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自己批判をやめてセルフイメージを上げるには

  • 2017.11.7

私たちは誰もが、自分に厳しくしてしまうことはある。でも、それが恒常化してしまったり、必要以上に厳しくしてしまっている人もいる。

オーストラリア人の半数の人は、自分が無価値だと感じているという。そのように自分への評価が低くなりがちな現代、メンタルヘルスについてオープンに話すことはとても大切。

人間行動学の専門家で、ベストセラー作家でもあるジョン・デマルティーニ医師に話を聞いた。マルティーニ医師に失敗をどう乗り越えるか、そして自分自信に対するネガティブな考えで自分を追いつめて限界点を迎えてしまうことに対してどうすればいいかの対処法を教えてもらった。

なぜ一部の人は自己批判をしすぎるのか?

あまり現実的でなかったり、客観的に見てバランスが取れていないような目標を立ててしまうと、人間は神経心理学的にその目標を自動修正しようとする。これは、自分の人生のとって本当に大切なものや、大切している価値や、優先したい事項を大切にしていない時にも起きる。そういった時に、自分を「追い込む」ような形でもっと現実的な、自分らしい目標に変えるようにしてしまうという。

でも、もし本当のやりたいことや目的が明確ではなかったり、自分のことをきちんと分かっていなかったりすると、すぐに自分を周りと比べて、自分を卑下してしまう。そういう風に自分を下げてみてしまうことは、下げてしまうことで自分への期待にも影響してしまう。

そして、その結果さらに、本当に大事にすべきことも曇って見えなくなったり、現実的ではない妄想を期待値として設定してしまうことになってしまう。このように、自分の心と目標が乖離してしまい、バランスの取れたゴール設定ができなくなってしまうという。

自分の中にある自己批判の度合いは、本当の気持ちとどれだけ離れているかによる。人はみんなこの乖離があるので、ある程度の自己批判の思いは持っている。ただ、私たちは、高すぎるプライドや得意な気持ちが過ぎると、心の調整機能が働き、自分を卑下することでバランスを取るようにできているとか。

でも、どんな妄想よりも、本当の自分の姿に勝ることはない。だから、自分の気持ちに正直になり、確固たるゴールや期待値を設定することがなによりも大切。

「建設的な批判」と「有害な批判」の違いは?

ただ、建設的で有益な批判も、有害な批判も密接に関係しているので、この2つを区別するのはむずかしい。でも、実は問題なのは批判そのものではなく、その批判をどう解釈するかだという。どんな批判でも、その意味をもう一段掘り下げて、「この自己批判の意味はなにか」、「どう役立てればいいのか」、「私の人生における大事なことを達成するためにどう使えばいいのか」などと深く考えることができれば、どんな自己批判も前に進む燃料になり、チャンスになる。

過去に囚われるのではなく、運命を切り開いていくべき。だから、この自己批判をしている時も、それをどう受け取るかは本来的には自分でコントロールできるはず。そしてその批判を受けてどう行動するかは自分で決められる。自分のことを決めるのは周りではない。

どんな形の批判であれ、そこに意味と価値を見出すことはできるし、それをうまく使って達成につなげることができる。

自分の中にある自己批判の声を黙らせるには

人間は賢いので、現実的でありながらモチベーションが上がるようなゴールを設定することはできる。これも自己批判に対する一つの対処法。でも、もう一つは自分の中の自己批判の声をうまく活用して、自分の達成したいことのために活かすこと。これが究極的には一番の方法。

でも、どうしても悲しい気持ちや、自分は無価値だと思うことが続いたり、自分を傷つけてしまうよう衝動にかられたり、睡眠や食欲、エネルギーレベルや行動に変化を感じたなら専門家に相談して。まわりの友人や家族、同僚にこんな症状が見られたなら、大丈夫か声をかけてみて。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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