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アドラー流子育てでこんなに変わった!”アドラー流”子育て実践記

  • 2017.10.23

先日掲載した、心理学者アドラーの考えを反映した「アドラー流子育て」。年長の息子がいる私も実践してみました。どんなことに気を付けてどのように変わったのか。1ヶ月の変化についてまとめました。どうぞ参考になさってください。

「叱らない」を実践して気付いたこと

子どもに叱ることが増えイライラすることが増えたため、アドラー流子育てに注目しました。まず意識したのは「叱らない」ことです。いきなり100%実践するのは難しいので最初は「早くしなさい」「何やってるの」「何度言ったらわかるの」のような感情的なことを言わないように心掛けました。

話しかける言葉は、子どもが自ら動こうと思えるような言葉を選びます。遊んでいてお風呂に入らなければ「お風呂には何時に入る?」「遊ぶのとお風呂とどっちを先にする?」、外出する時間が決まっていれば「〇時には出ないといけないんだけど、それまでに何をすればいい?」、危ないことをしていたら「その棒を振り回していて目に入ったらどうなるかな」などのように、質問を織り交ぜた言葉でそこから本人が考えるようにします。

自分で考えて答えたことは、必ず行動に結びつきます。大人の思っている理想の答えにならないこともありますが、それを無理やり修正しようとしては意味がありません。子どもはこう考えるのだなと理解をし、話し合うことが必要です。

より子どものことを観察するように

感情的な言葉を言いそうになる時に一呼吸置くことで気持ちが落ち着くようになりました。少し冷静になれるとイライラすることも減って落ち着いたトーンで話せるようになります。叱らないを意識することで、「今この子はどんな風に思っているかな」「どういう言い方をすれば動きたいと思えるかな」と考えるようになり、子どものことをよく観察するように私自身が変わりました。

さらに、「毎日同じことを言っているのに何で同じことをするんだろう!」とイライラしていたことも、子どもと話してみると実は本人があまり理解していないことがあるのだと気付きました。「分かっているのにわざとやらない」と思い込んでいたことが、実はママに怒られるから言われるまま動いていただけで「何がダメなのか」「なぜダメなのか」を分かっていないということです。子ども自らが「こうしちゃいけない」「こうするんだ」と理解するためには叱らないことがとても重要だと感じました。

「ほめない」ことでやる気が芽生えた

アドラー流では“ほめる”ことも“叱る”こと同様に推奨していません。一見ほめることは良いことと感じますが、ほめる行為は上から見ていることとなり対等にはなりません。「私はこう思う」などの“Iメッセージ”で伝えたり、「靴を並べてくれたんだね、ありがとう」などの事実やお礼を伝えたりしましょう。

実践として、日々行う当たり前のことでもできていたら声掛けをするようにしました。「今、道を渡る前に車が来ないかどうか確認できたね」「(ママが言う前に)歯磨きができたね」など、ほめるのではなく事実のみを伝えます。何かしてくれた時にはお礼とプラスして「きれいになって気持ちがいいね」などの感想を付け加えました。

当たり前でもできたことを言われると、「ママが見てくれている、認めてくれている」と感じるらしく言われて目がキラキラしていたのが印象的でした。「こういうことがいいことなんだ」と自分で感じるようになり、例えば荷物を持ってくれたので「助かるよ、ありがとう」と伝えると張り切って更に持ってくれたということもありました。

他にも、ママがありがとうを言う機会が増えたことで、子どももちょっとしたことで「ありがとう」と言うようになりました。大人の行動を見ているのだなと強く感じました。

子ども自ら行動するようになる

勇気づけがうまくいくと、子どもが自ら動くように変わってきます。

入学前に毎日10分程度の勉強習慣をつけたいと思いました。しかし「ワークをやりなさい」という言い方はせず「帰ってきたらまず何をやるのかな?」「今日はワークをやっていないけどいつやるのかな?」などという声掛けを心がけました。すると何も言わなくても「今ワークやらなきゃ」「これが終わったらワークをやろう」と言うようになりました。

他にも、帰宅して「お茶を入れたよ」と伝えると「(園の荷物を)片づけてから飲むね」など、言われていないのにやるべきことを先に済ませるようになり驚きました。

子どもも変わるが、何より自分が変わった

"アドラー流"を意識し始めて1ヶ月程です。毎日の暮らしでは、どうしても忘れて感情的になってしまうこともあります。しかし意識することで減らしていくことができると思います。

実践して感じたことは、子どもも変わるのですが、何より自分が変わったということです。冷静になる時間が増えると「このくらいは待ってみよう」「これは仕方ないよね」とおおらかな気持ちになれることが多くなり、子どもの気持ちが今どうなのかをよく考えるようになりました。

そして、イライラすると子どもも動かなくなり更にイライラするという悪循環に陥りますが、勇気づけができると自分で動いてくれるのでお互いが気持ちよく過ごせ、更に勇気づけができるという良い循環になると感じました。

心理学を取り入れるというと難しく感じますが、まずはできることから「これだけは気を付ける」というものを決め意識すると、少しずつ変わっていくと感じると思いますよ。是非試してみてくださいね。

アドラー流子育ての本はたくさん出ていますが、個人的には「アドラー式「言葉かけ」練習帳」がおすすめです。具体的な言葉が場面別に掲載されていて、より実践的にアドラー流子育てを取り入れることができます。

Written by Carinofilo

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