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【女子のばんそうこう】男が大事にする女・しない女 〜タカシとケンジのこと〜

  • 2017.10.21
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昔、私は男友達とばかりつるんでおりました。その中でもしょっちゅう一緒に飲みに行って語り合ってたのがタカシとケンジ(共に仮名)の2人でした。

彼らはよく言えばモテ男、悪く言えばヤリチン。明るくて頭が切れて華があり、ちょっと俺様。友達にするには最高ですが好きになったら絶対あかんタイプ。

異性としての意識を一切してないので、彼らは私に自分の恋愛模様を赤裸々にバラしてくれてました。タカシもケンジも本命の彼女の他に常時数人のセカンド女子を抱えており、その集団を人数に合わせて密かに「○○JAPAN」「○○戦隊」(○には彼らの名字が入る)などと呼んでいました。当の女性たちに知れたら抹殺される失礼さです。

サッカー日本代表並みの人数を抱えるタカシのメンバーは序列が「本命・セカンド・その他セフレ」みたいな身もフタもなさなのに対し、5人程度を抱えるケンジの場合は「みんなとそれぞれ100%で恋愛してる」(本人談)。でもやっぱりレッド(本命)、ブルー(セカンド)、その他のカラーという序列は本人の中でついていたようです。

お互いの悪業を報告し合う飲み会はネタの宝庫で、私は無関係&無責任な立場として笑いながらも内心「いばら男はおそろしい…」と震えていました。同時に、彼らにも彼らなりの法則と共通点があるんだなと気づいたのです。

「序列は女子のルックスやスペックではない」というのがまずひとつ。

それは一言でいうと「依存してくる女かそうでないか」。どんなに可愛い子であっても、いつも会いたがったり男の都合や思想に合わせて動いてしまう女子であれば序列が下でした。

そして「本命は不動」というのがもうひとつ。

その順位が二番手以降の女子と入れ替わることは決してありません。ルックスだけを比べたら二番手以降の女子たちの方がモテそうな見た目だったと思います。でも彼らは本命を絶対視しており、敬ってすらいました。まあそのわりに浮気してるんだけど(笑)「このことは死んでもバレたくない」と言ってましたね。

では本命とその他を分ける高い高い壁は一体なんなのか。

もちろん「男が本気で惚れているか否か」の差ではあるんですが、本気になるポイントはどこか。それは先ほど言ったように「依存してない」こと。口八丁手八丁の彼らも安易にコントロールできず、どこか侵しがたい部分を持っていることなんです。

彼らの本命さんはいずれも真面目で仕事熱心な女子。そして恋愛を最上位に置いていないタイプ。仕事はちろん、自分の趣味や他の友達との交流に忙しくしていました。彼氏のことはちゃんと好きなのですが、そこにベッタリしてこない。言うなりにならない。ゆえに他の女子にはわりと俺様な彼らが、本命彼女に対してだけはかなりジェントルマンでした。差別ー!

「会いたかったのに忙しいんだってさ…」「こないだ久しぶりにデートしたんだ♪」時にさみしそうに時に嬉しそうに、本命さんの話をするタカシとケンジ。会えなくても、ひどく怒られても、その愚痴すらのろけに聞こえました。「なんじゃこの格差…」私はあきれました。彼らはそろって言いました。「ゆくゆくは彼女と結婚したい」。

(ここまで読んで「彼氏命じゃない忙しい女は浮気されるのでは」と思う方もいるかもしれませんが違います。彼らの浮気は性癖であって、パートナーのタイプとは関係ないのです…)

男のズルさ、残酷さ、ちゃっかりさ。そして女グセが悪くても本命選びに関しては非常に現実的でロマンチストなところ。彼らの生態から、私はたくさんのことを学びました。

彼らはその後どうなったかって?

どちらも本命の彼女に別れを告げられ(タカシは浮気がバレた)、他の女子をソッコー切って足にすがって「別れたくない、やり直したい」と抵抗しましたがフラれました。見る影もなく憔悴していましたが「自業自得ね…」としか言いようがなかったです。

今では彼らも既婚者となり落ち着いています。密かにJAPANや戦隊を形成しているかどうかは知りませんが、この先何人囲ったとしてもまた「本妻」の座は変動しないんだろうな…と思うのでした。

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