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旅行は“出会い系”!? 世界を股にかけるゲイの遊び方

  • 2017.11.7
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昼はプランナーとして働く、自称OL(おっさんレディ)のT子の連載コラムです。

私事ですが、ちょうどこの記事が出るころ旅行に出ております。旅行の楽しみと「何を書こう」という悩みが重なっていますが、今回は「LGBTの旅行」について。実際、アタシの周りにも海外旅行好きが多い印象で、「みんな世界に股を開いているよね」とは思うのだけど、そのスタイルや傾向ってどんなものか、自分が海外旅行に行ったときに感じたことなどを紹介したいと思います。そして、しばしのバカンスに旅立ちます!

ゲイは海外旅行好きとは思うけれど、ちょっと疑問

一応、客観的な情報として「LGBT総合研究所」の「LGBTの消費に関する意識調査-旅行編-」によると、LGBTと非LGBTで大きな差がある海外旅行では「1年に1回以上海外旅行に行く人」は、非LGBTで6.7%に対し、LGBTでは18.8%と約3倍!

また「海外旅行への支出金額」も非LGBTは年間92,724円に対し、LGBTは251,112円と3倍近い差が。これだけ見るとLGBTってすごく生活にゆとりがあるんだねと感じます。LGBTといっても幅広いのですが、おそらく回答者の大半は働くゲイ。独身貴族の男性と考えれば、まぁおかしなことではありません。

だけどこれ、比較対象となるデータが見つからなかったのですが、シティリビングの調査では国内外含め1年間に1回以上旅行するOLは94%という結果のため、実はOLのほうが相当高いのではないかな?と感覚的には思います。

<出典>
・博報堂DYグループの株式会社 LGBT総合研究所、調査レポート第3弾を発表。 第3回は消費に関する意識調査-旅行編
・シティリビングWeb【OL白書】年●回以上は当たり前?「働く女子と旅行」の関係

海外旅行のきっかけはクラブパーティーなんてことも

そしてゲイの旅行先ですが、今の圧倒的な人気は台湾とタイ。

行きやすい国として初心者でも安心なことに加え、ゲイスポットも数多くあります。そして台湾=優しいイケメン多い、タイ=物価が安くぜいたくリゾートといった楽しみも人気です。特に台湾は近年ゲイプライドも行われ、より一層アツい気が。

そうそう、ゲイがよく行く旅行先ってだいたいゲイパーティーがあるんです。

クラブ文化とともに花開いたゲイカルチャーですからパーティー好きな人は多く、大きなイベントだと各国のゲイが集まり世界のイケメンにも出会えます。ちょうど先週、台湾の台北で大規模なLGBTプライドが開催されましたが、こういったパーティーがきっかけで海外旅行好きになり、趣味が旅行となるゲイも多い気がします。

ゲイの旅行は出会い系。現地の人と知り合いやすいのが醍醐味

ところで、海外旅行に行ってゲイで良かったなと思うことが実はあるんです。

それはだいたいどこの国に行ってもゲイバーなど現地の人と知り合える出会いの場があること。

旅行の楽しみって観光スポットを巡ったり、その地域の料理を食べたり、買い物したりとあるけれど、そこに住む人との交流ってなかなかないですよね。だけどゲイという共通点だけで出会い仲良くできるってすてきなことです。現地のおススメを聞いたり連れて行ってもらったり、旅の思い出が倍になります。

ちなみにアタシの思い出はバンコクのゲイクラブで仲良くなった人に連れて行ってもらった朝方に開くおかゆ屋さん。国王もお忍びで来くるほどのおいしさでまた行きたい街のおかゆ屋さんなんだけど、夜中に車で連れて行ってもらって、場所も店名も覚えていないという…。会えない寂しさでますます会いたい気持ちをつのらせて、バンコクの忘れられない思い出です。

典型的なゲイ旅行にもデメリットが…

だけど、ゲイ旅行にはメリットもあればデメリットも。典型的なゲイ旅行では、みんな行動パターンがだいたい同じなんです。イベントやパーティーが目的だったり集まる場所が同じだったりするので、せっかく旅行に行ったのに新宿でも見かける人がいたりして。まぁそれはそれで楽しいんですが、やはり旅行先では日常から少しは逃れたいもので、年齢を重ねた今はあまりイベント目的の旅行はしなくなりました。

ちなみに国内ですが、実は地元では夏に大きなゲイイベントがあるので、帰省はその時期に合わせています。でも、それは実家で過ごす時間がひまだから帰省中に遊び相手がいるようにです。

最後に、ゲイの旅行について知ったところで、女子旅だとさすがに異国の地での異性の出会いなんてそうできるものではないし、安全面でも不安で何も役に立たないですよね。こんな遊び方もあるとくらいに思っておいてください(笑)!

■PROFILE

T子
新宿2丁目のドラァグクィーンやお店のママから、各界のスペシャリストや芸能人までさまざまな人脈を持ち、シティリビングにてインタビューコラム「おネエno部屋」を3年間にわたり連載。恋愛、美容、仕事、人生など、さまざまなOLの悩みに答えてきた。昼の姿はプランナーとして、PR会社に勤務する普通のOL(おっさんレディ)。最近の趣味はグルメとインテリア、そして愛犬のジジと遊ぶこと。

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