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緑に包まれた山あいの宿場町。グルメと雑貨をめぐる木曽路・奈良井宿の旅へ

  • 2017.10.16
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長野県南西部の木曽路・奈良井宿は、旅人でにぎわった江戸時代の姿を今も色濃く残すエリア。緑深い山々に囲まれ、野の草花が彩る町並みには、なつかしい故郷のような、心安らぐ出会いや、町に息づく文化も感じられます。今回は、町歩きの途中に立ち寄りたい、懐かしさと居心地の良さを兼ね備えたカフェや、長野県の郷土料理のお店、そして、ぬくもりを感じる雑貨屋さんをご紹介します。

エスプレッソを片手に読書しながらゆったり。「Cafè 風花」

「おばあちゃんの家のようにくつろげる空間」をイメージした「Cafè 風花」は、週末だけオープンするカフェ。花や緑が並ぶ店先や、本と雑貨がいっぱいの店内は、ほっとしながらも退屈せず、つい長居したくなる空間です。座敷のちゃぶ台は、女性ひとり用にと店主が特別にオーダーしたもので、気になる本を手にとったり、店内に流れるボサノバの心地よさに浸りながら、香り高いドリップコーヒーを楽しめます。

店内には生花のほか、ドライフラワーが飾られていてお店を彩っています。

奈良井宿でエスプレッソメニューがいただけるのはこちらのお店だけ。店主が高校時代から読んできた文庫本、雑誌をながめながら素敵なコーヒータイムを味わって。

緑に包まれて過ごす心安らぐひととき「カフェ深山」

宿場の町並みから徒歩5分ほどの木立の中にたたずむ「カフェ深山」は、古民家の梁やガラス戸などを活用した重厚な空間と、窓の外の緑、店内のいたるところに飾られた野の花が、心を和ませてくれるお店。

注文ごとに淹れるコーヒーや、100年前のレシピを再現しアレンジした「100年前のライスカレー」のほか、手作りのおはぎやきびもちなどもあるので、ゆっくりと時間をかけてくつろぎたい気分になれますよ。

打ちたての蕎麦をいただける「こころ音」

のれんをくぐると吹き抜けのある空間が広がる「こころ音」。地元の契約農家から仕入れた玄そばを数日分ずつ製粉した、打ちたての蕎麦をいただけます。

数種類のきのこと鶏肉、油揚げ、白菜などを煮込んだ醤油仕立ての汁に、茹でた蕎麦を入れ、軽くあたため、お椀に盛り付けていただく「とうじそば」は通年メニューですが、地元で獲れたきのこの風味が良くなる秋には、ひときわおいしさが増すそう。

母のレシピを受け継いだ素朴なおやきにほっこり。「てずから」

長野県の郷土食である、おやきを販売している「てずから」。店主が手作りした5種類(きりぼし大根、なす、野沢菜、味噌ぐるみ、つぶあん)のおやきが並びます。

母譲りの作り方に従い、県産の小麦粉を使った皮に具を包んで蒸し、両面を焼いて仕上げています。たっぷり詰めた具は、店で煮るなすやきりぼし大根、無農薬栽培の野沢菜など、どれもやさしい味わいです。

一点もののアクセサリーを扱う「ギャラリィ パウザ・ディ・クローマ」

自然の草花に特殊な加工をした、一点もののアクセサリーを扱うギャラリーショップ「ギャラリィ パウザ・ディ・クローマ」は、端正で美しい古民家によく合うクラシックが流れるお店。

宝石のように並べられたアクセサリーは、華やかな花や可憐な草花、素朴な実などさまざまな種類があり、目移りしてしまいそう。植物の種類によって違いはありますが、3~5年程度で色があせ、セピア色に変化してくるのも魅力のひとつです。

ピアスやイヤリング、チョーカー、ピンバッヂなどがあり、1000円台の商品も。お気に入りを見つけて旅の思い出の1品にどうぞ。

曲線の美と機能性を兼ね備えたお弁当箱を。「花野屋 宿場店 」

「花野屋 宿場店 」は、奈良井宿で代々曲げ物の製造と販売を手掛ける専門店。御嶽山麓(おんたけさんろく)で育った良質の木材を用いる曲げ物は、加熱すると曲げやすくなるヒノキを側板に、吸水性と保湿力が高いサワラを底板の材料に作られます。

漆で塗ることで抗菌作用も加わるなど、素材の効果も存分に生かした品は、ご飯のおいしさが実感できると愛用する人も多いそう。曲げ物のほか、椀やカップなどオリジナルの花野シリーズもそろいます。***
江戸時代の宿場町の様子を感じられる「木曽路・奈良井宿」。
訪れた人の心をとらえる素朴さと飾らない美しさがそこにはあります。

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