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知られざるエリザベス女王のエンゲージリング・ストーリー

  • 2017.11.2
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エリザベス女王がフィリップ殿下から贈られたエンゲージリングには、激動の歴史を生きた、ヨーロッパ王家の人々の思いが込められているそうです。

翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From TOWN&COUNTRY

エリザベス女王は山ほど宝石を持っているけれど、ほとんど外すことがないものが1つ。それは、3カラットのラウンド・ダイヤモンドを10個のパヴェダイヤモンドで囲んだエンゲージリング。

 

それ自体の美しさはもちろんのこと、素晴らしいのはその背後にある物語。このエンゲージリングは、フィリップ殿下の母であり、亡命したギリシャ王族の1人であるアリス・オブ・バッテンバーグが持っていたティアラから作られたものだったそう。

 

1946年、息子がプロポーズの計画をたてていることを知ったアリスは、彼女自身が結婚式の日に贈られたティアラを息子にプレゼント。そうすれば、宝石を取り外して、婚約指輪を作れると考えたのだとか。

 

ティアラを受け取ったフィリップ殿下は、ロンドンのジュエラー、フィリップ・アントロバスに協力を依頼し、自ら指輪をデザインしたそう。また、さらに宝石を選び出して、幅広のダイヤモンド・ブレスレットを作り、結婚祝いとしてエリザベス女王に贈ったのだとか。

 

実は、このダイヤモンドの起源はロマノフ朝にまで遡るもの。アリスにこのティアラを贈ったのは、最後のロシア皇帝であるニコライ2世と妻のアレクサンドラ・フョードロヴナだったそう。それぞれが波乱の人生の中で受け渡してきた愛の贈り物が、形を変えてイギリス君主の薬指にはまっているということに。

 

ダイヤモンドは永遠というけれど、このダイヤモンドは時を超え、人と人との間をつないでいるようです。

翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From TOWN&COUNTRY

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