんが、プログラミング教育が必修化されたからといって将来に渡って安心というわけには行かないでしょう。

というのも、IT技術の進化は日進月歩と言われているからです。元プログラマという立場からすると、3年も現場を離れれば最新技術について行けず、引退したも同然の知識しか残っていない と痛感します。

IT技術の最先端を行くには、常に情報収集し、勉強する姿勢が不可欠なのです。しかし、学校で教えてくれることは最新の情報ではない可能性がある でしょう。

教えるべき情報を収集し、検証し、本にするには時間が必要です。基礎を学ぶ分にはそれで問題ありません。

ただ、中学、高校と教育のレベルが上がるにつれてプログラミング教育のレベルも上がっていくことになります。

加えて、教える側の人材育成が間に合うかというとその点は疑問が残ります。以上の点から、必修化されるとはいえ学校で教わるプログラミング教育には限界があると考えられます。

●まず興味を持たせること

プログラミング教育が必修化されるからと言って安心はできない、ということを申し上げました。

では、どう対処していくべきなのか、というと、プログラミングに興味を持たせてあげるように 子どもを仕向けることです。

子どもは自分が面白いと感じたことなら自らどんどん学んでいきます。それがITだろうと外国語だろうと関係ありません。

幸いデジタルネイティブ世代は身近にスマートフォンやタブレットがあります。アプリを自分で作ることもできますし、プログラミング言語を知らずとも視覚的にプログラミングできるアプリケーションを使うこともできます。

基礎を学校で学んで来たら、あとは子どもの興味とその可能性の向くままにデジタルの世界を体験させてあげましょう。

もちろんインターネットを自由に使わせましょう、ということではありません。

世間にあふれる悪意の存在を教えることも、その悪意から子どもを守ることも親としての務めです。

今後は、国語や数学といった基礎教育と同じレベルでプログラミング教育が不可欠な存在となっていきます。少なくとも苦手と感じることのないように、無理強いだけはしないようにしましょう。

ゲームが好きなら、ゲームを作るアプリを体験させてあげるのはいかがでしょうか。

自分が作ったプログラムがデジタルの世界で動くことを一度体験したら、プログラミングの魅力に気づいてくれるはず です。

【参考リンク】
・小学校でのプログラミング必修化、どの教科でどう教えるかは学校・教員の裁量、細部はこれから議論 -INTERNET Watch
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1056922.html

●ライター/前嶋志保

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