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小麦ブランにメタボ予防の効果が⁉︎ 注目の成分「アラビノキシラン」

  • 2017.11.1
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10月11日に行われた「~古くて新しい“ハイブリッド食物繊維・小麦ブラン”の新知見~内臓脂肪蓄積抑制(メタボ予防)効果とアラビノキシランの機能性」メディアセミナーでは、青江誠一郎さん(大妻女子大学家政学部教授・家政学部長、(一社)日本食物繊維学会副理事長)により、「小麦ブラン(全粒小麦)の内臓脂肪蓄積抑制(メタボ予防)効果とアラビノキシランの機能性」に関する発表が行われました。
 

古くて新しい栄養豊富な小麦ブラン

小麦ブランとは、小麦の粒の外皮のこと。小麦粉はこの外皮を取り除き、中のやわらかい部分を粉砕して作られています。小麦のおよそ15%を占める小麦ブランは「ふすま」とも呼ばれ、栄養素が豊富。ミネラル(リン、カリウムなど)、ビタミン(B1、B2、E)を多く含み、食物繊維の含有量も42.8%と穀物の中ではトップです。

食物繊維は第6の栄養素とも言われ、近年注目度が高まっています。2015年版の「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)では、食物繊維の摂取目標量が男性20g以上、女性18g以上(1日当たり、ともに18歳以上)に引き上げられました。小児(6~17歳)にも初めて目標量が設定され、食物繊維が成長や成人後の健康にもたらす影響が重要視されつつあります。
 

小麦ブランの有効成分「アラビノキシラン」

小麦ブランの中の有効成分として、近年注目されているのが「アラビノキシラン」です。アラビノキシランは、小麦ブランの中に22~30%ほど含まれているそう。このアラビノキシランこそが、腸の中で溶出されて水溶性食物繊維として働く成分です。
 小麦を酵素処理してアラビノキシランが出やすくなるようにして作ったパンで実施したヒト試験では、便中のビフィズス菌、短鎖脂肪酸の増加、便通の改善効果が認められたそう。さらに試験管での実験では、小麦ブランに含まれるアラビノキシランは他の天然由来成分と比較して、強い免疫賦活(ふかつ)活性があることも報告されています。
さらには、コレステロールの代謝改善も作用が認められている、まさにはいブリッッドな食物繊維なんだとか。
アメリカではアラビノキシランのサプリも発売され、今後ますます腸管免疫への影響が期待される成分です。
 

小麦ブランの効率的な摂り方

小麦ブランを含む商品は身近なところで購入可能。最近はヘルシー志向の高まりもあり、コンビニのおやつコーナーにもラインナップが増えていますね。

 
小麦ブランは食物繊維が穀物の中で最も多く含まれるだけではなく、体内の「かさまし」効率も一番高いそうです。満腹効果も期待できるので、ダイエットにも良いと言えそうですね。
腸内環境にも良い影響を与えてくれる「小麦ブラン」。朝食など毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
 
【参考】
「ブランでスッキリ!」委員会
小麦ブランにメタボ予防の効果が⁉︎ 注目の成分「アラビノキシラン」はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

神崎 利奈

コスメライター/ブロガー/イベントレポーターコスメの成分についてまで詳しくなってしまうほどコスメ好き。食や美容、健康のイベントに300件以上参加し、レポートしています。お仕事のご依頼はkanzakirina@gmail.comまで。

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