1. トップ
  2. 恋愛
  3. ベビーカーでの電車・バス利用は冷や汗ばかり! 聞いて欲しい、ママたちの本音

ベビーカーでの電車・バス利用は冷や汗ばかり! 聞いて欲しい、ママたちの本音

  • 2017.10.19
  • 21327 views

©Kzenon−stock.adobe.com

赤ちゃんとの外出シーンで活躍するベビーカー。最近ではベビーカーで入れるお店や施設が増え、赤ちゃん連れにやさしい環境が整ってきてはいますが、それでも電車やバスといった公共交通機関の利用には少しためらいがあったり、実際に不便さを感じたりするママは少なくないでしょう。

ここでは、ベビーカーで電車やバスを利用する機会があるママ・パパ500名を対象に行われた「ベビーカーと交通機関についてのアンケート」(アンケート期間2017年7月29日~8月7日/あすぷろ実行委員会)の結果から、一部を抜粋してご紹介します。そこに寄せられたママたちの本音とは?

■たたむ? たたまない? ベビーカーでの交通機関利用事情
「ベビーカーと交通機関についてのアンケート」から、まずは電車・バスの利用状況のアンケート結果をピックアップしました。

Q5 最近、ベビーカーで電車・バスを利用する頻度が増えている
はい 40.68%
いいえ 36.47%
どちらともいえない 22.85%

Q6 ベビーカーで、電車・バスを利用するとき
主にベビーカーに乗せたまま 35.60%
主にだっこひもを活用 12.80%
状況によって使い分けている 51.60%

Q9 以前に比べると、電車・バス内でベビーカーをたたまなくて良くなったと思う
はい 44.20%
いいえ 24.40%
どちらともいえない 31.40%
本アンケートによれば、「最近、ベビーカーで電車・バスを利用する頻度が増えている」の問いに「はい」と回答した人は40.68%で、「いいえ(36.47%)」をわずかにリード。

では、電車やバスを利用するとき、ベビーカーはどうしているかというと、51.60%とおよそ半数の人が「状況によって使い分けている」としています。「主にベビーカーに乗せたまま」との回答は35.60%でした。

また、「以前に比べると、電車・バス内でベビーカーをたたまなくて良くなったと思う」の項目では、「はい」が44.20%と、「いいえ(24.40%)」「どちらともいえない(31.40%)」を上回りました。

国土交通省が設置する「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」が作成したポスターに「ベビーカーは、折りたたまずに乗車できます」との記載があるなど、近年ベビーカー利用者への理解を深めようとする活動が増えつつあります。

こうした動きもあってか、実際にベビーカーを利用しているママ・パパも環境の変化をほんのり実感しているのかもしれません。

■理解は深まってきているけれど…電車・バスでの困りごと

©Monet-stock.adobe.com

電車、バス車内でのベビーカー利用については少しずつ理解が進みつつある一方で、実際に公共交通機関を利用するときには不便さを感じる面もあるようです。

Q27 ベビーカーで駅内を移動するときに、エレベーターの場所がわかりにくくて困ったことがある
はい 94.39%
いいえ 4.81%
どちらともいえない 0.80%

Q28 ベビーカーで駅内を移動するときに、エレベーターが遠いため、移動に時間がかかって困ったことがある
はい 95.19%
いいえ 3.81%
どちらともいえない 1.00%

Q21 バス乗車時にベビーカーを止めるバンドの使い方がわからない
はい 66.20%
いいえ 33.80%
90%以上と大多数が困りごととして挙げたのが、駅構内のエレベーター。どこにあるのかわからなくて迷ったり、ホームの端から端まで移動しなくてはならなかったり…。ベビーカー利用者のほとんどが、そんな経験をしているようです。

また、近年ベビーカーを固定できるバンドが設置されている路線バスも増えてきましたが、バンドがあることは知っていても「使い方がわからない」との声が66.20%と半数以上に。

自由回答では、こんな声が挙がっていました。

「ベビーカーだと電車に乗るときもエレベーターに時間がかかったり、他の乗客の方の目も気になる。またバスの場合はそもそもたたまないと乗りづらい。ベビーカーでも公共交通機関がより使いやすくなると、子連れでの外出もより楽になるのにと思います」

「エレベーターがない駅で駅員さんに手伝ってもらえるのは知っているけど、声をかけにくい」

「子どもがぐずるので抱っこしていて荷物をベビーカーに乗せていると『荷物は持ってベビーカーをたため』と言ってくる方がたまにいるが、子どもを抱いてベビーカーを持つのは非常に危険であることをもっと理解していただきたい」

「ベビーカーのみ優先した制度を整えてほしいわけではなく、ベビーカーを利用する人が恐縮したり危険を感じないように周囲への周知など啓蒙活動に力を入れて欲しいと思います。バスなども運転手の方に負担がかかるやり方ではなく、乗客同士、子連れも高齢の方もお互い気持ちよく利用できる方法を考えて欲しいです」

「バスのベビーカー利用はかなりハードルが高い。運転士の方自身のサポートやアナウンスで助かったことが数回あるが、とてもありがたかったのでこういった対応が増えてくれるといいな、と思う」

「ベビーカーを持つ一部の人に謙虚さが足りない」
あすぷろ実行委員会は、今回のアンケート結果を各関係機関に提言するとのことです(ここでご紹介したのは一部で、全てのアンケート結果はあすぷろ実行委員会ウェブサイトに掲載されています)。

施設のバリアフリー化といったハード面から、ベビーカー利用者への理解をうながす啓蒙活動まで、少しずつではあっても子育てしやすい環境づくりは進められており、鉄道・バス会社のウェブサイトでも、ベビーカーについての取り組みや利用時のマナー、固定バンドの使い方などが掲載されています。おでかけ前に利用する交通機関のウェブサイトをチェックしておくと、より安心感が高まりそうです。

誰でも利用できるのが公共交通機関ですから、乗車する人それぞれに事情があることを心の片隅において、ベビーカーを使う人も、それを見守る人も、お互いがちょっぴりのやさしさとゆとりを持てることが、みんなが心地よい乗車タイムにつながるのかもしれません。

・あすぷろ実行委員会
・国土交通省「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」


(コミヤ カホル)

の記事をもっとみる