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授かり婚の何が悪い!授かり婚で苦労したママたちの声

  • 2017.11.6

こんにちは、佐原チハルです。

妊娠してから結婚することを“授かり婚”と言います。

少し前までは“できちゃった婚”などと呼ばれていましたが、新しい命は、本来とてもおめでたいもの。

そこで“授かり婚”“おめでた婚”など呼ばれるようになりました。しかし「子どもを授かるのは結婚してからの方がいい」と考える人はまだ少なくなく、授かり婚のご夫婦は苦労をされることも少なくないそう。

そこで今回は、授かり婚をしたママたちの声をご紹介します。

●地味に辛かった“親からの腫物扱い”

「親に妊娠したから結婚することにするって伝えてからしばらく、ぎこちないっていうか、会話もままならないみたいな時期がありました。それまでは、ことあるごとに『結婚はまだか』『早く孫の顔が見たい』とか言ってたのに、急にしおらしくなっちゃって。相手の親との挨拶も空気微妙だし、なんかこっちまで不安になっちゃって」(30代・5歳と3歳の子のママ)

せっかくのお祝い事なのだから、もっと“普通”にお祝いして欲しかった、とのことです。

妊娠中って、そうではない時以上にセンシティブになってしまうことがありますよね。そんな中で結婚という大きな環境の変化を迎えるのですから、周囲からの祝福や理解が得られれば、こんなに心強いことはありません。

私たちも将来自分の子どもも授かり婚をするようであれば、まずは否定することなく「おめでとう」と言ってあげられる心の準備 をしておくのがいいかもしれません。

●職場からの視線がきつかった

「うちの職場、どちらかといえば社員の妊娠には冷たくない方だと思ってたんです。マタハラとかも私は聞いたことなかったし、出産後の復職率もものすごく高いし。でも“授かり婚”となるとそうもいかないみたいで」(30代・8歳と6歳と3歳の子のママ)

婉曲的な言い回しで「計画性がない」「どうして今なんだ」など、しばしば言われてしまったそうです。

「結婚してようがしていまいが、妊娠なんて急にわかるものじゃないですか。結婚してたって妊娠しない人もいるし、結婚してなくたって妊娠する人もいるっていうだけの話で」

こちらのママさんは、妊娠中は気が立ってしまうことが多くなるタイプだったそうで、当時は職場の人と言い争いになることもあったのだとか。

「ただ、言い争いとかできただけうちの職場はやっぱり風通しが良かったというか。私の後も何人か授かり婚したスタッフがいたんですけど、私という実績があったからか、その後は特に摩擦も起きなかったみたいです」

授かり婚、古くはでき婚という名称ができてからもうしばらく経っていますが、まだまだ授かり婚への対応に慣れていない職場も少なくない のかもしれません。

しかし、大切なスタッフが辛い想いを抱えたまま職場を去ってしまう事態は避けなければないりませんよね。スタッフを守るためにも、適切な対応ができる体制を整える必要がありますね。

●「授かり婚の賛否」とかの言葉を見るたびにつらい

「『授かり婚ってどう思う?』みたいな言葉を見るだけで、すごく嫌な気分になります」(30代・2歳の子のママ)

今は“イライラする”程度で済んでいるとのことですが、妊娠中は涙が出るほど悲しくなったり、怖くなったりもしたそう。

「授かり婚がいいかわるかなんて、なんで誰かにどうこう言われなきゃいけないんだろうって思います。それにもし授かり婚が“ダメ”だとしたら、うちの子はどうなるのって思います。生まれてきちゃダメな子ってことになりますよね」

結婚前に子どもを授かるなんておかしい、という風潮は、すぐにでもなくなって欲しいといつも考えているそう。

「うちの子も大きくなって、妊娠の計算とかできるようになったら、結婚前に生まれたってことに気づくと思うんです。その時に、余計な不安とかいらない心配とかして欲しくない」

順序がどうあれ、生まれてきた命の大切さに違いはありません。親からの愛情とも関係ありません。

親だけでなく周囲の大人である私たちも、授かり婚で生まれてきた子どもたちが将来悩んでしまうことがないように したいですね。

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以上、いかがでしたか?

「子どもは結婚してから授かるもの」という考えにこだわってしまう人がいると、授かり婚をしたママにも、生まれてくる子どもにも悲しい思いをさせてしまう危険があります。

結婚と出産について、自分なりの理想や考えを持つことは悪いことではありませんが、それを言葉や行動にすることで、ママや子どもを傷つけてしまっては大変です。

どのようなタイミングでの妊娠にも、本人たちが望んでいることなのであれば、素直に「おめでとう」と言ってあげられる大人でいたいですね。

●ライター/佐原チハル
●モデル/坂井由有紀

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