1. トップ
  2. グルメ
  3. グランド・エピスリー右岸店、いよいよオープン。

グランド・エピスリー右岸店、いよいよオープン。

  • 2017.11.8

高級住宅地として知られるパリ16区。この地区の住民にとって今年最高に喜ばしい出来事は、グランド・エピスリー右岸店のオープンではないだろうか。いよいよ、11月9日から営業が始まる。場所はかつてフランク・エ・フィスがあった場所だ。1937年に開業したこぢんまりとしたデパートで地元のシックな女性達に愛されていたのだが、昨年7月にクローズした。

パッシー通りとポール・ドゥメール大通りに面するオスマニアン建築の建物で、 それぞれの通りに出入り口がある。グルメのリュクスな殿堂であることは左岸店と変わらないが、右岸店は外観が緑に覆われているのが特徴。とりわけポール・ドゥメール大通り側は建物の全面に緑が広がっていて、目にとても快適だ。

右岸のグランド・エピスリー。ポール・ドゥメール大通り側は外観がすっぽりグリーンに覆われている。

内部は4フロアに分かれていて、1階は生鮮食品、パン、製菓のフロア。魚売り場は売り手も客側にいる、という昔風の販売法をするそうだ。肉売り場では、フランスで最高とされるGalice Txogitxuの牛肉が手に入れられる! という嬉しい話題も。マチルド・ジョンキエールがモザイクタイルで描く魚や麦、お菓子のサントノーレなどが、各売り場の目印になっている。

天井からの光が降り注ぐ地上階は、生鮮食品フロアだ。

地下1階は熟成をテーマに、ワイン、チーズ、シャルキュトリーがまとめられたフロアだ。40メートル続くワインセラーも見ものだし、樹齢100歳の樫でつくられた巨大なワイン樽を上下に割った販売台も雰囲気を盛り上げている。ここでは、ベロータ・ベロータのイベリコ・ハムとワインの軽食も楽しめる。

2階は世界の高級食材のフロア。ジャムだけでも350種も揃えられ、ここでは保存がきくお土産品の調達に励むことになりそう。

3階はレストランで、17区の人気ビストロCorretaのベアトリス・ゴンザレスがシェフを務める。伝統的なフランス料理の洗練版といった内容らしい。

デギュスタシオン・カウンターは合計で4カ所ある。地下1階はイベリコ・ハムのデギュスタシオン・カウンター。

建物の上から地上階にかけては吹き抜けの建物なので、上方から井戸のように光が降り注ぐ。そして、1階から3階は窓を生かした商品配置をしていて、自然光が気持ち良くフロアを照らす。こんな素敵な買い物環境だと、冷やかしで入ったはずがあれもこれもとショッピング・バスケットに詰め込むことになってしまうことになりそう。それでも行きたい、右岸のグランド・エピスリーだ。

La Grande Epicerie Paris
Rive Droite
80, rue de Passy 、
91, avenue Paul Doumer
75016 Paris
営)8:30~21:00 ※レストランLe Rive Droiteの営業は10:00〜21:00(水木金〜22:00)
休)日
www.lagrandeepicerie.com

の記事をもっとみる