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まるで美術館! レトロな雰囲気につつまれる喫茶店

  • 2017.10.21

ゴージャス×アンティーク! 異世界に誘う老舗カフェ

向島にある老舗の喫茶店、「季節の生ジュースとくるみパンの店 カド」。花街に残る洋館美術館カフェとして地元住民に親しまれ続ける一方、独特の世界観でレトロ愛好家たちを夢中にさせているお店です。

年代を感じるレンガ風の外観に、ノスタルジックな看板。中は洋画やアンティークのインテリアで埋め尽くされており、外からは想像もつかない光景が広がっています。他のお店にはない、非日常の雰囲気を醸し出す店内です。

レトロな佇まいに隠された秘密、設計はあの著名人

名画が並ぶレトロ感あふれる喫茶店ですが、お店の誕生にはある著名人との深い関わりがありました。設計を担当したのは、志賀直三氏。昭和を代表する小説家、志賀直哉の弟です。志賀直三氏は大正時代にロンドンのケンブリッジ大学などで6年間ヴィクトリアンの建築を学んだそう。

店主の父は志賀直三氏の生徒であり、お酒の相手でもありました。カフェを開店するにあたり志賀直三氏が設計を請け負ったのには、彼らの親しい交流がありました。

まるで飲むサラダ! 栄養たっぷり生ジュース

「活性生ジュース」は、お店で一番注文の多いジュースです。アロエやセロリ、りんごやレモンを加えはちみつで飲みやすくした、体によいジュース。程よい酸味と甘みを感じるジュースで、栄養が体にスッと溶け込んでいくような味わいが楽しめます。

昔は花街にやって来るお客さんや、芸者さんたちが栄養ドリンク代わりに飲んでいました。アルコールを飛ばしてまた飲みに出かけていく姿がよく見られたそう。

手作りパンを使った素朴な美味しさのサンドイッチ

「活性生ジュース」と一緒に食べたいのが、「くるみブルーベリーパンのなすモッツアレラサンド」。小麦の全粒粉で作ったパンは、小麦の味をしっかりと感じられます。かぼちゃとひまわりの種をトッピングしてあり、風味と食感もアップ。ブルーベリーの甘酸っぱさとチーズの塩気との相性も抜群です。

ハード系のパンに、なすとトマトのみずみずしさがよく合います。サイズも大きめで食べ応え満点。野菜のサンドイッチがお好みの方はぜひどうぞ。

これからも大切に残していきたい、貴重な喫茶店

たくさんの絵画作品やアンティーク品が並ぶ喫茶店なので、来店するお客さんも美術館の客層に似ているという特徴があります。特に美術や建築、旅行好きな人は満足のいくシチュエーションではないでしょうか。

今あるメニューを、今後も大切に心を込めて提供していくそう。長年この地で愛され続けており、傷んでいる部分は直しつつ、洋風美術館の趣を損なわないよう後世に残していきたいと店主は語っています。

東武スカイツリーライン・京成押上線・都営地下鉄浅草線・東京メトロ半蔵門線「押上駅」のA3出口から左に向かい、大きな道路を直進します。向島三丁目交差点の次の交差点にある角のお店です。駅から徒歩15分でお店に到着します。洋風ノスタルジックな空間で楽しむ異空間の喫茶店。スカイツリーがあるエリアから近いので、観光の際にもぜひ立ち寄ってみては?

スポット情報

  • スポット名:季節の生ジュースとくるみパンの店 カド
  • 住所:東京都墨田区向島2-9-9
  • 電話番号:03-3622-8247
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