1. トップ
  2. 恋愛
  3. 薬が嫌いなんて言わないで!子どもに薬を飲んでもらう方法3選

薬が嫌いなんて言わないで!子どもに薬を飲んでもらう方法3選

  • 2017.11.8

こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。

病院等で薬を処方されても、薬が苦手で嫌がってしまうお子さんもいると思います。

「薬を飲ませようとすると泣いて嫌がる」「薬を飲ませても、吐き出してしまった」と困っているママもいるのではないでしょうか。

そんな薬が苦手なお子さんの中には、“薬に対するマイナスのイメージ”が強い子もいます。

たとえば、過去に薬が口に合わなかった経験、泣きながら無理に飲んだ経験、服用後吐いてしまった経験などによって、薬に対するマイナスイメージをもってしまうことがあります。

残念なことに、薬に対するマイナスイメージをもてばもつほど、その後ますます薬が苦手になるという悪循環がうまれてしまいます。

逆にいうと、薬のイメージがプラスに変わることで、薬への苦手意識が少なくなるお子さんもいます。

そこで今回は、薬に対するイメージを少しでもマイナスからプラスへチェンジできるようなママやパパの関わり方 をご紹介します。

●親がモデルを見せる

お子さんに口調や行動をマネされ、驚くことはありませんか?

子どもはママやパパの行動をよく見ています。

ですから、もしママやパパが薬を飲む時は、「この薬を飲んだら元気になれるわ!」「あ〜、この薬、結構おいしい!!」など薬に対するプラスの言葉を意識しましょう(まずくても我慢です笑)。

そうすると、お子さんは「薬を飲むと体調がよくなる」ことや「薬はまずいものではない」と思いやすくなります 。

ちなみに、わが子は私が薬を飲んでいると「いいな〜、ママだけずるい」と羨ましがります(笑)。また、子ども自身が薬を飲む時も「がんばる!」とはりきっています。

●絵本の力を借りる

薬にまつわる絵本を読むのもオススメです。

ポイントは、風邪の時に慌てて読むよりも、日頃から繰り返し読んでおくことです。

たとえば、クレーア・レウェリンらの『くすりのみたくない』では、なぜ薬を飲むのかなどがわかりやすく説明されています。

人は、“経験が少ないもの”、“よくわからないもの”に対して、不安を抱く ものです。まして体調がすぐれない時ならなおさらです。

日頃から、「薬を飲んだらどうなるのか」「なぜ薬を飲む必要があるのか」が理解 できていれば、きっとお子さんも安心なはずです。

また、深見春夫作『にがい おくすり のめるかな』など、薬が苦手な主人公がそれを克服するストーリーなどもオススメです。

絵本の中の主人公ががんばる姿をみて、「わたしもがんばる!!」と勇気づけられる子も多いと思います。

●飲み終わった後・風邪が治った後の言葉かけ

薬が苦手なお子さんに服用させるのはそれだけで骨の折れることです。

でも、飲ませて終わりではなく、飲み終わった後には“服用できたことに対してご褒美となるような言葉かけ”を意識しましょう。

たとえば、私の場合は「かっこいいね!」「さすがだな〜」「薬が飲めたから、早くよくなるね」「治ったら、公園に遊びに行こうね!」などと声をかけています(お子さんによって嬉しくなる言葉は違うと思うので、アレンジしてくださいね)。

さらに、風邪が治った時には、「がんばって薬を飲んだから、早くよくなったね」などと声をかけることも意識しています。

このような言葉かけは“薬に対するプラスのイメージ”だけでなく、“薬を飲むことができた”というお子さんの自信にもつながると思います。

もし、泣きながら薬を飲んだ時も、「がんばって飲めてすごいね」「これでよくなるね」などと声をかけてあげてくださいね。

もちろん、お子さんによってはいくらママが言動を意識してもうまくいかないこともあるかもしれません。

ただ、大なり小なりイメージの力は作用すると思いますので、意識してみることは大事だと思います。

----------

いかがでしたか?

今回は、薬に対するイメージを少しでもマイナスからプラスへチェンジできるようなママやパパの関わり方をご紹介しました。

悩めるママパパの参考になったら嬉しいです!

参考文献
クレーア・レウェリン(作)、マイク・ゴードン(絵)・北沢杏子(文)・林 千根(訳)くすり のみたくない
深見春夫(作・絵)、小山博史(監) にがい おくすり のめるかな

●ライター/今井千鶴子
●モデル/藤本順子

の記事をもっとみる